ぼんやり日曜日。ふらっと秋葉原。外国人観光客が写真パシャパシャ。あー、おいら、どんだけ外国人観光客の思いでのひとコマになってるんだろなー。A-Boyちっくな格好して行った方がいいのか。せっかくの思い出のひとコマなんだし。つっても、最近、いかにもな人ってそんなに多くないような気が…。
さて、今日は石丸でレイチェル・ポッジャーのヴィヴァルディを買って、家帰ってひたすら聴いている。ポーランドのアルテ・デイ・スォナトーリと言う古楽器の合奏団との共演。ヴィヴァルディのCDはピリオド演奏ばかりが増えていく。今更、モダン楽器での録音なんてそんなに多くはない。イ・ムジチこそ、ヴィヴァルディの権威だった時代は、遠い過去へ。一時期は、『四季』をフィリップスに録音しまくっていたけど、最近は全くきかない。日本でも流行っていたんだけどなぁ。
しかし、一般人からすれば、あのイ・ムジチの優雅なスタイルこそが、高尚な貴族音楽であるバロックを代表するヴィヴァルディ像(後世の人によって歪められたものだと思う)なわけで、お上品に嗜みたい人には、ピリオド演奏は向かない。もちろん、バロックの頃演奏されていた本当の姿はピリオドの方が正しいんだけど…。
で、ポッジャー盤に話を戻そう。曲目は協奏曲集“ラ・ストラヴァガンツァ”。12曲からなっていて、CD2枚を要する。ヴィヴァルディらしい軽快なリズムに乗ってポッジャーとその仲間たちが生き生きと駆け回る。と言って、ヴィオンディのように挑発的なものではなくって、より爽やかに楽しくヴィヴァルディを歌いあげていく。それでも、優雅なモダン楽器を聴きなれた人には少し刺激的かもしれない。ピリオド演奏だからにして、結構切れ味鋭いしね。でも、ピリオド演奏には慣れていった方が、ヴィヴァルディは絶対に楽しめる。モダンの優雅な演奏は、おいらはすでに退屈に感じちゃう方だ。聴いていてワクワクするヴィヴァルディ、カッコいいな!って感嘆するヴィヴァルディはピリオド演奏のヴィヴァルディ。ポッジャーの演奏もそんなヴィヴァルディの一つだ。
これが今ならチャンネルクラシックス創立20周年記念盤とかで、2枚組1,000円台半ばで買えてしまう。とてつもなくお買い得。買って損はないCDだ。
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