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拝啓、メンデルスゾーン様、今日、2009年2月3日、あなたが生まれてちょうど200年の時が経ちました。これまで色々ありましたが、今では、あなたの音楽は世界中で愛され演奏されています。きっとも今も世界のどこかで、あなたの音楽は演奏され、人々の心を豊かにしているはずです。さて、果たして、あなたは、これほどまで、時空も、地域も大きく超えて、自分の音楽が広がっていくものと思われていたでしょうか。この今の状況を見たらあなたはなんていうでしょうか。

「こんなんじゃないんだ!」とか、絶対言いそうにないですよね?勝手な印象ですが、きっと喜んでいただけるのではないでしょうか。あなたが『真夏の夜の夢』のために作曲した結婚行進曲は、結婚式では必ずと言って良いほどパカパカ鳴り出しますし、ヴァイオリン協奏曲も人気が高いのです。

私個人的には、弦楽八重奏曲、弦楽五重奏曲第2番、交響曲第5番『宗教改革』あたりが大好きです。もちろん、『エリア』や『聖パウロ』と言った合唱曲も大好きです。これからも、もっともっと、あなたの作品と付き合っていきたいと思っています。

mendelssohn-200.jpg






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メンコン…メンデルスゾーンの結婚行進曲のことである。少し強引だが、有名なのでこう略す。じゃなくて。メンデルスゾーンのピアノ協奏曲のことである…って言うのもうそで、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調のことである。メンデルスゾーンのコンチェルトでメンコン。とりあえず、ピアノ協奏曲2曲はなかったことにする。あと、若書きのヴァイオリン協奏曲も歴史から抹消していただきたい。あの曲は発見されなかったか、姉ファニーの作品だった…と言うことにしよう。とにかく、「メンデルスゾーンのコンチェルト=ヴァイオリン協奏曲ホ短調」なのである。つべこべいったらいけないのだ。

と言うわけで、明日、メンデルスゾーン生誕200年の記念日と言う今日、FMB200第1回、テーマは「メンコン」。くどいようだけど、ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64。メロディの有名さでは結婚行進曲と並んでメンデルスゾーンを代表する曲だ。古今のヴァイオリン協奏曲の中でも特に有名であり、ベートーヴェン、ブラームスのものと並び3大ヴァイオリン協奏曲とも言われている…いや、ブラームスより、チャイコフスキーのほうが適格だろ。個人的にはサンサーンスの3番を推したい。…話がずれた。3大とか、ホントにどうでもいいんだけど、そんくらい有名な曲ってこと。メロディの有名さでは、ベートーヴェンもブラームスもない。

で、有名過ぎて、食傷気味な作品でもある。非クラヲタにも食傷気味だったりする。これを『運命』現象と言う(いま、発見)。しかし、この曲を知った当時、中学生で、クラヲタに片足突っ込もうとしていたおいらはこの曲のメロディを知らなかった。有名だって言うから買って聴いたんだけど、知らなかったのだ。そんなわけで、新鮮に頭の中に染み込んできた。偉大なり、無知。無知ついでに、最初に買ったCDはメニューイン&エネスコ、コロンヌ管弦楽団の戦前録音だったことも記しておこう。雨の中で演奏していたことは言うまでもない(このことは、以前も
このブログに書いたので割愛)。

colonne.jpg






しかし、2枚目に買ったCDもメニューイン&フルトヴェングラー、ベルリン・フィル。もちろん、モノラル…いや、強引な擬似ステレオ。個人的には悪くないんだけど、ここにこの曲に対する決定的なイメージが刷り込まれてしまった。「この曲は、モノフォニックである」と。意味不明。しかも、このCD、ヴァイオリン協奏曲なのに、指揮者が偉大すぎて、ソリストがジャケットの主役を指揮者に奪われてしまった可愛そうな一枚でもある。メニューインだって偉大なのに。にしても、渋いな、フルトヴェングラー。神也。神格化万歳。

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で、さて、この曲について。この曲の最大の長所はひたすらに美しいこと。優しく、陰影に富み、時に憂鬱に、時に明朗に、歌う。そして、慰めてくれる。この美しさ、軽薄だとか、深みがないとか言う向きもあるようだけれども、音楽は美しいだけじゃだめなのだろか?2楽章の天にゆっくりと昇っていくような儚い幸福感を帯びた美しさに理由が要るのだろうか?ああだ、こうだ難しいことを言って、眉間に皺を寄せて、悩みこむことが音楽の楽しみなのだろうか?それは違うと思う。

だから、お気に入りは、フランチェスカッティ&セル、クリーヴランド管弦楽団盤。お気に入りのヴァイオリニストだから、ではなくて。フランチェスカッティの演奏は、ヴァイオリンの美しさを最大限に引き出すもの。ヴァイオリンってこんなに美しかったんだ!って、いつも感服させられる。ただただ美しく輝いている。だから、ひたすら美しいヴァイオリン協奏曲には打ってつけなのだ。表現も豊かで、歌心がある。心がどんどん満たされていく。何の気も衒わない真っ向勝負で、この曲の最高の演奏をしている。バックのセルも素晴らしい。相も変わらず、テンポの良い引き締まった演奏で、フランチェスカッティの美音を良く引き立てている。

ちなみに、フランチェスカッティはこの曲を2度(多分)、CBSに録音しているが、この録音は2度目のもの。1度目は、ミトロプーロス、ニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団とのもの。LPは持っているけど、LPプレイヤー持っていないから未聴。

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それと、定盤中の定盤、ミルシテイン&アバド、ウィーン・フィル盤も素晴らしい。ミルシテインの響きもまたオーソドックスに美しい。凛として、雅である。アバド、ウィーン・フィルのバックも名演の大きな要因。

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新しいものでは、パールマン&バレンボイム、シカゴ交響楽団とかどうだろう。新しいと言っても、15年ほど前の録音だけど。個人的には、メニューインで、モノフォニックなイメージを刷り込んだ後、はじめて聴いたステレオ以降の録音じゃなかったかと思う。図書館で借りてきて、良いイメージがあったので、その後、在庫処分で見つけた際に入手したもの。バレンボイムのバックは、少々シンフォニックに過ぎるような印象があったが、硬質のパールマンの響きが妙に心に響く。

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最後に、ムローヴァ&マリナー、アカデミー室内管弦楽団。女王、何でしょうね、全然そういう貫禄を感じさせる人じゃないけど。ストラヴィンスキーとか、バルトークでギンギンに切れる演奏をしていそうな演奏家だけれども、案外にこういう綺麗な演奏も素敵と言うことで。いまさら、この演奏?と言う向きもあるようだけれども、ストラヴィンスキー張りでメンデルスゾーンやられても…奇演かと。バックのマリナーは、無難。こういう無難なバックもまた、ソリストを引き立てる、ってやつかも。

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と言うわけで、今日は、レンコンをグダグダと書いてみた。演奏者について言えば、もう、古今東西、ありとあらゆる演奏家が演奏をしているわけで、とても全部聴いて、「これが好き!」って言っているわけじゃないんだよね~。そこんとこ、超名曲故に、やむを得ないところ。超有名曲じゃなくてもそうか…(笑)。

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Jacob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy→メンデルスゾーン生誕200周年。大好きな作曲家のアニバーサリーなイヤー。放っておくテはない。と言うわけで…シリーズ的に1曲ずつ雑感等を書こうと思う。Felix Mendelssohn Bartholdyの頭文字と生誕200周年の200で、FMB200と言うシリーズタイトル。記事の題名にFMB200と書いてあったら、このシリーズ。
 
で、さて、今日は、メンデルスゾーンに対する全体的な雑感。の前に、復習的意味合いで、メンデルスゾーンと言う作曲家の基礎知識の整理(もちろん、自分のため(汗))。
 
メンデルスゾーンは1809年、ハンブルクに生まれた。祖父モーゼスは著名な哲学者、父アブラハムは銀行家と言う大変恵まれた家庭であった。父の代でキリスト教に改宗しているが、ユダヤ人の家系である。そのため、ナチス統制下のドイツでは、マーラー、マイアベーアと共に演奏が禁止されていた(3M運動)。
 
豊かな環境の下、姉ファニーと共に音楽を志したフェリックスは早くも11歳のときに、最初のオペラを作曲、さらに15歳で最初の本格的な交響曲(第1番)を作曲している。さらに、16歳で弦楽八重奏曲、17歳で序曲『真夏の夜の夢』を作曲しているが、ともに、名曲として今も評価されているものである。2番目の交響曲である第5番『宗教改革』は21歳のときの作品、続く、3番目の交響曲である第4番『イタリア』は、22歳で着手され、24歳のときに完成している。とんでもない天才である。
 
20代後半から30代前半は、作曲家として若干低調にみえるが、30代半ば~後半には、ヴァイオリン協奏曲、交響曲第3番『スコットランド』、オラトリオ『エリア』、劇音楽『真夏の夜の夢』などの名曲を次々と発表していった。ところが、1847年、体調を崩していたフェリックスは、姉ファニーの訃報のショックと相俟って、この世を去ってしまう。弱冠38歳であった。
 
ところで、メンデルスゾーンは、作曲だけにとどまらず、指揮者としては、指揮棒を使う現在の指揮法を確立させているし、20歳の時にはJ.S.バッハのマタイ受難曲を復活させ、19世紀におけるJ.S.バッハ復興の端緒を作っている。また、ピアニスト、オルガニストとしても活躍。趣味ではあったが、水彩画でも非凡な才能を示したと言う。20歳の頃には既に大作曲家…。
 
 
20歳でマタイ復活公演、21歳で『宗教改革』…今の世の中だったら、音大生と言う年齢。こんなんが、学生にいたらどうなんだろう?とか、考えてしまう。教授もたいそう大変なことだろう。面目丸潰れ。といっても、まぁ、今の世の中ではこのレベルの作曲家は出てきそうにない。そういうシステム、何じゃないかな?
 
さてさて、以上がメンデルスゾーン概要。学校の授業で習いそうなバイオグラフィ。以下雑感。
 
前にも書いたとおり、父親が銀行家と言うことで、メンデルスゾーンは大変裕福な家庭に生まれ育った。更に、38歳で没していると言うこともあり、全作品、若書きである。よって…と言うか、こう言った先入観を持って聴いてみると、実にこの作曲家の作品は屈託なく、明るく爽快である。かと言って、軽いわけではなくて、高揚感を誘う煽ってくるようなテンポもこの作曲家の特徴である。なんと言うか、快晴、強風、新緑の高原にいるような感じ…と言えばいいのだろうか。脂っこくはないんだけど、聴き応えがあって、それでいて、耳障りがいい。だから飽きない。
 
天才の成す業。神の子か、悪魔に魂を売ったか。ではあるけれども、と言って、変に才気走ったような感じは薄い。ゲーテがモーツァルトについて語ったとされる、「悪魔にからかわれている」感も絶無。曲想も、さほどに深刻ではない。眉間に皺を寄せて、考えるような曲は少ない。と言うより、多分、ない。好青年感満載。だって、『イタリア』は明るくのびやかに南欧の燦々とした太陽を感じさせるし、『宗教改革』はストレートに敬虔な音楽。そして、どの曲も、やたらめったらとメロディが流麗、綺麗。メロディメーカーと言っても、スラブ的なドヴォルザークや濃厚なチャイコフスキーとはまったく違う。流れるようだったり、さらりと歌ったり。
 
故に、重厚なドイツ・ロマン派の中ではちょっと異端。ベートーヴェンの普及にだいぶがんばったらしいけど、ベートーヴェンの後継者はなんてったって、ブラームス。超重厚、眉間に縦皺たっぷり。苦悩から歓喜へ!!ってやつ。メンデルスゾーンの音楽に苦悩はない(言い過ぎか?)。で、わが国では、ベートーヴェン→ブラームスの重厚路線のドイツ・ロマン派が人気なのだ。よって、メンデルスゾーンは人気ない。結婚式のときに鳴り響くばかり。折角の生誕200周年、大々的に色んなところでやってもらいたいものである。すべて若書きなんだから、30代までの若者にも共感を持って聴けるはず。
 
さて、最後に、メンデルスゾーンを得意とする指揮者を交響曲全集を完成させている指揮者中心にざらっとみてみよう。まずは、なんと言っても、ドホナーニとアバドか。実は、仲が悪いとも聞いたけど…今はどうなのか。とにかく、メンデルスゾーンの交響曲全集と言えば、この2人だ。カラヤンは何でもやるからメンデルスゾーンもやっておきました、って感じ。個人的にはミスマッチな作曲家だと思う。カラヤンの響きにメンデルスゾーンは、邪道。フロールは、柔らかいヨーロピアン・スタイル。優しいけど、それほど勢いはない。メンデルスゾーンの綺麗な部分に重点を置いた演奏。マークも美しい演奏をしてくれる。アシュケナージもスタンダード足りうる演奏かと思う。あ、あとメンデルスゾーンのオーケストラ、ゲヴァントハウス管弦楽団を長く率いたマズアも忘れちゃいけないか…。よりどりみどりで、「好きな指揮者でどうぞ」と言える。
 
と言うわけで、序章ちっくにFMB200第0回でした(←ブ、ブルックナーを意識したのだ)。


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