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ガーンジーと言う島を知っているだろうか?おいらは全く知らなかった。場所は、インド…ではなくって、フランスとイギリスの間の海峡に浮かぶチャネル諸島のひとつである。極めてフランスよりにあって、他のチャネル諸島の幾つかの島と併せてガーンジーと言う地域を構成している。このガーンジー、フランスに近いもののイギリス領的な位置付けである。厳密に言うとイギリス王室属領。グレートブリテン及び北アイルランド連合王国には含まれない。イギリス議会の干渉も受けず独自に議会と政府を持っている。と言って、植民地ではない。なんだかよく判らない。なんで、こんな複雑な立場の地域があるのか。いーじゃん、イギリスで。とか言うとまた戦いが始まるので言ってはいけない。ちなみに、チャンネル諸島には、ジャージーと言うやはりイギリス王室属領の地域がある。ここを発祥とする牛がジャージー牛乳で有名なジャージー種だそうだ。あと、ジャージ、あの衣類のジャージはここの漁師さんが着ていたものだそうだ。

…と、ここまではネットサーフィン、いや、主にWikipediaで入手した俄か知識。で、なんでこんなヨーロッパ・マニアっぽいことを調べたかと言うと、やっぱり元ネタは音楽なんである。

えっと…それは、ちょっと前に石丸で見つけて衝動買い(ジャケ買い、タイトル買い(?)とも…)した、“海で働く人びと”と言うCDである。副題に、“小さな島の古い歌”とあるんだけど、その小さな島がガーンジー島なのだ。ガーンジー島には、独自の伝承曲がたくさんあって、それを集めて収録した1枚。

演奏は、古楽におけるハーピストとしては圧倒的な知名度を持つアンドルー・ローレンス=キングと彼が率いるザ・ハープ・コンソート。これにソプラノのクララ・サナブラス、更にはバリトンのポール・ヒリアーも加わっちゃっている何気に豪華な陣容。

で、何でこんなマニアックな企画をしたかと言うと、ローレンス=キングがガーンジーの出身だから。タイトルの“海で働く人びと”はかつてこの地に亡命していた文豪ヴィクトル・ユゴーの小説から持ってきたもの。ユゴーはここで“海で働く人びと”“レ・ミゼラブル”などを執筆したそうだ。

さて、演奏なんだけれども、これが実に朴訥としたのどかな響きが溢れていて、心安らぐもの。海で働いている人たちの音楽だから、本来はもっと荒々しく歌われていたのかもしれないが、ローレンス=キングのハープに乗って歌われる歌は、見事に哀愁溢れる、誰もが心地よく楽しめるものに仕上がっている。かと言って、変に洗練され過ぎて本来の味わいを失っていると言うこともないようだ。北の海に浮かぶ寂しい孤島の一幅の風景画が頭に思い浮かぶような音楽だ。冷たい風に吹かれて、丘の上から遠く港を行き来する数隻の漁船を眺めながら、聴きたい音楽(その状況つくり出すの難しいな…)。

ちなみに、レーベルはハルモニア・ムンディ・フランス。ガーンジーって、やっぱフランスの影響が強いのかなぁ~。とか思うものの、実はアメリカ・プロダクション(笑)。


lawrenceking.jpg






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