ラ・フォル・ジュルネ、今日が2日目にしておいら的に最終日。
まずは、19:30~『ショパンの葬送』と題した企画もの。ショパンの葬送を再現したプログラム。つっても、ほぼコルボ指揮のモーツァルトのレクイエムを聴くための演奏会。葬送なのに拍手が飛び交ったり、レクイエムの前に演奏された曲をアレンジした人が1970年生まれだったり…そう言うことは気にしてはいけない。
さて、演奏の方は、流石。いやぁ、素晴らしい、コルボ。透明感のある合唱も相変わらず。オーケストラの方は、昨日の聖パウロより更にパワーダウンしていたけど、昨日より楽しめた。古典派だからだろうか、ミサ曲だからだろうか、それとも席の位置の関係だからだろうか。昨日はど真ん中、今日はだいぶ左よりだったのだが…。
とは言え、やはり、良い環境とは言えない。出来るものならば、教会で聴いてみたいもの。
続けて、22時過ぎから、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲。あ、八重奏曲がメインで、前半にバッハの曲を弦楽四重奏に編曲したものを演奏していた。演奏は、モディリアーニ四重奏団と言う若手のグループ。このモディリアーニ四重奏団に、竹澤恭子さんら4名を加えて、八重奏曲開始。
…って、おい…のっけから大爆走じゃないか!色んな意味でエキサイティング。だ、大丈夫か。一般的なイメージとしてある、あの爽やかな青年作曲家メンデルスゾーンの面影、絶無。まぁ、確かにテンションの低い曲ではないが、ここまで凄いのは、聴いたことない(ってCDでしか聴いたことないけど)。技術的にどうのとか、歌心がどうのとか、そんなのは勢いでぶっ飛ばしてみました…と。学生オーケストラの頃、「ここは音程とか気にしないで、弾きまくれ!」と言われたのを少し思い出した。そうだ、こういうスイッチが入ったら細かいことはいいのだ。
とは言え、あの美しい2楽章はどうなるのか…うん。はい、次、有名な3楽章。熱演は続く。そして、一気呵成に4楽章へ。怒涛のフィニッシュ!流麗って感じもなかったしなぁ(汗)。兎に角、呆気に取られて、あっつう間に終わってしまった感じ。観客、大興奮。おいらも一所懸命拍手をした。しかし、これはきっとCDにしてはいけない演奏だな(笑)。来年もやるなら行く。面白い!
帰宅後、CDを聴きなおして…やっぱ、確かにテンションは高いけど、流麗で美しいメロディに満ち溢れた曲であることを再確認。ちなみに、今、家にあるのは…なんだっけ?10種類以上あるから、全部上げるのは記憶だけでは難しい。好きな曲なのだよ…。
一押しは、スメタナ四重奏団とヤナーチェク四重奏団が最強のタッグを組んだスプラフォン盤。柔らかくって、美しくって、そりゃぁ、もう、素敵。今日のコンサートでこの曲、初めて聴いた人には、ぜひ聴いてもらいたい演奏である。確か、このコンビ、DGにも同曲の録音があると思うんだが、未聴。
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