忍者ブログ
http://schunsou.blog.shinobi.jp/

カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
[10/07 schunsou]
[10/02 F2]
[06/26 schunsou]
[06/24 F2]
[05/19 schunsou]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
schunsou
HP:
性別:
男性
趣味:
クラヲタ、登山
バーコード
ブログ内検索
過去の記事(Since2004.4)
カウンター
カウンター
アクセス解析
[734] [733] [732] [731] [730] [729] [728] [727] [726] [725] [724]
■ [PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


チェコの音楽が好きである。つうことで、ってわけじゃないけど、最近気になる作曲家の1人がビーバー。ビーバーと言ってもあのネズミっぽい…あ、このネタは以前にも使ったか…汗。出身地はチェコになるんだけど、中期バロック音楽に強烈なチェコ色はない。チェコらしさを求めるならば、国民楽派の台頭を待たねばならないだろう。ビーバーの活躍した時代から、150年ほどの時間を待たなければならない。そんなわけで、ビーバーはチェコの作曲家と言うよりは、ざっくり、ドイツ系バロック音楽の作曲家。

今回の購入したのはロザリオ・ソナタ集。一番の有名曲じゃないだろか。ヴァイオリンを習っている身としては、真っ先に購入するべきビーバーの曲である。演奏は、アンドルー・マンゼ&リチャード・エガー。無難そうと言うことでファースト・チョイスに選んでみた。

で、聴いてみて、これは凄いと思った。J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータが作曲されるずっと前にこんな作品があったとは…。ビーバー自身、ヴァイオリンの技巧に優れ、ヴァイオリン作品に定評があるが、なるほど、この時代に、これほどのヴァイオリン曲を作曲するとは凄い。この時代は、王侯貴族向けの曲が多く、割とノウテンキと言うか、軽快な作品が多くって、例えば、ビーバーの作品でも技巧的で楽しい合奏音楽もどちらかと言うと聴いていて心地よいノリがあったと思う(まぁ、タイトルからして何のそれだ)。ところが、このロザリオ・ソナタ集はどうだろう。味わい深い美しさ、ヴァイオリンの美しさをとことん魅せつけてくれる技巧の数々。音楽の深さ…と言うのは曖昧な表現だが、「バロックなんて、同じメロディの繰り返しで単調。J.S.バッハ以外は聴く価値もない」と思っているとロザリオ・ソナタ集でガツンとやられてしまうだろう。もちろん、おいらのような古楽に惹かれつつ人間にも衝撃を受けてしまうような作品だ。

編成は、ヴァイオリンとチェンバロ若しくはオルガンという組み合わせ。主役はあくまでヴァイオリン。チェンバロ、オルガンは通奏低音。オルガンが轟音を立てて鳴りまくることはない(笑)。通奏低音なので、演奏によっては色々な楽器が使われるみたいだけど、それは演奏者の解釈次第。マンゼ盤はチェンバロとオルガンを選んだってだけだ。

なお、ロザリオのタイトルの通り、この曲は宗教的な意味合いがあって各曲のタイトルに信仰的な言葉が並んでいるんだけど、ま、あんま気にすることはないと思う。ただ、残響の長い教会で演奏すると引き立つ曲ではあるんだろなぁ。

ロマン派のヴァイオリン・ソナタばかりじゃなくて、こういうのもいいなぁ。いや、良すぎるかも。もっといろんな演奏を聴いてみたい…と思ったところ早速、ゲーベル盤は廃盤だな…涙。


rosary.jpg






拍手[0回]

PR
 ■ この記事にコメントする
HN
TITLE
COLOR
MAIL
URL
COMMENT
PASS
TITLE > コルダリア盤おすすめ!
こんにちは。
「ロザリオのソナタ」麻薬的に素晴らしい曲です。
マンゼ/エガーは、二人だけで演奏しているという点で、
この曲の録音としては特異なもの。
でも素の音楽の姿を味わうには良いですね。
実際は、テオルボとかガンバとかハープとか三味線とか(嘘)を動員して、
もっと大人数で録音されたCDが多いです。
マンゼさん、予算が無かったのかなあ(←違う)。
次に聴かれるのなら、ブリリアント・クラシックスから出ている
アンサンブル・コルダリア盤がオススメです。
安いし、演奏も録音も素晴らしいです。
木曽のあばら屋 URL 2010/09/05(Sun)19:57:08 #EDIT
TITLE > 無題
こんにちわ!

ホント麻薬的ですね。
幻覚が見えてきました(笑)。
三味線入り、聴いてみたいです!
以前、サヴァールの演奏でザビエルの足跡を追った企画もののCDを買ったのですが、尺八入ってました。
だから、三味線もないことないです!
ないか…汗

ブリリアント盤ぜひ聴いてみます。
なんか、ブリリアントの古楽系のCDって評価高いですよね~。お金が有り余ってしょうがないので、HMFの高いCDばかり買ってしまいますが…ウソです。ごめんなさい。
schunsou 2010/09/05(Sun)23:48:48 #EDIT
TITLE > 729
こんにちは。友人がロザリオのソナタのパッサカリアをヴィオラ・ダ・ガンバのソロに編曲して演奏するそうです!(私にはなんのことだか、詳しくはわからないのですが・・・)もしご興味あったら聴きに行ってみてください♪ 詳しくはここに載っています☆ http://anthonello.com/info.html
chokochoko 2010/09/06(Mon)14:46:36 #EDIT
TITLE > 無題
chokochokoさん

はじめまして。こんにちは♪
書き込みありがとうございます。

お友達の方、アントネッロの門下生なんですね。
アントネッロは聴きに行ったことがないんですが、いつも面白い企画をやっていて一度は行ってみたいなと思っていたところです。
ご紹介いただいたコンサートはモンテヴェルディのマドリガルが中心のコンサートですね。面白そうです!時間が空いたら行ってみたいです。
schunsou 2010/09/06(Mon)15:14:54 #EDIT
 ■ この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]
ブログランキング・にほんブログ村へ
Powered by 忍者ブログ  Design by © まめの
Copyright © [ 音楽雑記&四方山話 ] All Rights Reserved.