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ブリュッセルはいいところだった…。が、今日は、この街を後にしなければならない。ブリュッセル南駅からユーロスターに乗ってロンドンへ。ブリュッセルで入国審査があるんだけど、「旅の目的は、観光?」ってだけで、すんなり通過。イギリスの入国審査は厳しいと聞いたんだけど…ユーロスターだからかな、いろんな意味で。

ロンドンに入って、まずは大英博物館へ。昔、オリジナルのストラディヴァリウスが大英博物館にひとつだけあると聞いたので、ぜひ見ねば…と思ったんだけど、該当すると思われる展示場は閉鎖中。不貞腐れてテキトーに見て周…れない。なんだ、この広さは…。これだけのものを無料で公開しているってすごい太っ腹だ。

その後、ウェストミンスターでビックベンを見たんだけど、人多すぎ…京都だってこんなにいないだろうなぁ。観光立国日本…まだまだだなぁ。で、この時計塔、いろんな写真のとおり。だから何ってものは無い。まぁ、でかいっちゃでかい。

まぁ、観光はこの辺で…で、なんで、ロンドンにやってきたか。そりゃ、プロムスしかない。本日の公演は、ビエロフラーヴェク!…の予定が、キャンセルになって、代役にダウスゴー。ダウスゴーも最近評価を上げてきた指揮者だけど、ビエロフラーヴェク聴きたかった…。無念!と言ったらダウスゴーに失礼だな。

演目は前半にマイスタージンガー、リストのなんか(興味ないわけじゃないぞ、たぶん)、BBC委嘱の世界初演作(ピアノ協奏曲、ソリストはダグラス)。後半はブラームスの交響曲第1番。最近、ドイツものの録音で高い評価を得たダウスゴー、なるほど、独特の解釈だ。力強いんだが、サクサク進んでいく。力んでパワーを溜め込んでいくようなタイプではないようだ。演奏の多少の瑕は気にしないとして、まぁ、こういうのもありかな。観客は大喝采。つか、ロイヤル・アルバート・ホール、人数多いから大喝采にもなるわけだ。

なお、フリーダムなプロムスの雰囲気はまた別に書くとしよう。

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午前中からブリュッセルで最もメジャーな観光地、グラン・プラスへ。写真で見ただけだとどうってこと無いように見えるが、実際見てみると、結構凄い。「これぞ!ヨーロッパ!」って感じの風情。メインの建造物といえる市庁舎は15世紀に建てられたという。ほかの建物も17世紀に建てられており、その頃から風景は変わっていないそうだ。変わったところといえば、往来の人々の格好、それに人種かな。東の果ての日本からもきていやがる(おいらのこと(笑)、念為)。

近くには、世界的なガッカリ名所である小便小僧もある。もちろん、行ってみた。猛烈にガッカリしてやろうと身構えていったんだけど、予想のはるか上を行く小ささ…50cmくらいだろか。その前にわんさかとたかる観光客。はりまや橋を超えた…いや、流石に超えていないか。はりまや橋、がっかり具合では十分世界トップクラスだから。

近くにはワッフルを売る店がたくさんあったので、適当なところで一つ買ってみた。ワッフルの上に、たっぷりのクリームといちごが乗っかっている。甘ったるそうだが、クリームは甘さ控えめで、もたれない。美味しい。が、ボリューム満点なので、これを昼食としてしまった。

グラン・プラスの近くで、良かったのは、小便小僧より、ギャルリ・サン・チュベール。手っ取り早く言ってしまえばアーケード型の商店街。冬の寒さや降雨をしのぐためのアーケードだろう。このギャルリは19世紀半ばに出来たと言う。ギャルリとしてはだいぶ古いものだそうだ。店を覗きながらふらふらと歩くと第一次世界大戦前のヨーロッパにタイムスリップした気分になる。強烈なノスタルジー。カフェやレストランが通路にまでテーブルを出していて、観光に疲れた人がコーヒーやビールを楽しんでいる。

折角なので、夕食はここのギャルリのレストランで。もちろん、通路に出された座席に着席。メニューは英語で書いてあるんだけど、○○風って書いてあって結局なんだかよくわからない。怪しい名前の付いたステーキを注文。待つこと30分。出てきたのは白いソースのかかった物体。ナイフを入れてみると…堅!しっかし、これがすっごく美味しいのだ。ソースが良いんですなぁ。日本人は素材に拘って、その素材の美味しさをいかに引き出すかを考えるけど、こっちの料理は手をかけてどんな素材のものも美味しくする、ってことかな。

時間が前後してしまったが、午後には、ロワイヤル広場にある楽器博物館へ。昔デパートだった建物を使った味のある博物館であるが、所蔵の充実振りも相当のもの。古楽好きには堪らない。日本語ガイドは無いけれども、いつも音楽を聴いている身には、一つ一つ眺めているだけども楽しい。17世紀のヴィオラ・ダ・ガンバ、18世紀のチェンバロ…おお、これがバロックの作曲家たちが想定した楽器なのかぁ…と感心しながら巡る。音楽目的でやってきた都市ではないけど、こんな素晴らしい博物館があるとは、ね。

夜もグラン・プラスへ。ライトアップされていて綺麗なのだ。と、ふらふら遊んでいると圧馬に深夜。いそいそとホテルに帰るが11時半近くに。まぁ、しゃあなしだ。


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旅に出ました。探してください(笑)。

とりあえず、今はブリュッセル。成田からKLMでアムステルダムへ。オランダからの入国は多少質疑があるという情報を得ていたが、挨拶だけでスルー。顔のチェックすらされなかったみたい。ドイツ入国より甘い。感じも悪くない。空港も広いが、明るい雰囲気で店舗も充実している。

が、その辺はささっと通過して、鉄道のチケットをもらいに国際列車の受付カウンターへ。無事、ブリュッセル行きのチケットをゲットして、指定されたプラットホームへ。さぁ、電車はいつ来るのかなー…って、来ない。まったく時刻どおりに来ない。欧州で鉄道の旅をしたことがないわけじゃないから、多少の遅れは、まぁ、毎度のことだとは思っていたけど、ここでは、これまでの乏しい経験による浅薄な知識はあっさり覆された。電光掲示板にいったん表示された列車が、消えるんである。そんな何時着くのか把握できないものか…。なんと、タリス、えっと、TGVの国際列車といえば判りやすいかな、そんな科学技術の結晶がテキトーにやってくるんである。何のための時速300kだ…。

結局おいらは2時間くらい待たされた。何がどうなったのか、いまだによくはわかっていない。1時間に1本運行しているんだが、どうしてこうなるのか。

インターシティーという国際特急なんだが、走り出したら走り出したで、こんどは、これが停まりまくる。停車駅が多いってことじゃなくて、停車しないはずの駅でも、何でかしらないが、ドアを開けないで停まっている。そりゃ、遅れるはずだ。世界的に見たら長距離列車で1分とずれない新幹線のほうが非常識なのかもだけど。それに慣れている身としては…。景色は良好。牧場の真ん中を突っ走っている感じ。

ようやく、ブリュッセルに着いたのは21時近く。だけど、明るい。ホテルを探してウロウロしている間に暗くなって来たけど、もう、21時半ころになっていたはず。そうか、夏のヨーロッパってこんな感じなんだなぁ。

予約したホテルは案外綺麗でゆっくり休めそう。


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音楽紀行後記、あんまだらだら続けていてもしょうがないので今回が最後。今回は音楽的な感想を。

えー、まず変なところだけど、チケット代金から。音楽の都、ウィーンの演奏会は高いなぁ。ウィーン・フィルの定期演奏会の定価が既に1万円オーバー。もちろん、定価で買えるはずもなく、仲介手数料だの、プレミアだのが付いて、倍額ぐらいになったりする。ムジークフェラインの前で開演前に売っているチケットなら、定価くらいで買えるそうだけど、それが目的で行って、一か八かってのも…。ウィーン国立歌劇場も公演によりけりだが、20,000円前後が普通かな。要するに、おしゃれ感覚で高尚なクラシック様を嗜むには少々きつい街だ。演目も覚えていないような旅の思い出に投資できる金額じゃない。なのに、ウィーンと言えば音楽とばかりにツアー客がわんさかいる。もちろん、観光用のコンサートなら安くてあるかもだけど、たぶん、学生オケレベルと覚悟しておくべき。

それに対して、ドレスデン、プラハは馬鹿みたいに安い。チェコ・フィルが約3,000円、ドレスデン・フィルが約3,500円、シュターツカペレ・ドレスデンが約6,000円。チェコ・フィルなんて、来日公演20,000円もするのに!観光と合わせ技で音楽も楽しみたいってレベルならプラハが最強であることは間違いない。

値段はさて置いといて、音楽の水準だけど、さすがにどこの都市も超一級だ。ドレスデン大空襲のメモリアルな日に聴いた、プレトニェフ&シュターツカペレ・ドレスデンのドイツ・レクイエムは、妙にリアルな環境と相俟って、腹にズドンと来るような衝撃があったし、チョン・ミュンフンとチェコ・フィルのブラームスの交響曲第4番は凄まじい気迫で圧倒され続けた。ウィーンでは、ブロムシュテットの骨太のベートーヴェンとツェートマイアーの斬新なヴァイオリンの響き、そして、ビシュコフの壮大なマーラーの交響曲第6番を聴いた。その他の公演も素晴らしいものばかり。まぁ、本拠地ホールで聴いているってだけで、こっちもフワッフワになっちゃうんだけどね。

観衆は既に、マナーをテーマに書いたんで、端折るけど、なんか、音楽を自然に受け入れている感じがする。あの空気が好き。老夫婦が寄り添いながら、階段を時間かけて1段1段登って演奏会にやってくる。席について、目を瞑って音楽を楽しむ…その風景。幸福の象徴みたいな映像だ。ファッションも無駄に頑張っていなくて、それでいて会場に溶け込んでいる。高尚でお洒落な場所じゃなくて、もっと自然な音楽の空間。音楽はお洒落なものじゃなくて、あくまでも楽しむべきもの。感じるもの。そうであってはじめて、存在価値があると思う。

またいつか、この音楽の空間に身をゆっくり置きたいものだなぁ~、と願いつつ、平常に戻っていく。


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えー、ヨーロッパまで行ってCD・DVD探索をしていたんである。インターネットでなんでも入手できるようになったよ!とは言え、あるんである、日本で買えないCD・DVD。特にDVDはヨーロッパではPAL形式なので、日本では入手できないものが多い。まぁ、BDが普及していけば、この問題は解消されるんだろうけど。

さて、今回の一番の大物は、ティーレマン&ウィーン・フィルのベートーヴェン、交響曲全集(DVD)かな?日本のアマゾンでは一応、バラ売りでいくつか出てくるんだが、入荷はしていないみたい。あとは、外国からの取り寄せになる。要するに、普通には日本では手に入らない。こんなにもドメジャーな企画が、である。しかも、なんと映像方式はNTSC、サブタイトルは日本語対応である。なんで、日本で売らないか判らない代物。むしろ、ヨーロッパで見れないじゃん…。ちなみにBDも出ていたんだけど、帰りがけのどさくさだったので、あまり考えないでDVDを買ってしまった。BDにすれば良かったかな~。なんて、クヨクヨしてみたり。

演奏は、正統的。重厚で質実剛健。ふと気が付けば、こういう真っ向からドイツ・ロマン派に取り組む指揮者って少なくなったんじゃないか?録音のあるところから見ても、フルトヴェングラーから始まって、ヴァントまで正統的な指揮者がいたんだけど、色んな指揮者がこうした解釈で演奏・録音をしまくったせいで、その後の指揮者が、その解釈方法に限界を覚えてしまった…ってのが、今日の状況だと思う。だから、ここ10年くらいの間にベートーヴェンの交響曲全集を出した、ラトルだの、プレトニェフだの、ってのは、こうした従来の路線からは外れている(って、ラトルの演奏は聴いていなくって、噂からの推測だけど)。そんな中でティーレマンの存在って大切だと思う(誰かほかにいたっけ?忘れているだけかも)。

ほかは、やはり、ティーレマンがシュターツカペレ・ドレスデンを振ったベートーヴェンのミサ・ソレムニス。おいらが今回の旅で聴いたドレスデン大空襲追悼コンサートの去年のものである。やはり、NTSCでサブタイトルに日本語あり。いつか、日本で買えるようになるのかな?

CDでは、音楽紀行本編の方でも触れたけど、チェコでLOTOSと言うレーベルのCDをごそっと買った。主にヨゼフ・スークのCDを出しているレーベル。小品集録音の多いスークだが、LOTOSにも小品をいくつか録音している。今回は“ロマンティック・ヴァイオリン”(1巻~3巻まである)と“マジック・ヴァイオリン”、“ロマンス”を買った。スークのヴァイオリンって気を衒ったところがなくって、素直にヴァイオリンの良さを楽しませてくれる。珠玉の小品を柔らかく優しく包み込んでいく感じが、堪らなく良い。

あとチェコと言えば、スプラフォンだけど、このレーベルはほとんど日本で入手可能なので、事前調査が不足していたおいらには、隠れた逸品を探し出すことができなかった。でも、買ってしまった…。

そんなこんなで、結局、結構買ってしまった…前回以上だ。反省、反省。

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今回の旅で手配した業者や手配の方法を備忘録的に記録しておく。

航空券…ルフトハンザ(往:ルフトハンザ航空、復:オーストリア航空)
ホテル…エクスぺディア
鉄道チケット…欧州エキスプレス
コンサートチケット…各楽団ホームページ(ウィーンは業者仲介)
保険…AIU

要するに、全部ネットで手配出来た。実は、前回ウィーンに行く時、HISで航空券の値段を聴いてみたんだけど、航空会社で売っている値段プラスHISの手数料、キャンセル料金も航空会社の料金にHISの手数料をプラスされただけのものだった。多分、パックの旅行なんかだったら、面倒がなくて楽なんだろうなぁ。ただ、パンフレットを見る限り、割安感はなかった。日程選べない、ホテル選べない、航空会社選べない、で価格は個人で手配したものとほぼ変わらず。余程、セールとかでないとお得なパックはないんじゃないかな。しかも、パックだと計画を立てる楽しみが90%OFFなんだよね~。音楽を聴く旅には、利用しにくいと思った。

ホテルは、エクスぺディアばかりだったけど、オクトパスとか、Hotel.comとか、色んなサイトを利用しても良かったと思う。エクスぺディアが1番安いわけじゃないしね。価格比較サイトの4トラベルは結構使えると思う。知らない街にいくには口コミも大切だな~。口コミをすっ飛ばして、予約して泊まったウィーンのホテルは、残念だったし、高評価だったプラハのホテルはとても良かった。もちろん、素人の書き込みなので口コミを全面的に信用して怒るのは間違いで、客観的に判断する必要はあるのだろうけど。ちなみに、ヒルトン・ドレスデンは8,000円程度で相当ハイレベルのサービスが受けられるので、ドレスデンに行く際はぜひ利用したいホテルだ。

鉄道チケットは、検索して上位にヒットした業者さんに依頼した。対応も早く、まったく問題はないんだが、安く入手する方法は他にあるんじゃないかと思う。ただ、今回行って思ったのは、現地でチケットを買うのはよく知った区間に限ると言うこと。ドレスデン―プラハ間はほとんど予約で一杯だったし、何かの加減で駅に着くのがギリギリになればチケットをのんびり購入している暇はない。本数が多ければ、1本遅らせると言う手はあるけれども。

コンサート・チケットは、ウィーンのコンサートに限っては業者さんにお願いした。ムジークフェラインでの演奏会は、一応、ネットから直接申し込みはできるが、観光用コンサート以外はほぼ満席状態。ウィーン国立歌劇場での公演については、今回はプレミエの次の公演、しかも、今季からの音楽監督、しかもしかも、人気演目と言うことで業者さんにお願いした。通常の公演ならば、ネットで直接申し込んでもいいかもしれない(やったことないけど)。あと、ダフ屋じゃないが、コンサート当日、会場の前でチケットを売っている人もいるので、一か八かでいいのなら利用してもいいかもしれない。絶対にコンサートに行くんだ!と言う旅なら使いたくないけどね。

ドレスデン、プラハはすべてネットから申し込みをした。シュターツカペレ・ドレスデンのコンサートは、売り切れ状態だったらしくって、通常の申し込みフォームでは入手できなくって、メールで「お願いします!」って頼んだらチケットをゲットできた。ドレスデン・フィルも通常の申し込みフォームだとエラーが出てしまって、結局、メールで問い合わせ。雑な対応だったけど、シュターツカペレ・ドレスデンほど入手は難しくなくって、簡単に入手できた。シュターツカペレ・ドレスデンはクレジット・カードで先払い、ドレスデン・フィルは予約番号を持って行って、当日、窓口で支払と言う形だった。チェコ・フィルは、入力フォームからスムーズに手続き完了。前日の18時までに予約番号を持って、窓口に行って支払とチケット受け取りをする。来なかった分は当日券になるんだろうな。プラハ国民劇場も入力フォームからスムーズに手続き完了できた。ここは手数料を払えば、日本までチケットを郵送してくれる。800円くらいかかるけど、事前にチケットを手にできるのは安心だ。

まぁ、そんなこんなで、一つ一つ検討しながら手配をしたんだけれども、そう言う事前の準備も楽しかったりする。個人的には、この楽しみを捨ててツアーに参加する気にはならないんだが、リスクはそれなりにあると思う。


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旅の楽しみの一つに食事がある。が、しかしだ。これに関しては海外旅行より国内旅行の方が圧倒的に楽しみがあると個人的には思っている。だってさ、おいらの味覚は超和食偏重型だから。旅行の間何度「あー、すし食べたいな」と思ったことか。

とは言え、楽しまなければ損。なるべく、地元の料理を食べるようにレストランを選んだ。

と言って、最初の訪問地、ドレスデンではあまりドイツ料理を食べなかったんだけど、ホットドックは半端なく美味しかった。街かどで買った屋台のものをエルベ川の河畔のベンチで頂いたんだが、でっかくてジューシーでたまらない一品だった。あとは昼食を軽いものにするために、バイキング形式のホテルの朝食をガッツリ食べまくっていたんだけど、これも良かった。おいらは朝食付きのプランだったんだけど、そうでなければ、別料金2,000円と言う代物なんだが、たぶん、これはそれだけの価値のあるものだ。

プラハでは、積極的にチェコ料理に挑戦してみたんだけど、カモの黄金色に焼いたやつには辟易。カモ半身に怪しげな付け合わせがもっさり。見ただけでゲンナリしてしまった。美味しかったのは、牛肉のグラーシュ。要するにシチューだと思うんだけど、上に乗っかっている生の玉ねぎがよくあっていた。特に好き嫌いの分かれそうにない無難な料理だと思う。チェコ料理はグラーシュに限らず、ポテトパンケーキが主食っぽく付け合わせで付いてくるが、これはひと好みが分かれるかな~。もっちリしている肉まんの皮のようなものだ。これにメインディッシュのソースなどをつけて食べる。ヨーロッパの田舎料理、って感じかな。

ウィーンは前回、詳細を書いたんで、省略。でも、ここの料理は間違いなく美味いので、色々調べてから行く価値があると思う。デザート系もチェコより美味しいらしい。お菓子のお土産を買うならプラハより圧倒的にウィーンの方が良いと思う。

郷に入っては郷に従って、料理を食べればどこでも新鮮な体験ができて楽しいんだよね~。

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当たり前のことだけれども、ヨーロッパは西洋音楽の本場である。で、本場の聴衆はマナーが良いかって言うと、そう言うわけではない。ハッキリ言って、日本の聴衆のマナーの良さは特筆に値する。しかし、故に良いと言うことにはならないと思う。小さな物音一つに敏感に反応する様は少々神経質に過ぎると思う。

おいらが聴いたヨーロッパの聴衆ときたら、鼻は遠慮なくかむし、咳も抑えようとしようともしない。楽章間でセルがウィーンの聴衆を睨みつけている映像があるが、それでも別に彼らの態度が良くなることはない。我が道を行く。「すげー!」と思えば、楽章間でも平気で拍手をするし、連れと感想を述べ合ってガヤガヤ騒ぎ立てる。ルドルフィヌムでの演奏会では、楽章間での拍手で、老女がブチ切れてチェコ語で何か叫んでいた。もちろん、叫ぶ方も叫ぶ方で吹っ飛んでいると思うんだが…。

よく来日演奏家が「日本の聴衆は素晴らしい!」と言うことがあるが、なるほど、演奏家にとっては集中しやすい環境なんだろう。単なるリップサービスではないことが判る。

しかし、これだけは、ヨーロッパの方が、良いと思うのは、クロークの活用と道のあけ方である。前者についてはこのブログで何度か言及しているのだけれども、改めて訴えたい。でかい荷物を狭い客席に持ち込まないでくれ!と。仕事帰りにコートとビジネスバックを座席に持ち込むと、まず、ビジネスバックは椅子の下、コートは膝の上に置くことになる。もう一杯一杯。ヨーロッパのホールでは、間違ってクロークに荷物を預けないで入り口に向かうと、クロークはあっちだよ!と言われる。これは正しい。正しすぎる。日本のホールはクロークにチップを払う必要もないんだから、是非、預けて欲しいものだ。

もう一つ、道のあけ方。これは荷物の持ち込みと関係するかもしれない。ヨーロッパでは、奥の椅子に進みたい人が来ると必ず手前の人が立ちあがって、道を作ってあげる。日本は、そう言う人も多いものの、膝をずらすだけの人も多い。だってそりゃそうだ。椅子の下にでかい鞄があって、膝の上にコートがあったら、椅子を上げてどいてあげることは難しい。荷物をクロークに預けて、奥の椅子の人が入ってきたら、立ちあがって道を開けてあげる。このマナー浸透すると日本の聴衆の完成度は相当高いものになるんじゃないかな。


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帰国から1日。日常に戻るとあの日々が現実であったのか、なんか、信じられないような気分だ。ホントにドレスデンにいたこと、プラハにいたこと、ウィーンにいたこと。そして、そこでたくさんの素晴らしい音楽を体験できたこと。不思議な気分だ。

さて、まだ余韻に浸りたい気分なのと滞在中の日記は半分夢の中で書いていたので満足な記事ではなかったので、補足的な意味合いを込めて少し、音楽紀行の後記を書いていこうと思う。

今回は、まず街の雰囲気で感じたことを書いていこうと思う。

良く海外旅行のガイドブックや旅行案内のホームページには「どんな治安のいい街でも知らない街では夜出歩いてはいけない」と書いてあるんだが、おいらは寧ろ、夜歩き中心だった。と言うのも、コンサートは基本的に22時頃に終わる。一律に19時に始まってくれるような日本のコンサートならもうちょい早く宿に帰ることができるのだが、なんだか知らないけど、おいらの行くヨーロッパのコンサートは一律で22時頃に終わるようになっている。演目が短ければ、20時スタートとか…。

しかし、である。夜の街歩きで危険を感じたことは1度もない(ヨーロッパに限る。ロスアンゼルス・オペラは、怖かったな…)。だからと言って油断は禁物であることは言うまでもない。特に女性の一人歩きは危険だろう。よく落書きの多少と治安の良し悪しは比例すると言うが、ドレスデンもウィーンもプラハも東京とは比べ物にならないほど落書きが多い。綺麗な街だとは言うが、そう言う面ではあまり美しくないし、治安もそれなりなんだろう。おいらの数少ない「大丈夫だったよ!」体験談はあまり信用ならんかも…。気をつけよう。いや、おいらだって最大限に気をつけてはいたつもりだけど。

それぞれの街の様子について書いていこう。まずドレスデンだけれども、旧市街地の中心部には観光客だらけだ。日本人は多くはないが、おいらのようにカメラをぶら下げて歩いている人ばかり。街は美しいが、ドレスデン大空襲の跡がところどころに残っていて痛々しい。それでも時間をかけて、昔の姿を取り戻しつつある。と言うか、ほとんど戻っているようだ。瓦礫の山から元使われていたところを特定しながら、建物を復旧していく。根気のいる作業だが、素晴らしい作業だと思う。これらの街並みが、夜、光を放ってエルベ川にその姿を映している様は絶品。午前中にエルベ川のほとりを歩くのも楽しい。縦横無尽に走っているトラムを活用すると移動も便利。

続いて、プラハ。こちらもあまりにも有名な観光地。日本人もだいぶいる。レストランによっては、日本語のメニューを用意しているところもある。ヴルタヴァ(モルダウ)川の対岸からプラハ城とカレル橋を望む風景は一幅の絵のように美しい。ヨーロッパを代表する風景写真の一つとして半端なく有名だが、実際、この風景を見るとついついシャッターを押す回数が増えてしまう。夜このあたりを歩いていると観光客のフラッシュが眩い(もちろん、夜景にフラッシュをたいてもしょうがないんだけど)。橋の上は夜もパフォーマーが感じのいい音楽を奏でているが、物乞いも多い。地べたにひれ伏し、手を差し出している。まだまだ豊かな国ではないのだろう。もちろん、この辺は詐欺、スリ、ひったくりの頻発地帯らしいので十分に警戒が必要だ。トラム(路面電車)は新旧入り混じっているが、乗り慣れると便利。街の景色を見ながら乗るのも楽しい。ヴァーツラフ広場を中心にした繁華街は活気があって、ショッピングなんかを楽しむ分には良さそうだ。ただ、ここも犯罪は多いだろうから、気をつけたい。

最後に、ウィーン。去年も書いたので、簡単に。プラハから移動してくると落ち着いた印象を受ける。成熟した文化の街と言う感じだろうか。しかし、意外とこれと言った有名な風景はない。川辺から遠く、川面に映るキラキラした街の様子は観ることができない。景色を楽しむなら、プラハ、ドレスデン、それに昨年行ったザルツブルクの方が上かもしれない。この街もトラムがリンクを中心にたくさん走っているけれども、夜になると本数が少なくなるので意外と不便。20分待ちの表示を見ると歩き出したくなる。実際その方が早いんだけれども。

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朝、バタバタと支度して、帰宅の途へ。途中、国立歌劇場のショップ、アルカディアで日本で入手困難のDVDを数枚ゲットして空港へ。オーストリア航空に乗ってひとっ飛び。無事帰国。

素晴らしい音楽、素晴らしい景色、美味しい料理…やっぱ、ヨーロッパは良いなぁ。今回のドレスデン→プラハ→ウィーンと言うのは音楽的には最高のルートだったような気がする(自画自賛)。すべて一大観光地で、見どころも満載だった。

最後に備忘録的に行ったコンサートを列挙しておこう。

2月12日(土) 文化宮殿(ドレスデン)
 ファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮ドレスデン・フィル
 リヒャルト・シュトラウス:『薔薇の騎士』組曲、アルプス交響曲

2月13日(日) ゼンパーオーパー(ドレスデン)
 ミハイル・プレトニェフ指揮シュターツカペレ・ドレスデン
 ブラームス:ドイツ・レクイエム

2月15日(火) 国民劇場(プラハ)
 マルティヌー:歌劇『聖母マリアの奇跡』

2月17日(木) ルドルフィヌム、ドヴォルザークホール(プラハ)
 チョン・ミュンフン指揮チェコ・フィル
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(Vn 庄司紗矢香)
 ブラームス:交響曲第4番

2月18日(金) ムジークフェライン(ウィーン)
 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ウィーン交響楽団
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(Vn トマス・ツェートマイヤー)、交響曲第7番

2月19日(土) ムジークフェライン(ウィーン)
 セミヨン・ビシュコフ指揮ウィーン・フィル
 マーラー:交響曲第6番

2月19日(土) ウィーン国立歌劇場
 フランツ・ヴェルザ=メスト指揮
 モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』

以上、1週間ちょいで7公演。CD化されても不思議じゃない演奏会が多かったと思う。良い日程だったんじゃないかな?それとやっぱり思うのは、本拠地ホールで聴くってのは、特別な感じがする。いつも演奏している音響、環境ってのは大切なのかもしれない。来日公演ももちろん良いけどね。

さて、これで夢の音楽紀行はおしまい。また行きたいなぁ…。


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