ラヴェルの『水の戯れ』が大好きなんである。ラヴェルのピアノ独奏曲は殆ど聴かないけど、これだけはよく聴く。キラキラと光を浴びて輝く澄んだ水の流れをピアノで表現した、とんでもなく綺麗な作品だ。録音には、透明感、輝き、冷たさが欲しいところ。という訳で、デジタル録音が望ましい。
が!今日買ってきたのは、モノラル録音。ロベール・カザドシュ、1951年の演奏。これが、素晴らしいのだ。テンポ激早。淀まず切れ味良い演奏からみえてくるのは、ホントに澄み切った綺麗な『水の戯れ』。淀めば水は濁るから…とばかり。篭ったモノラル録音の中でも、響きの繊細さ、美しさは十分伝わってくる。フランスのエスプリってやつも入っているんだろうなぁ。デジタル録音だったら、いや、せめてステレオ録音で残して欲しかった!
あ、ちなみにカザドシュは、ラヴェルと親交があったんで、直伝の演奏でもあるのだ。多分。だいぶ一緒に演奏もしたらしいし。
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