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¥高€安が止まらない。びつくりするほどなんだけど、まったく円高還元セールがない。前に円高になった時は石丸なんかで輸入盤のセールを大々的にやっていたんだけど、昨今はどうしちゃったのか。そこでふと思い出したのが、ベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホール。今申し込むと、とってもお得。今年の初めころは、20,000円近かったのが、今は、16,000円を切りそうだ。4,000円もお得になるんじゃ、今入るに限る。どうしようのう…。悩みどころだ。

まぁ、個人の趣味的には、そんな事情があるんだけど、日本経済的には、ちとヤバいよなぁ…。

さてさて、話は変わって。最近、古楽にはまっているおいらだが、なぜか、モンテヴェルディには重きを置かないできた。それじゃぁ、ダメだって判ってはいたんだけど。ルネサンス音楽の先駆者デュ・ファイ、ダンスタブル、ロマン派の先駆者ベートーヴェンと同じようにバロック音楽の先駆者であるモンテヴェルディは音楽史上とっても重要な人物だ(そういや、デュファイやダンスタブルも聴いてないな(汗))。だから、モンテヴェルディを聴かずにバロックを知った風をしてはいけないのだ(多分)。ちなみに、J.S.バッハは、バロックでは特異だから、J.S.バッハ知らずしてバロックを語るのはありだと思う。

と言うわけで、モンテヴェルディを聴く。もちろん、超有名曲『聖母マリアの夕べの祈り』から…と言いたいところだが、まずは、『音楽のたわむれ』を選んでみた。9巻あるマドリガル集の合間に編まれたもの。まぁ、マドリガル集番外編みたいなもんである。

マドリガルはルネサンス期に流行した音楽様式で、この曲集を聴いても、バロックの香りはあまり感じられない。むしろ、ルネサンス、例えば、ダウランドなんかと似た響きを感じてしまったりする。しかし、ルネサンス期の音楽よりもモンテヴェルディのマドリガルには、迸る感情を感じることができる。ルネサンス期の宗教音楽のようにひたすら清澄にして美しい音楽とは、全然違うものだ。そこに、後のヴィヴァルディ等バロックのビッグネームに繋がっていくものがあるのだろう。

…とか、面倒なことを考えなくても、なかなか楽しい曲集である。中には、「おや、どこかのCDにも似た旋律の曲があったな」と言うものも。今みたいに著作権がギチギチの時代ではないので、お気に入りのメロディは自分なりに編集して使うことは多々あった。つか、中世音楽なんて、ほとんどグレゴリオ聖歌のパロディだしな~。そう考えると、今の基準では古典派ぐらいまでの作曲家は盗作だらけの悪いやつ、三流作曲家ばかりになってしまうな(笑)。

演奏者は、ジャン=マルク・エメ指揮するコンチェルト・ソアーヴェと言う楽団にソプラノのマリア・クリスティーナ・キール、バスのステファン・マクラウドが歌をつけたもの。感情的にならない明るい演奏が爽快で好印象。モンテヴェルディ入門には正解…かな?

scherzi-musicali.jpg






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