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今年も盛り上がった(らしい)ラ・フォル・ジュルネ。最近は、全国各地に広がっていて、ラ・フォル・ジュルネと言っても一概に東京のことではなくなりつつある。

さて、今年のテーマは“パッション”。この何をやっても、通じてしまいそうなアバウトなテーマ設定では、「こんな物やるんじゃね?」的な妄想が膨らまなくって事前にはちっとも盛り上がらなかった。今年の不参加を昨秋に早々に決めてしまった自分がどうこう言うこっちゃないけど。

で、来年は“ネイチャー”とアナウンスされていたけれども、変更はなかったんだろうか。とりあえず、『四季』はやるんだろうなぁ。ヴィヴァルディも、ハイドンも、チャイコフスキーも。でも、自然賛歌の大好きなイギリス音楽は演奏されない。それは容易に想像が付いちゃう。大してネイチャーでもないものをこじつけてネイチャーにしても、ヴォーン・ウィリアムズの海の交響曲も田園交響曲も出てこないだろう。これは、この音楽祭の“好み”の問題だと思う。

このざっくりとしたイメージのテーマ設定は、今年からの試みなんだけれども、個人的には、以前の作曲家とその仲間たちみたいなのがいいと思う。ネタが切れたんだったら、同じ作曲家をもう一回やってもいい。この方がイベントの方向性が明確になって、初心者にもわかりやすいのでは?10年経ったので、変革は必要だろうけれども、やるのはそこじゃないだろう、と思う。そして、他に何か変わったのだろうか。

と言うか、以前、10回やったらやめる、みたいな噂が広がっていたことがあったけれども、ホントはそのくらいがちょうどよくって、そろそろ潮時なのかもしれない。ぐだぐだやって、お客さんが集まらなくなって「飽きられたのでやめます」は、一番カッコ悪いし、せっかくクラシックの普及に一役買ったと評価されているのに、イメージダウンに繋がりかねないような気がする。来ているお客さんも、ある程度固定化しているだろうし、新規のお客さんは、少なくなっているのでは?

まだまだ盛り上がっているみたいなので、ネガティブな意見を書くのはどうかとは思ったけれども、そろそろこのイベントも見直す時期が来ているはずだ。少なくても、ビックネームをばかすか呼べる権威的な音楽祭と違って、アイデア勝負のイベントなんだから、定期的な変革か、ある程度の期限を設けるべき、と言うのが、最近ちっともこのイベントに魅力を感じなくなったいち音楽ファンとしての自分の意見だ。

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5月も終わりなわけだけれども…そう言えば、今年はラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)には触れないできた。何でかって言うと、GWにヨーロッパに行ってしまったからなのだが、盛り上がったんだろうか?

LFJは2005年から始まり、国際フォーラムでの公演開催日を5日間にした2007年、2008年には総来場者数が100万人を突破した。2009年からは公演開催日を3日間に減らしたことから来場者数も減少したが、公演開催日1日当たりのチケット販売数は、2007年→40,088枚、2008年→36,345枚、2009年→45,698枚、2010年→46,972枚と増加してきた。2011年は、東日本大震災の影響で来場者、公演数ともに減少。公演開催日1日当たりのチケット販売数も15,048枚となったが、開催できただけでも良しとするべき。

で、今年なんだが、速報値では総来場者数460,000人、チケット販売数は122,610枚と発表されている。公演開催日1日当たりのチケット販売数は40,870枚と回復したが、2009年と2010年の水準までは戻っていない。総来場者数は、2011年を除けば、開催初年の2005年に次ぐ少なさだった。まぁ、総来場者数と言うのは、音楽を楽しんでいない人も含むので、音楽祭的な「濃さ」はさほど落ち込んでいないようにも思える。ただ、ほかの数値をみても、一時期の盛り上がりからは落ち着いてきているのかな、と思える。

出演者は、前回までと比べると…どうなのかな?「おー、こんな大物が来るのか!」と言うのはあんまりなかったかな?やはり原発の影響なのだろうか。LFJ以外の来日演奏家ではさほどに影響が出ているとは思えなくって、今年も東京は世界有数の音楽飽和都市なんだけど…。

さて、来年は「フランスとスペイン」をテーマに開催されることがすでに発表されている。フランス・バロック!とテンションを上げるのは間違っていて、どうやら…と言うか、当然のようにロマン派~印象派が中心になりそう。盛り上がるかな?

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当初ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに来日する予定のなかったフランク・ブラレイが、原発事故によるプログラム変更以降、来日を表明したことについて、先日、おいらは「男気」と書いた。この件について、LFJの公式ブログにブラレイのコメントが載っていたので、引用させてもらおう。

「震災のニュースは僕にとっても本当にショッキングな出来事で、テレビから流れる映像に、これは本当に現実で起きていることなんだろうかと、わが目を疑ったんだ。20年ほど前から訪れている僕の大好きな日本が…そう思うと、本当に心が痛かった。だから僕はルネ・マルタンに直接メールして、ぜひ日本のLFJで演奏したいと頼んだんだよ。こうして今、ここにいられることがとても嬉しい」

やはり、男気大将だったんだなぁ。感謝。素晴らしい演奏をありがとう。おいらの聴いたアーティストでは、デュメイも今回の来日についてコメントをしているので、こちらも引用させてもらおう。

「日本には何度も足を運んでいますが、このような事態に日本が置かれているために、来日は二重の意味でうれしく思います。日本の皆さんは、これまで人類の様々な分野に多くの貢献を残してくれました。長年にわたり、素晴らしい芸術家や科学者などを輩出しています。そうした日本への応えとして、私が今この音楽祭に参加することが大切なことだと感じました」

デュメイの演奏からも熱い情熱が感じられて素晴らしかった!デュメイにも感謝。

さて、話は早くも来年へ。例年はLFJ開催中に「来年のテーマはなんだろう」って、似非江戸っ子的短気で気になっていたりしたんだが、今年は今年のことを考えるだけで一杯一杯だった。だものだから、まったく不意打ちに情報を得てしまった。まぁ、例年、LFJ開催中に発表されるんだが。

で、来年のテーマ。ロシア音楽…だそうだ。思案中とのことだが、「5人組がからスタートして、チャイコフスキー、スクリャービン、ラフマニノフ、さらに20世紀のショスタコーヴィチ、シュニトケ、現代のグバイドゥーリナまで」(案)と発表。そうかそうか、グリンカは入らないんだな。とか、面倒なことは言わない。

しかし、マジな話、数年前の民族のハーモニーとかなんとかで、やらなかったか、ロシア音楽。来日アーティスト的にもマルタン的にもフランス音楽の方が、可能性を感じるんだが、何かきちんと考えているんだろう。期待したい。

付けたい注文は、近年、ピアノ曲に偏っている感じがあるけど、ロシア音楽ならオーケストラをもっと充実させて!ってことかな。まぁ、不景気だからしょうがないっちゃしょうがないけど。

あー、それとコルボ師どうするのかな?今回の来日キャンセルをきっかけにLFJ引退か…?ロシア音楽を演奏するコルボはさすがに想像できない。

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心地良い5月の風に吹かれつつ、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2011、初日、見参。東京国際フォーラムの中庭に聳える木々も緑の葉を鮮やかに茂らせている。その緑を見上げると真っ白な空が覗いている。昼頃は爽やかな陽気だったが、午後から雨の予報。青空が見られたら最高だけどなぁ。

1つ目の公演は、ブラームスのピアノ五重奏曲。以前、この音楽祭で素敵なヤナーチェクを聴かせてもらったプラジャーク弦楽四重奏団、それからルノー・カプソンたちとの室内楽で評判の高いフランク・ブラレイ。ブラレイは震災前のプログラムでは、来日の予定がなかったような記憶。男気を感じる。感謝。

ホールはD7。残響の薄い“会議室”いや“視聴覚室”かな。座席は2列目と思ったら、1列目の前に増設あり。しかも、一番隅。バランスの悪い響き。隣が片方空いていることだけが、唯一の取り柄。これまでLFJは抽選に外れたことないけど、座席位置は外ればっかだ。

演奏が始まる。重苦しいブラームスではない。難しい顔をして、芸術を語るようなことはない。こういうのはどうなのか。ずっと重厚なブラームスこそ正義であると教え込まれていれば、軽薄と感じるだろうし、重厚なブラームスに息苦しさを感じていれば、ほっとする。それで、おいらはどうかと言えば、5月と言う陽気に何となく、爽やかなものを感じていたので、気分的にちょうどよかったのか心地よく耳を撫でてくれて爽快に感じた。まぁ、そうでなくても、例えば、ブラレイがカプソンと録音したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタのように爽快なドイツ・ロマン派は嫌いではない。フィナーレまで十分満喫。ブラレイは室内楽が得意なんだろうなぁ。

2つ目の公演は、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番、同第3番。1つ目の公演に引き続き、ブラームス三昧。演奏は、オーギュスタン・デュメイと児玉桃。デュメイと言えば、一時期、ドイツ・グラモフォンに録音していて、評価も高かったはず。言わずと知れた名匠だが、恥ずかしながら未聴。

ホールはよみうりホール。今回から使用されることになったホール。収容人数は1,000名ほど。ビッグカメラ有楽町店の上にあるので、家電売り場を潜り抜けて演奏会場に向かう。クラシックなコンサートはあんまりやらないんだろうけど、国際フォーラムの会議場系の会場よりは幾分かましだろうか。

壇上に現れたデュメイ、なんとデカイ。有名な演奏家って、写真で顔だけは知っているんだけれども、身長までは判らない。だから、いつも意外な思いをしてしまうのだ。顔だけで、想像してしまっているから。

演奏している様子も豪快に見える。テンションが上がると、足を踏み鳴らし、情熱的に弾く。しかし、まったく力技で持っていくわけでも、技巧派で目まぐるしく観客を巻き込んでいくわけでもない。響きは美麗系。フランコ・ベルギー派。そっか、グリュミオーの仲間か。そりゃ、オイストラフっぽくは絶対にならないはずだ。低音でゴリゴリ鳴るところも、品位を失わない。フランス風の上質なブラームス。1つ目の公演と同じく、王道な演奏ではないかもしれない。おいらの大好きな3番も美しく歌い上げてくれてとても満足。

やっぱ、評価の高いフランクとか、サン=サーンスも聴いてみないといけないかも。本来の十八番はフランスものだろうしなぁ。

万雷の拍手で公演終了。おいらの今日の演奏会も終了。と言うか、今回のLFJの予定はこれだけなので、おいら的にはLFJ2011終了…。来年は、完全な形でLFJも復活して欲しいな…。

LFJ2011.jpg












 

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絶妙のタイミングで「レベル7」が発表されて、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンが開催不能に陥ったのが、2週間ほど前。海外演奏家が一気に来日をキャンセルした。「レベル7」と言う響きもあるんだろうが、日本政府への不信感って大いきかったんじゃないか。

政治的な話はあんましたくないので、この辺にしておいて。こんな状況の中でLFJ企画側は頑張った。もの凄く頑張った。出演者、演目を大幅に変更して開催に漕ぎ着けた。僅か10日ほどで、企画を改めた。しかし、おいらの楽しみにしていたコルボ師はついに来日断念。LFJ始まって以来か。

新たな企画のチケット抽選は昨日一杯まで。27日から一般販売が始まる。一時は、今回の参加を見送ることも考えていたけど、折角だから急遽、チケット抽選に参戦。ブラレイ&プラジャーク四重奏団のブラームスのピアノ五重奏曲とデュメイと児玉桃のブラームスのヴァイオリン・ソナタの2公演。めでたく2公演とも当選した。

ブラレイは大好きなヴァイオリニスト、ルノー・カプソンとの室内楽に多く参加しているピアニスト。デュメイは言わずと知れた名演奏家。美麗な音色で評価が高い。なぜか、一枚も持っていないが、こういう機会に聴いてみようかと。演目もおいら垂涎。

そんなわけで、コルボ師の演奏が聴けないことを嘆きつつも、存分に楽しんでやる!

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今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(以下、LFJ)だけど、今ん所、中止のお知らせは届いていない。外来の演奏家は来てくれるのだろうか、と言う不安はあるんだが、どうなのか。若し他の国で原発があの状態だったら、おいらは行きたくない。住んでいる分には、まぁ、しゃぁないんだが。色々細かい情報収集もできるし。

さて、今年のLFJ買ったチケットは1枚だけ。ヨーロッパ旅行では8公演も聴いたのになぁ。落ち着いてゆったりと聴きたくなっちゃっているのかも…。もちろん、なんか、美味しそうな演目が少ないってのもあるんだろうなぁ。折角ロマン派なのになんでオーケストラ少ないんだ?ってのが最大の不満。ロマン派って交響曲至上主義の時代だと思うし、オーケストラ音楽こそロマン派の聴きどころだと思うんだけどなぁ。そう考えると、ぶっちゃけ、バッハの回が一番美味しかったんじゃないかと思う。

買ったチケットは、コルボのドイツ・レクイエム。ピアノ伴奏版。会場はCホール。もう、LFJではCホールであんまりオーケストラをやってくれなくなった。オーケストラ版のドイツ・レクイエムはAホールへ。でも、ピアノ伴奏版なんて滅多に聴けないので楽しみっちゃ楽しみ。

ちなみに、ドイツ・レクイエムは、2月にドレスデンで、ドレスデン大空襲追悼コンサートで聴いたばかり。レクイエムなので追悼向けなんだが、5月のコンサートまで追悼的になってしまうとは…。全く想像もしていなかった。もちろん、そう言うコンサートになるとは発表されていないんだが、この状況であれば、拍手は遠慮するべきコンサートになる可能性は大きいと思う。地震の犠牲者に祈る気持ちで聴いてこよう。節電もしているだろうし、祭りって感じじゃないんだろうなぁ。

ちなみに、LFJの公式ホームページには、開催の運びに至った経緯が載っている。繰り返すようだが、こんな状況の日本に来てくれる演奏家の皆様には感謝したいところだ。しかし、常連組は去年までの日本と比べてどんな感想を持つだろうか…。

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今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのプログラムがちょい前に出た。

えっと…ロマン派っつうことで、オーケストラが轟々と鳴り響くのかと思ったけどそうはならなかった。マーラー・イヤーは軽く、「そうだったね~」ってレベルでスルー。いや、ないことはないんだけどさ。大きな鍋に小さじ一杯くらいの隠し味レベル。ムジークフェラインでマーラー聴けていなかったら、暴れだすところだった。って、そこまで期待していないけど。国際フォーラムだしなぁ。むしろ、インバル&都響が今年のプログラムにマーラーを選んでくれなかったことの方が泣ける。

やっぱ、コルボだな、今年も。予想通り、ドイツ・レクイエム。つうか、これしかないよなぁ。ていよく遠吠えする子供を排除できる深夜時間帯に2公演。Cホールが4手のピアノ伴奏版で、Aホールがオーケストラ版。4手のピアノ伴奏版って面白そうだなぁ、ってのはポジティブな評価。少ない人数しか入らないCホールに、オーケストラを入れたら利益は少ないよなぁ、ってのが穿った評価。何となく、穿った評価の方がリアルっぽくて鬱。ちなみに、例年そうなんだが、コルボの振るオーケストラは室内オーケストラレベルの小編成。あのドでかいAホールで、あれはない。

大編成のオーケストラがない代わりに室内楽の方は、充実!って、これがそうはならないんだな。って言うと、失礼かもしれないんだけれども、今年の目玉的な演奏者がいないんだなぁ。ナントの方は、カプソンとか出ていてご機嫌だったのに…!

と、何となく、マンネリ気味の東京会場だが、地方はどんどん拡散傾向で何と、今年は鳥栖でも行われる。鳥栖って…お客さん来るのか?いろいろ心配…。

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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン…今年で5回目だっけ?6回目だっけ?来年もあるんだが、集客力は衰えていないんだろか?最初は目新しさで人を集めたと思うんだが、しっかりと、「クラシック=お洒落」から脱却した客を確保できたんだろうか。クラシックコンサートは敷居が高いとか低いとか、おいらは全く感じたことがないんだが、LFJはそれを解消できたんだろうか。たぶん、敷居の高さを感じている人ってのは、クラシック=高尚だと思っていて、故に、「お洒落」になったり、「お高くとまっていて嫌い」になるんだが、それを解消できたとしたらルネ・マルタンは偉大だ。

さて、そんなLFJの2011年は19世紀のロマン派。クラシックの王道。つうか、一般の人のクラシック音楽のイメージはほぼこの時代の作曲家によって作られている。クルクル髪の毛の時代の作曲家の曲なんて、ホントは一部の作曲家しか聴かれていない。だから、LFJでロマン派って聞いた時は、「ついに!」って感じがした。

日本でのプログラム発表はまだ先だが、ナントの方はすでに発表されている。ポスターには、マーラー、リスト、R.シュトラウス、ブラームス、シェーンベルクが描かれていて、真中に「Les Titans」(巨人たち)と書かれている。今までに比べると渋め。正直、「は?リストが何で入っているの?」と思う。あまりにも違和感。同列にしていい作曲家じゃないと思う。違う世界の人じゃないか?だったら、シューマンとか、メンデルスゾーンとか、少し毛色は違うけど、ドイツ・ロマン派を入れるべきじゃないだろか?シェーンベルクは何となく、並べたい人だ。

注目のコンサートは、コルボのドイツ・レクイエム。これは想像通り。この時代、宗教曲はちょい手薄なので、簡単に予想が付いた。その外では、ネーメ・ヤルヴィがマーラー、ワーグナー、ブルックナーを振るが、この人はLFJには来ないと思う。LFJは都響がマーラーをカバーすると予想。インバルは出ないと思うが…出たら、争奪戦必須。室内楽では、ルノー・カピュソン&アンゲリッシュが目玉か。ブラームスなどを演奏する。過去に実績はあったと思うが、LFJに参加するとしたらありがたい。ミシェル・ベロフなんて大物も出ているが、LFJまでは来ないだろう。その他、ルガンスキー、ベレゾフスキー、ケフェレックなどピアノ陣は相変わらず充実。

しかし、ロマン派なら迫力満点のオーケストラを中心に持ってきてもいいんじゃないかと思うんだが…。マルタンの好みだろうか、景気の影響だろうか。

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ラ・フォル・ジュルネ、今日が2日目にしておいら的に最終日。

まずは、19:30~『ショパンの葬送』と題した企画もの。ショパンの葬送を再現したプログラム。つっても、ほぼコルボ指揮のモーツァルトのレクイエムを聴くための演奏会。葬送なのに拍手が飛び交ったり、レクイエムの前に演奏された曲をアレンジした人が1970年生まれだったり…そう言うことは気にしてはいけない。

さて、演奏の方は、流石。いやぁ、素晴らしい、コルボ。透明感のある合唱も相変わらず。オーケストラの方は、昨日の聖パウロより更にパワーダウンしていたけど、昨日より楽しめた。古典派だからだろうか、ミサ曲だからだろうか、それとも席の位置の関係だからだろうか。昨日はど真ん中、今日はだいぶ左よりだったのだが…。

とは言え、やはり、良い環境とは言えない。出来るものならば、教会で聴いてみたいもの。

続けて、22時過ぎから、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲。あ、八重奏曲がメインで、前半にバッハの曲を弦楽四重奏に編曲したものを演奏していた。演奏は、モディリアーニ四重奏団と言う若手のグループ。このモディリアーニ四重奏団に、竹澤恭子さんら4名を加えて、八重奏曲開始。

…って、おい…のっけから大爆走じゃないか!色んな意味でエキサイティング。だ、大丈夫か。一般的なイメージとしてある、あの爽やかな青年作曲家メンデルスゾーンの面影、絶無。まぁ、確かにテンションの低い曲ではないが、ここまで凄いのは、聴いたことない(ってCDでしか聴いたことないけど)。技術的にどうのとか、歌心がどうのとか、そんなのは勢いでぶっ飛ばしてみました…と。学生オーケストラの頃、「ここは音程とか気にしないで、弾きまくれ!」と言われたのを少し思い出した。そうだ、こういうスイッチが入ったら細かいことはいいのだ。

とは言え、あの美しい2楽章はどうなるのか…うん。はい、次、有名な3楽章。熱演は続く。そして、一気呵成に4楽章へ。怒涛のフィニッシュ!流麗って感じもなかったしなぁ(汗)。兎に角、呆気に取られて、あっつう間に終わってしまった感じ。観客、大興奮。おいらも一所懸命拍手をした。しかし、これはきっとCDにしてはいけない演奏だな(笑)。来年もやるなら行く。面白い!

帰宅後、CDを聴きなおして…やっぱ、確かにテンションは高いけど、流麗で美しいメロディに満ち溢れた曲であることを再確認。ちなみに、今、家にあるのは…なんだっけ?10種類以上あるから、全部上げるのは記憶だけでは難しい。好きな曲なのだよ…。

一押しは、スメタナ四重奏団とヤナーチェク四重奏団が最強のタッグを組んだスプラフォン盤。柔らかくって、美しくって、そりゃぁ、もう、素敵。今日のコンサートでこの曲、初めて聴いた人には、ぜひ聴いてもらいたい演奏である。確か、このコンビ、DGにも同曲の録音があると思うんだが、未聴。


mendelssohn-mini.jpg







 

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さぁて、今年も開幕ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン。おいらは5年連続。GW遠出しないってことだね~。残念な暇人ってわけじゃないんだよ?(ウソ)

今日は、コルボの指揮で聖パウロ!メンデルスゾーンのオラトリオだ。19:30-21:30と言うやや遅めの時間帯。ラ・フォル・ジュルネ、「6歳以上なら子供でもOKです♪」と謳っているけど、宗教曲が遅い時間帯に集中しているのはなんか露骨な意思表示のような気がする…。確かに、長大な宗教曲は子どもにはきつい。初心者の多い音楽祭とのことなので、間違って子供を連れてきてしまう親御さんもいるかもしれない。宗教曲のコンサートはラ・フォル・ジュルネの中でも異質な空気だと思う。やっぱり、普通のコンサートの常識は欲しい。何気ない配慮と言うべきかも。

と言うわけで、今回もラ・フォル・ジュルネとは思えないほど落ち着いた客席の様子。厳かに曲が始まるのを聴きつつ、考える。今更なんだが、なぜ、エリアじゃなくて聖パウロ何だろう?と。まぁ、ラ・フォル・ジュルネでのコルボの選曲は単なる有名曲ではなくて、知られざる名曲を紹介することが多いので、そうなるのかも。おいら的にはウェルカム!だけど、ね。メンデルスゾーンの宗教曲は大好きだし、聖パウロも時々聴いているそこそこお気に入りの曲だから。

演奏の方は、まぁ、毎年のことで良かったのだが(何と言う贅沢なざっくり感想だろう…)、やっぱ感じてしまうのは会場の大きさ。Aホール5,000人。判っている、大き過ぎると。しかも、オーケストラの編成が小さいんだなぁ。シンフォニア・ヴァルソヴィアはポーランド室内管弦楽団を母体としたオーケストラでそもそもあまり大編成の組織ではない(マーラーの3番の録音があるが例外)。コルボも大編成の演奏を好む人ではないし、力で押しまくったらコルボではない、とも思う。と、判っていながら、この編成は教会での演奏向けだと思う。そもそもコルボって教会で演奏しているような人なんでねぇ。せめて、Cホールサイズがベターではないだろうか。昨年と違い、ロマン派の作曲家だから編成を大きくしてもいいんじゃないかと思わないでもないけど。おいらの席はAホールでは、まぁまぁ、前の席だったのだけれども、それでも、「遠いなぁ、音が響かないなぁ」と感じざるを得なかった。2階席後ろとか、どうなっちゃうんだろう。

それでも、途中からは何とか慣れてきたので、結局は、このあまり演奏されない大曲をたっぷり楽しむことができた。良い体験だったぁ~。


paulus.jpg






 

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