最近、秋葉原とそこにいる人たちを見ると妙に哀愁を感じるのだ。メイドのかっこうをした萌え、A-Boy、仕事で通りかかったサラリーマン…なのか、オタリーマンなのかわからないけど、そういう諸々の人たちすべてひっくるめて、秋葉原の風景に哀愁を感じるのだ。センチメンタル、秋葉原。理由は不明。
そんな秋葉原で、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ、『月光』と『悲愴』が欲しくなった。今の自分の目に映る秋葉原にはピッタリの曲なのだ。実は、この有名曲、記憶にある限るケンプ盤しか持っていない。もう少しあってもいいかとも思う…という訳で、セカンドチョイスは…無難にルービンシュタイン盤を買ってみた。ホントは、ピアノ協奏曲第5番『皇帝』で感銘させられたカザドシュを選びたかったんだけど、石丸にはなかったのだ…残念。
無難とか、セカンドチョイスの第2希望とか…まぁ、これほどルービンシュタインに失礼な書きようもない。んで、やっぱりな、上手いんである。反省して、CDの前で平に伏して謝りたい。力をすっと抜いていて、説得力がある。語り口が上手いとか、表現力が豊かとか言うやつだろうなぁ。とっぷりと曲の良さに浸れる演奏。こんどこの演奏をデジタル・オーディオ・プレイヤーで聴きながら秋葉原を歩いてみよう。きっと違和感満載で…「あれれ?」と思うに違いない(笑)。
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