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カルミニョーラがヴェニス・バロック・オーケストラと来日していたらしい。昨日が最終公演。ってことを、昨日はじめて知った。誰か教えてよ!!!!!!と他人のせいにするなんて最悪だ。誰も教えてくれるはずがない。己の情弱っぷりに泣けてくる。一昨日なんて、オール・ヴィヴァルディだったんだそうだ。マジかよ、おい…涙。当日券あったっぽいので、気付くのが一日早ければ行っていた。もの凄い勢いで行っていた。電車の中でもダッシュするくらいの勢いで行っていた。本気で、膝と両の掌を床に付けて頭を垂れたい気分だった。OTZ

で、昨日なんだが、別のコンサートのチケットを買ってしまっていたので、行けず。涙目。行ったコンサートはアルゲリッチが、アルミンク&新日本フィルをバックにシューマンとラヴェルを演奏してくれると言うデコレーション・ケーキのようなコンサート。こちらはチケットが一瞬で売り切れた。アルゲリッチの人気は凄まじいな。ってのもあるんだけど、ピアノと古楽器アンサンブルの月とすっぽんほどの、人気の差でもある。あのアーノンクールでさえ、チケットを売りきれなかったという驚愕の事実。

これは、「女の子はピアノざますのよ」的な事情があると思うんだけど、リアルを言ってしまうと、古楽器アンサンブルの方が絶対にピアノより面白い。いや、古楽器アンサンブルの方が、ピアノよりも優れているって言うんじゃなくて、なんつうかな、盛り上がれるって言うか、大衆受けすると思うんだ。バロック音楽ってロマン派音楽みたいに難しいこと言わないし、古楽器アンサンブルの演奏って、アグレッシブで刺激的な演奏が多い。だから、楽しい。むっちゃ、ノレる。

あーあ…カルミニョーラ行きたかったな~。とか言うのは、アルゲリッチに失礼なので、この辺にしておこう。終わってしまったものはしょうがない。アルゲリッチを楽しむのが吉。つか、何と言う、贅沢な悩みをしているんだ、この男は…。猛省。

さて、ではコンサートの話。場所は錦糸町のトリフォニー・ホール。自転車圏内。地下駐輪場に自転車を停めて、いざ、ホールへ。

やっぱ、女性が多い。しかも若め。これは以前から疑問に思っていたんだけど、コンサートは女性が多いのに、CDショップは女性<<<<<男性になるのは何なのだろうか?まぁ、アーノンクールのコンサートは女性<男性だったけど、アルゲリッチのコンサートみたいのは一気に女性が増える。女性は家では音楽をあまり聴かないってことなんだろうか?このCDショップとコンサートでの人種の違いってのは、ほかのジャンルでもあることなんだろうか?

さて、演奏。早速、シューマンが始まる。音が…遠い。2階席最後方ってこんなだっけ?しかも、3階席があるせいで天井低いし。これのせいで音こもっているんだよなぁ。これで、S席とか…眺望しか考えていないんじゃないか?オーケストラの演奏は…ここ1ヶ月でコンツェントゥス・ムジクス、ロンドン交響楽団と贅沢しまくったせいで、耳が贅沢になっちゃっているようだ。刺激が足りない(汗)ひどい贅沢もんだな。とは言え、アルゲリッチのピアノは凄い。魅惑的。

おいらが、このコンサートに行こうと思ったのは、2曲目のラヴェルが聴きたかったからなんだけど、これはもう天上にいる気分だった。1楽章からもホント、雲の上に漂っているような気分。で、大好きな2楽章に入る。木管の掛け合いの中をキラキラとピアノが泳いでいく。そっと添えられていくヴァイオリンの囁きは爽やかなそよ風のよう。ひたすらに耽美的。こんな美しい音楽があるのだなぁ~。3楽章は一気呵成に推し進めていく。だけど、ふっ飛ばすって感じじゃない。「どう?このメロディ綺麗でしょ?」と言わんばかりに聴かせてくれる。

で、アンコールにこの終楽章をも1回やって、更にシューマンの小曲2曲。1曲目、子供の情景の曲だよなぁ…と思っていたら、どこからか、「ショパンじゃない?」と聴こえて、「え?そうだっけ?」と一瞬迷ってしまった。このアンコールも美しかった。聴衆の熱狂と対照的。

今年のコンサートはこれでひとまず終了。良い演奏にたくさん出会えてよかった~。


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ゲルギエフ&ロンドン交響楽団の来日公演に行ってきた。演目は、シベリウスのヴァイオリン協奏曲(諏訪内晶子)とマーラーの交響曲第1番『巨人』。19世紀末から20世紀初頭に活躍した、壮大な宇宙を感じさせる2人の作曲家を組んだ一夜。

こりゃ、面白そうだ!と早々にチケットをゲットしたわけだけれども、野暮用でギリギリにサントリーホールへ。席に着いて、ホッとしていると間もなく開演となった。

最初は、シベリウス。開演を待ち、静まり返った会場。壇上に楽団員が一人現れた。パラパラと拍手が起きる。が、なぜか一人だけ。彼はコントラバスを持って、苦笑い。会場にも笑いが巻き起こる。なんだったのだ?その後すぐにぞろぞろと団員が登場。

ここで、「やっぱり…」と後悔の念。前過ぎた…。3列目。真ん中ならソリストがよく見えて音響的にもいいんだけれども、どっちかに寄ってしまえば…。いっそ後ろの方が全然よい。ソリストが少し態勢を変えただけで、聴こえ方があっという間に変わってしまう。しかも、指揮者、ソリストはよく見えるものの、ほかは1stヴァイオリンばかり。せっかくの両翼配置もこれでは…。これ、S席にしていいのかなぁ。選んだのおいらだけど(汗)あんまり選択の余地がなかったのだ。

それでも、演奏は素晴らしかったと思う。いつも聴いているのが、オイストラフ&ロジェストヴェンスキーと言う豪快盤なので、線が細く感じられたけれども、パワフルなオーケストラを向こうに回して、集中力高く弾き切る様は圧巻だった。アンコールは、J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番の第3曲。これも大変良かった。そう言えば、ヒラリー・ハーンもアンコールで無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータからの1曲を演奏していた。実を言うと、ヴァイオリンってソロの曲がそれほど多くない。だから、こういうところでアンコールとなれば、J.S.バッハの無伴奏ばかりになってしまうのだろう。ヴァイオリン協奏曲のコンサートに行く時は、この曲を知らずしていくのはもったいないかも。

休憩をはさんで、後半はメインのマーラー。やっぱ場所が場所なだけに、音響のバランスの悪さは相変わらず。1stから時計回りにチェロ、ヴィオラ、2ndと並んで、チェロの後方にコントラバスがぞろりと並ぶ。おいらは1st側なので、この並びだと低音がゴンゴン響いてくる。姿はチェロの数名が見えるだけで、ほとんど見えないのに…。金管も見えないところからバカスカ鳴ってくる。打楽器の力強さも凄い。たまにシンバルが上に持ち上がった時は見えたけど、これも全く見えないんだよなぁ。

それにしても、ロンドン交響楽団の音とはこんなにも煌びやかなものだったのか。生で聴いて改めて痛感。絢爛に、しかも、豪快に鳴り響く。これはすごく魅力的なサウンドだ。ゲルギエフの指揮もダイナミックで、強力な『巨人』が紡がれていく。ただ、ゲルギエフの強烈な個性はやや影を潜めていたかもしれない。どちらかと言えば、正攻法か。とは言え、終楽章が轟音を立てて終わった時、得も言われぬ高揚感を感じずにはいられなかった。未だに、あの響きが頭から離れない。都響のマーラーが素晴らしいとは言え、こういうロンドン交響楽団独特のサウンドを聴かさられると、「やっぱすげぇな…」と息を呑むことしかできない。

終演後は大喝采。なんか、演奏後の指揮者ってカッコよく見えるよなー。容姿がどうであれ。あ、ゲルギエフ、別に容姿悪くないっすよ。落ち武者野武士みたいでワイルドでいいじゃないか!

出店していたタワーレコードもLSO Liveの『巨人』が大量に売れていたみたいだ(笑)。

ちなみに、今回のコンサートには皇太子閣下殿下様がおいでにならせられたもうておって、演奏者とは別に拍手をしなくちゃいけなかった。あんま珍しい事じゃないんだけど、おいらははじめてかな?あれ?どっかでもやったような気がするけど、どうだったかな?皇太子閣下殿下様は学生時代、学習院大学のオーケストラでヴィオラを弾いていたので造詣は深いはず。なんか、大変だな~、好きなコンサート行くのも大仰で。良い席は取れるかもしれないけど…。

もひとり、小泉元首相も来ていたみたい。一人でふらっと。隣に座られたらやだな…。多分気にしないけど(笑)。


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アーノンクール卿&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの来日公演に行ってきた。80歳のアーノンクール卿、もう飛行機には乗りたくないから、最後の来日と言うことになるらしい。ちゅーこって、今日の演目は、セレナーデ第9番“ポスト・ホルン”と交響曲第35番“ハフナー”で、両曲とも知人への惜別の意がある曲とのこと。知らなかった。両方とも大好きな曲だし、モーツァルトの文献なら少しは読んでいるんだけどな…。それにしても、日本の皆さんにさようなら!ってプログラムなんて、粋じゃないか!1980年、2006年それに今回のたった3回しか来日公演をしていないので、そんな感無量じゃないんでは…とか言ってはいけない。

それはそうとして、演奏はとてつもなく素晴らしかった!つか、度肝を抜かれた…。緩急自在、休符でグッと止めたかと思うと、急加速…強烈なアゴーギク。無意識に体が反応しちゃいそうで、危なかった…。でも、これが、もう全然、不自然じゃない。もちろん、退屈と言うことでもない。刺激的で、鮮烈。おかしい…もうCDでアーノンクールの仕掛けには、慣れたと思っていたのに、まったくなすすべもなく、度肝を抜かれてしまった。あー、楽しい!楽しすぎる!

特に良かったのは、“ポスト・ホルン”。冒頭、行進曲K.335-1が入ったんだが、いつも聴いているマリナー盤も同じことをやっているので、あまりにも違和感なく…つか、気付かなかった(汗)。もう、おいらの中では、この曲は“ポスト・ホルン”の序曲と化しているのだな。

で、この序曲…じゃなくて、行進曲からして、おおっ!とアーノンクール節に引き摺り込まれてしまった。まぁ、いつも聴いているのが、マリナーってことであまりにも対極にいるような演奏なので、そりゃ、あまりにも刺激的だったわけだ。流麗なマリナーに対して、切れ味鋭く過激な表現のアーノンクール。あの綺麗に流れていく木管の掛け合いの美しい4楽章だって、淡々と進まない。急ブレーキと急加速で、斬新な味わい。楽団員も時々、ニコニコしている。それが、してやったり!って顔にも見えたり、楽しんでいるようにも見えたり…。あと、木管がモダン楽器の金管化してしまった木管より温かみがあって美しいんだよね~。たまらん…!!

終楽章もセレナードなのに壮大に締めくくってくれた。「アーノンクール?ああ、1950年代から活躍しているからね。当時は斬新だったかもしれないけど、今はあれじゃ、ぬるくって…。もう古いよねー」ってことにはならない。80歳過ぎているのに、まだまだ過激派路線を突き進んでいる。今聴いても、この人の演奏は、斬新なのだ。つか、他の人には真似できないのか…。兎に角、頑固爺っぽいけど、「今の若いやつらは…」と過去にしがみついて美化することはなさそうな…感じがする。

最後は、盛大にガッツポーズ。こんなノリの人だと思わなかった。写真を見る限りいつも怖そうな顔しているもんなー。

休憩をはさんで“ハフナー”。これもも良かった。40番が良いだの、41番が聴きたかっただのと言う雑音も聴こえてきそうだが、良いんである、“ハフナー”で。おいらが好きな曲だから(汗)。相変わらず、アゴーギク。アンサンブルが多少荒くなったって、気にしちゃいけない。だって、アーノンクール節が炸裂しちゃって、もう、凄いことになっちゃっているから!古楽器って音が小さくて、音量的には不利だと思っていたんだが、こう迫力ある演奏聴かされちゃうと「ごめんなさい、勘違いしてました」と頭を下げるしかない。

さて、最後の一音を盛大に鳴らし終えて…拍手!が、これがアーノンクールが望んでいたタイミングではなかった。と言って、「フライングだろ!拍手は手をおろしてからにしろ!」とも思わなかった。前の方の席だったんだけど、うーん…何となく、アーノンクールの動きが…「あ、まだおろしていなかったんだ」とおいらは思った。経験不足かもしれないけど、ね。アーノンクールも苦笑い。最後の最後で締まらなかった、って言えば、聞こえは悪いが、最後までアーノンクールのフェイントに振り回されちゃったんだな(汗)。

アンコールは、モーツァルトのドイツ舞曲K.571の第6番。ユーモアたっぷりに演奏して軽い笑いを誘ってくれた。ハイドンの告別やるかなーと思ったけど、それはベタ過ぎた…。それにモーツァルト2曲なんだから、アンコールだってモーツァルトだよなぁ、そりゃ。

終演後、サイン会。気合いだな。80歳過ぎて、海外公演こなして、その後にサイン会。大量に並んじゃって…そんなかの一人がおいらであることは、当の然。「サインと音楽は関係ねー」とか冷めたことは一切言わない。ミーハー?良いんじゃないか。一瞬とは言え、間近で憧れのアーティストと接することができるしね。ほかにも、色々考えはあるんだが、まぁ、サインは積極的に貰うようにしている。今回は、最後に「ダンケ・シェーン!!」と言ってみた。色々な思いを込めて。一瞥された…ちょっと頷いてくれたけど(照)。

まぁ、そんなわけで。素敵な最後の来日コンサートだった。満足、満足。


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太陽王ルイ14世のミサを再現しよう!と言う興味深いプロジェクトを発見したので、行ってきた。会場は、関口の東京カテドラル聖マリア大聖堂。先日もミサに潜入してみたところだ。

前回は、出入り自由のミサと言うことでごそごそ物音がしたり、パイプ椅子のひっくり返る音がしたり、子供が遠吠えしたりで落ち着かなかった。今回は、有料の平日夜の公演。パイプ椅子もひっくり返らないし、狩りの合図もない。が!空調の音が…ゴォォォォォォォォォォォォォォ…マジか。でも、暑い。前回より人も少ないし、夜なのに、前回より断然暑い。一応、うるさくっちゃいけないってんで、弱めてはいるのだろう。しかし、騒々しくない分前回より空調の音を弱めても際立っちゃうのだ。たぶん、そんなところだろう。

この空調の音には、演奏会中悩まされるが、まずそれはさておいて、肝心のコンサート。演奏者は花井哲郎氏率いる古楽アンサンブル「コントラポント」。全く知らない団体。だって、おいらは古楽入門したて。超初心者。何気に、モダン楽器の世界より、オリジナル楽器の世界の方が日本人が活躍している、と言うことには気づきつつあるが。

演目はオール、ド・ラランド。ルイ14世に重宝されたフランス・バロックの巨匠。リュリと違って性格の良い人だったらしい。リュリがひど過ぎただけかもわからんが、性格の悪い方が有名になっちゃうと言う世の皮肉。演目は以下の通り。

1.グラン・モテ「ゆるされたものは幸い」
2.グラン・モテ「深き淵より」

―休憩―

3.「王の晩餐のためのサンフォニー」より第2ファンタジー或いはカプリス
4.「ヴェルサイユの泉」よりシャコンヌ
5.テ・デウム

ルイ14世は礼拝にミサ曲よりモテ(モテット)を好んだと言うことで、ド・ラランドが作曲したのも多くはモテ。プログラム・ノートによるとルイ14世の礼拝は約1時間で、その間にグラン・モテとプティ・モテが演奏されたそうだ(グラン・モテは大モテット、プティ・モテは小モテットくらいの感じでいいのかな?)。今回の演奏会はグラン・モテ2曲と当時としては大規模な宗教曲であるテ・デウム、更には晩餐のための音楽まで加わっているので、忠実に再現と言うわけではない。しかし、これだけ、当時を偲べる企画はまたとないだろう。

事前に音源を入手できたのは「許されたものは幸い」と「テ・デウム」の2曲。しかし、前半は、空調の音が妙に気になったのと、暑さでなかなか集中できず。あ、おいらが、ね。後半になって、空調をさらに落としたのか、音に慣れたのか、ようやく集中して聴けた。

印象に強かったのは、事前に聴けたと言うのもあるんだが、やはりテ・デウム。演奏会の事前告知やパンフレットでは「深き淵より」が目玉なようなことが書いてあったが、やっぱ豪奢で華麗なルイ14世の王宮に思いを馳せるならテ・デウムだろう。もちろん、「深き淵より」の祈りも捨てがたかったが、冒頭からポコポコ鳴るティンパニ(つっても、古楽器)に乗せられて壮麗に鳴り響くテ・デウムを目を瞑って聴いているとルイ14世の時代に軽くタイムスリップした気分になれて素敵なのだ。流麗に奏でられるコントラポントの演奏に身を任せて、心地よいひと時を過ごす。カテドラル教会の豊かな残響もこうした宗教音楽では、壮麗に響いて効果的。「王の晩餐のためのサンフォニー」と「ヴェルサイユの泉」よりシャコンヌも良かった。

終演は21時。19時スタートでたっぷり2時間ド・ラランドに浸った。

ところで、この教会だが、前に椿山荘、周囲は閑静な住宅街と言うことで、ほかのホールに行くのと比べると圧倒的に雰囲気が良い。綺麗な日没の空を眺めながら、会場に入る…粋だねぇ。


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関口にある東京カテドラル…正式名称は東京カテドラル聖マリア大聖堂に行ってきた。

都内で、ヨーロッパの大聖堂に匹敵する残響を持つ教会ってここくらいしか思いつかない。他にあるんだろうか?まぁ、あったとして知名度はここがNo.1だろう。丹下健三によるコンクリートむき出しのデザインもインパクトが強い。

と言うわけで、一度行ってみたいと思っていた。だって、宗教曲は本来こういう大聖堂のような残響豊かなところで演奏されるように作曲されているわけであって、決してコンサート・ホールで演奏されたものは本来の響きではないと思うから。しかし、ここでのコンサートの情報ってなかなか入手できない。ぶらあぼにもなかなか載らないし、東京カテドラルのホームページはまったく情報不足だ。そんで、一生懸命探してようやく見つけ出したのが今日のイベント、フライブルク大聖堂付属少年合唱団来日公演だ。なんと、韓人教会のミサってことで入場は自由。

フライブルク大聖堂付属少年合唱団は、その名の通りフライブルクの大聖堂を本拠地に活動する合唱団。フライブルク…と言えば、南西ドイツ放送交響楽団。と言うわけで、ギーレンがこのオーケストラを振って録音したマーラーの交響曲全集を確認してみるとちゃんと出演していた。知らない合唱団だと思っていたが、こうして手元にCDがあると言う不思議…。

さて、演奏会の印象。いや、演奏会ではない。ミサだった。もうバリバリに宗教行事。しかも、韓人協会と言うことで、ほぼ韓国人ばかり。日本人の観光客であふれていたウィーンの王宮礼拝堂でのミサ曲よりも全然日本人比率は低い。みんな、信心深き信仰者。誰でもウェルカム!と書いてあったので行ったのだが、強烈に場違い。韓国語で祈り始めるし…え、どうすんの?どうすんの?と。まぁ、一般人ぽい人もぼちぼちいたので、いいっちゃ、いいんだし、本来ミサってそう言うオープンなものらしい。

ただ、辟易したのは、場内の落ち着かなさ!人の出入りは激しいし、なんか後ろで作業しているし、で、もの落とすし…宗教曲を聴いて心洗われる、と言う心境になるには少し雰囲気的にどうかな?と思った。もちろん、おいらは文句言う立場じゃなくって、こういうものなんだ、と言うことを理解するべきだけど。ウィーンの王宮礼拝堂では、さほど違和感なく敬虔な気持ちになれたんだけどなぁ。ちなみに、ウィーンは有料だった。やはり、お金を払って、出入りをきちんと制限するイベントに行くべきなんだろう。

さて、カテドラル教会の音響そのものは、なるほど残響豊かなものだった。緩やかに描くコンクリートの壁の曲線が、その豊かな音響をつくり出すのだろう。様々な像や彫刻が作り出す乱反射的なヨーロッパの教会の残響とも異なるが、やはり、東京で宗教曲を聴くならここがベストと言うことになりそうだ。今度はもう少し別のイベントでここに来てみたい。ホント、いつも思うのは、コルボがローザンヌ声楽アンサンブルとここで演奏をしてくれたら最高!なのだが…。

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う○こビル、浅草の例のやけに目立つあれ、ホントは金の炎のつもりらしい。でも、殆どの人の認識はう○こである。実はアサヒビールの建物らしいのだ。

で、このう○こビル、有名だけど入ったことある人はどれほどいるだろうか。つか、入れるものなのか、いや、一体なんのビルなのか、アサヒビールのなんなのか…でも、殆どの人はう○このオブジェの衝撃だけでそれ以上、気にならない。詮索しようともしない。たぶん、そうだろうと思う。おいらもそうだった。

そんな、おいらのう○こビルの認識に転機が訪れたのは昨日のことだ。ヴァイオリンの師匠がここでコンサートを開くと言う。アサヒアートスクエアと言うイベントホールが4階にあるのだ。ここにそんなイベントホールがあったとは全く意外。アサヒビールのメセナ活動の一環、ということなのだろうか。サントリーに比べると、ずいぶん、小ぶりじゃないか。いや、しかし、あのオブジェにはサントリー・ホール並のお金がかかっているのかもしれない。

で、行ってきたのだが、う○こビルの愛称に相応しく、トイレがやたらと凝った造りなのだ。凝り過ぎていて、手の洗い方が判らない、乾燥機の使い方が判らない。男性用の方は、民家の壁に立ち小便をしているような罪悪感を感じさせるようなつくり。女性用の方は更に凝っているようなのだが、残念ながら確認していない(当たり前だw)。う○こビルの面目躍如と言ったところだろうか。

おっと、ばばっちい話をだいぶ長々と書いてしまった。失礼!

コンサートの方だけれども、アサヒビールのバックアップで開催されている“すみだ川アートプロジェクト SUPER JULY”の一環で開かれたもの。SUPER JULY…アサヒビールっぽさ全開。だけど、もう8月ですよ?って細かいことは気にしない。AugustではDryには上手くのらない。

このイベントは別に音楽に限った事じゃなくて、様々なジャンルのアーティストのパフォーマンスが楽しめるもの。もちろん、音楽もクラシックには限らない。でも、アントネッロが出たりして、なかなか熱いイベントなのだ。う○こビルの中で、アサヒビールの商品で喉を潤わせつつ、過ごす夏のひと時、案外、粋なもの。

師匠のイベントも音楽だけじゃなくて、舞踏、アニメーション(注:萌えキャラは出てきません。念為)との共演があって、視覚的にも存分に楽しめるようになっている。プログラムは前半がバルトークの民謡系音楽とケルト音楽、後半がJ.S.バッハ、ペルト、サティ、ブライヤーズなどゲンダイ音楽に主軸を置きつつ、その源流との類似性をうまい具合に聴かせてくれるように組まれていた。前半と後半では、少し毛色が違うけれども、このプログラミングは絶妙だなぁ、と敬服してしまう。センスの良さか。ゲンダイ音楽との共通性を指摘されるJ.S.バッハ、実験音楽の源流を作ったと言われるサティを挟むことで、ゲンダイ音楽が自然に聴き手の中に溶け込んでくるのだ。途中、トイピアノとの共演なんかもあったりして、幻想的なサウンドが猛暑の夏に涼しげな心象を与えてくれる。

いつもは割とノリが良いと言うか、身振りも大きな師匠だけれども、この日は一曲一曲丁寧に音楽を紡いでいっているような印象。あんまやっちゃうと、周りで踊っている舞踊の邪魔になっちゃうもんなぁ~、ってことかどうかわからないけど(笑)。

終わって、9時。大規模なコンサートとはまた違った、後味の良さを感じつつ、帰宅。こういうのもいいなぁ!だけど、情報をどうやってゲットするか…難しいところだ。


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インバル&東京都交響楽団でマーラーの交響曲第2番『復活』をミューザ川崎まで遠征して聴いてきた。もうサントリーは飽きたぜ!!ってわけじゃないんだが、東京駅からだとミューザの方が便利だったりする。歩かないし。それにミューザにも久しく行っていないしなぁ…ってわけでミューザにした。

しかし、いざ、東海道線に乗ってみると、疲れがドバッと出た。なんか、疲れるなぁ、18時ころの東海道線は。で、川崎も人が多いんだ…うんざりするくらい。都内も、新宿とか、渋谷は凄いんだが、ほかのところは、地下鉄の駅が細かく配置されているので、案外分散されているんじゃないだろか。川崎に比べると、だけど。

そんなわけで、なんとなく、グッタリとしつつ川崎到着。雨が降っていたんだが、ミューザまで屋根が付いているのが嬉しい。荷物をクロークに預けて、いざ、ホールへ。で、気付く。なんか、あんまりクローク使われてなくないか?みんな、でかい鞄を抱えて狭そうに座席に座っている。強制的にチップを徴収されるわけじゃないし、預けちゃえばいいのに。と思うが、それは個人の自由か。まぁ、自分勝手なことを言ってしまうと、預けるのも取りに行くのも並ばなくていいからすごく楽だったけど、「荷物はなるべく預けましょう」って言うのもマナーにしたらいいんじゃないかな?西洋かぶれしたことは言いたくないが、ウィーンでは手荷物はクロークに預けるのがマナーである。

演奏の方だけれども、やっぱり良かったなぁ。ヨーロッパの楽団みたいな柔らかさとか、伝統的な香りとかは、そりゃ、しないんだが、気合いは負けない。力拳を思い切り振り上げながらも、歌うところは綺麗に歌ってくれるし、豪快に鳴らすところは、轟々と響かせる。まぁ、あれだ、初めて聴くマーラーの交響曲第2番『復活』をこのレベルで聴けたら十分満足だ。つか、次聴くことはあるのかな?別に演奏回数少ない曲じゃないかもしれないけど…。

帰りは東海道線じゃなくて、京浜東北線。川崎からだとゆったり座ることができるけど、どんどん人が増えてきて、東京駅の頃にはラッシュに近い状態になっていた。うー、詰まる所、JRは苦手だ。あ、新幹線とかは別にいいけど。地下鉄が乗りなれているから、楽ー!!

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ヒラリー・ハーン、サロネン&フィルハーモニア管弦楽団の来日コンサートを聴く。

えーと、ハーン、おいらと同年代。いいっすね、同年代の活躍を見ると言うのは。だからって、わけじゃないけど、今年2回目のコンサート。1回目はコンツェルトハウスでドゥネーヴ&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団とプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番。このときは、前から3番目ど真ん中と言う、ハーンを聴くには最高のポジションだったが、今日は17列め。ちょい遠くなったが、オーケストラ聴く分には近過ぎるより良いと思う。

サロネン&フィルハーモニア管弦楽団も2回目。前回は…サロネンが39歳の時だったから10年以上前のことか。あー、おいらも10代だったのか。大学入った年だ。懐かしい。取り敢えず、年寄りくさく、昔は良かったと言っておく(テキトー)。このときは、ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ムローヴァ)、チャイコフスキーの交響曲第6番『悲愴』だったと記憶している。東京芸術劇場で、S席でも今回の半額程度だった記憶があるが…覚え間違いだろうか。とは言え、今回でもそう高くないけど。

さて、今回の演目は…

サロネン:へリックス
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
シベリウス:交響曲第2番

と、まぁ、オーソドックスなもの。冒頭にゲンダイ音楽持ってくることって結構多いし、サロネン自身が作曲家なのだから、1曲目の選択は頷ける。

で、さて、このへリックスと言う曲なのだが、名前しか聞いたことなかった。L.A.ヴァリエーションとか、サロネンの曲は名前だけは聞いたことがあるんだけど、何となくめんどくさそうなイメージがあって、敬遠してきていたのだ。しかし、へリックスは実に聴きやすい。プログラムの解説によると、最近のサロネンは、昔と違って、聴きやすい曲を作曲するようになったんだそうだ。へぇ。ゲンダイ音楽にさほどアレルギーないんで、買いたくなった。(←自重しろ!)

へリックスの次はいよいよチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。1楽章が始まり、ソロが入ってくる…ゾクッとするほど美しい。抑制の利いた演奏だ。もちろん、オーケストラともに、である。この曲は、ロマンティックなメロディが溢れかえっているロシア音楽ってことで、兎角、濃厚な味付けの演奏が好まれる傾向があると思うんだけど、今回のコンサートは、ものの見事にその逆をいくもの。メロディに溺れずに端正に曲を仕上げていく。情熱をグッと内に秘めて、無駄に迸らせない。一気呵成に盛り上がっていくところも、じっくりと構えて激しく弾き鳴らすようなことはしない。こうやって細部まで明瞭に演奏されると、「あ、こんなところにこんな聴きどころがあったのか」と見逃していた魅力に気付かされることがある。

2楽章も、同じ傾向だ。透明感のある音が、哀愁の籠ったメロディを冷ややかに包み込んでいく。とてつもなく美しい。3楽章はフィナーレだからにして、ハーンの切れ味のよいヴァイオリンが冴えまくる。と言っても、これも濃厚なロシア音楽とは全く違う路線だ。恥ずかしげもなく盛り上がる大抵の演奏とは違う。

と言うわけで、一風変わった演奏だったけど、大変素晴らしい音楽体験をすることができた。まぁ、ハーン&サロネンのコンビで、一般的な名演を期待したら間違いでしょう?

休憩を挟んで、シベリウスの交響曲第2番。名曲。通俗だぜ…と批判するなかれ。名曲は名曲なのだから。こちらも素晴らしい演奏だった。まぁ、サロネン、フィンランド人だしね。「ゲンダイ音楽が得意なんです、好きなんです」と言っても、「フィンランド人ならとりあえず、シベリウス聴かせて!」ってことで、シベリウスは否応なく十八番になっているはず。更にフィルハーモニア管弦楽団とは、ストラヴィンスキーの歴史的録音などサロネンにとっては昔からの馴染みの楽団。と言う盤石の布石で、当然の名演だったわけだ。チャイコフスキーの鬱憤を晴らすかのようにパワフルで、それでいて何となく、冷やりとするものを感じたのは、サロネンだからだろうか、フィルハーモニア管だからだろうか。

アンコールも充実。やっぱ、ハーンのJ.S.バッハは良いなぁ。無伴奏全曲出さないんだろか?

コンサートの後はサイン会。一応、サイン会がありそうだと言う情報は得ていたんだけど、まさか、サントリー・ホールでホントにやるとは…。おいらは今まで一度も、こんな席数の多いホールでサイン会に出くわしたことはない。案の定長蛇の列。でも、もらってきた。ハーンとサロネンのサイン!ハーンの分は、みんな、出たばっかりのチャイコフスキーのCDにサインしてもらっていたけど、おいらはお気に入りのバーバーのCDにサインをしてもらった。サロネンの分は、何となく、指揮者がサイン会をすると言うイメージが湧かなくって、準備するのを忘れた。やむを得ずリンドベルイのCDを現地調達。国内盤しか売っていなくて高かった…痛。

ヴァイオリンケースにサインして貰うって手もあったけど、紛失したらハーンのもとに届いてしまいそうな気がしたのでやめた(んなわけないw)。

そんなわけで、帰りは遅くなっちゃったけど、充実した
夜だった。満足、満足!っと。

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今年のウィーン・フィルの来日公演は、小澤征爾が降板になって…サロネン&ネルソンスになったそうだ。暴挙っぽい!(笑)サロネンは素晴らしい指揮者だが、日本じゃ、絶対人気ないと思う。しかも、ウィーン・フィル何回振ったんだ?ってくらい関係は薄い。ネルソンスにいたっては「だれ?それ」ってな感じだろう。

しかし、おいらは楽しみになった。行くべきじゃなかろか…。サロネン&ウィーン・フィルなんて現地でもそうそう聴けないだろうし、ネルソンスのような若輩がウィーン・フィルの指揮台に上がっているのだって、画的に面白そうだ。音楽的な相性はどうなの?という不安があるが、逆に興味深くもある。

曲目はサロネンがマーラーの交響曲第9番で、ネルソンスがドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』ほか。サロネンのマーラーと言えば、ベルリン・フィルにデビューした時の交響曲第3番が伝説的に語られているくらいだから期待していい。ネルソンスの『新世界より』ほかのプログラムは、名曲が来たことで、がっくりしている通の皆さんもいるかもしれないが、聴きなれた曲だからこそ、指揮者の能力を問われるところ。あまり知られていない指揮者でもあるし、名刺代わりにはもってこいだと思う。

てなわけで、両方とも行ってみたい。しかし、アーノンクールの演奏会も行きたいし、ゲルギエフの演奏会も行きたいし…経済的に辛すぎるところだよなぁ。サロネンは6月に聴きに行く予定だし、割愛するか…。いや、でもウィーン・フィルだぞ?こりゃ、悩みどころだ…。

それにしても、東京って凄いな。これほど世界中の一流オーケストラが集結する都市って世界的に見ても東京くらいなものではないだろうか。ムジークフェラインよりサントリーホールの方が実は多彩で豪華なコンサートが聴けると言う事実。

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ハイドン・イヤー2009―ハイドンは好きな作曲家ではあるが、今年は何もしてこなかった。コンサートにも行っていないし、CDもハイドンを狙い撃ちして買ってはいない。とは言え、「アニヴァーサリーだからって騒ぐのってどうよ?」と白けたことをいうつもりはない。聴くきっかけなんて何でもいいのだ。楽しめればいい。

まぁ、そんなこんなで、折角のハイドン・イヤーなのでなにか、イベントを…と思ったまま、12月に。このまま終わるのか、それもなんだかな…。そこで、思い立ってアダム・フィッシャー&オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニーの来日公演を聴きに行った。

ハイドンの交響曲全集でもだいぶ有名になった、ハイドン・スペシャリスト・コンビである。楽団員は、ウィーン・フィルやハンガリー国立響など、その名の通り、オーストリアとハンガリーのオーケストラ団員によって構成された非常設のオーケストラ。祝祭管弦楽団の一種と言って差し支えない。

てわけで、ハイドン・イヤー最大の目玉公演のひとつであるには違いないんだが、チケットは前日に取ることができた。つか、席もガラガラで当日券でも余裕でOKな状況。うーっわ、寂しすぎる。

演目は、最初に交響曲第101番『時計』、続いて、シュミーディンガーのハイドンに関するメタモルフォーゼ、休憩を挟んで、トランペット協奏曲、最後に交響曲第104番『ロンドン』。シュミーディンガーは委嘱初演と言うことで、ゲンダイ音楽。ま、ありがちな現代音楽っつう感じかな?おいらの能力ではハイドンとの接点は見出せず。

トランペット協奏曲はソリストがハンス・ガンシュ。誰かと思ったら、元ウィーン・フィルの首席奏者だそうだ。今はソロ活動中。このオーケストラらしい人選だ。柔らかくて艶のある響きがとても美しくて聞き惚れてしまった。トランペットってこんなに綺麗な音が出るんだなぁ、と。

アダムの指揮は、颯爽としていて、流麗。ハイドンのユーモア、楽しさを存分に引き出して、満喫させてくれた。さすが…としか言いようがない。『ロンドン』も超カッコよかった。洒脱なデフォルメが上手く決まっていて、最高のパフォーマンス。日本の楽団、指揮者じゃこうはいかないんだろな。

アンコールは、歌劇『報われた誠意』序曲、交響曲第45番『告別』より第4楽章。うわ、粋、粋すぎる。歌劇『報われた誠意』序曲ははじめて聴いた曲。ホルン奏者が、会場の色んなところに突然現れるという楽しい演出つき。『告別』は演出が、有名過ぎる曲だけど(詳しくは
こちら)、こういうのもさらっと、瀟洒にこなしてしまうあたり、アダムのカッコいいところだ。本人もヴァイオリン2人を残して、さっさと退場してしまう。最後は、会場が真っ暗になり、終演。ニューイヤーコンサートでこれやったバレンボイム…見習ってください(笑)。

アダムは身軽な身ごなしで、軽く片手を上げて退場するんだけど、これがまた颯爽としていてカッコいい。オーケストラが引いてからも、拍手に呼び出されたんだけど、最後はガッツポーズで下がっていった(笑)。

いやぁ、楽しかった!アダムの洒脱で小粋なハイドン満喫。ハイドンの需要って日本にはあまりなさそうなので、そうそう来てくれないかもしれないけど、また行きたい!

それと…やっぱ、アダムのハイドンの交響曲全集買うかな…。


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