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最近、日本、特に東京での過去のライヴ音源が次々とリリースされている。ヨーロッパでもその傾向は強いんだが、有名なオーケストラの殆どが集中する音楽の本場なんだからそれは不思議なことではない。それに対して、日本は別に西洋音楽が根付いているとも言えない国だ。その国が、貴重な音源を高音質でリリースし続けている。ヨーロッパの音楽愛好家も垂涎の録音を、だ。日本だけでリリースされているものも多いのかもしれないが、ヨーロッパのCDショップにも日本語の帯が散見されるほどで、何気に日本の音楽ファンって恵まれている部分もあるんだなぁと実感させられる。

さて、そんな日本でのライヴ音源の名盤がまたひとつリリースされた。1974年6月30日に東京文化会館で収録されたノイマン&チェコ・フィルによるスメタナの『わが祖国』である。同コンビの『わが祖国』は1975年にスプラフォンに録音されたスタジオ録音盤が名盤と知られているが、これはその数か月前にチェコ陣営だけではじめて日本で演奏された『わが祖国』の記録である(もちろん、日本初演ではない)。このコンサートはTDKオリジナル・コンサートと言うラジオ番組のためのコンサートで、リスナーの公開募集には11万5千通もの応募があったという。こんなコンサートが極東のラジオ番組のために開かれ、無料で聴けたって言うのだから、羨ましい限りである。

このTDKオリジナル・コンサートの演奏は比較的良質な音源が残されているため。これまでもいくつかの素晴らしいCDがリリースされていたが、この『わが祖国』は伝説的な名演として知られているものだったとのこと。

『わが祖国』と言う曲は、いたってチェコローカルな響きの音楽なのだが、“伝説的名演のライヴ録音”が多い。古いものではアンチェル&チェコ・フィルの1968年、プラハの春事件直前のライヴ録音、それから、クーベリックのチェコ復帰コンサート(チェコ・フィル)、その後に行われた同コンビによる東京でのライヴ録音、それから同指揮者によるバイエルン放送交響楽団とのライヴ録音、ビエロフラーヴェクもチェコ・フィルとライヴ録音を出していたはずである。そこに新しく、今回の録音が加わった。まさに名盤の宝庫である。殆どがチェコ・フィルと言うのはやむを得ないが、『わが祖国は』実に録音に恵まれた曲である。

演奏は、真っ向勝負、まったく気を衒わない。それでいて熱気を帯びていて聴いているだけでテンションが上がってしまいそうだ。収録会場となった東京文化会館は今でこそ東京のコンサート・ホールの3番手以下だが、当時は外来の楽団の多くはここでコンサートを開いていた。このホール一杯に、ノイマンとチェコ・フィルの響きが広がっていく。当然、聴衆は熱狂。その様子もこの録音はよく伝えている。国内盤と言うことで少々値段が高いのが難点だが、この名曲のファーストチョイスに選んでも、良いような出来である。

そう言えば、ドヴォルザークの交響曲全集の旧盤を録音したのもこの頃。スタジオ録音なので今回の録音ほどの熱気はないが、やはり同傾向の演奏で成功を収めている。ノイマン&チェコ・フィルのコンビはビロード革命まで続くが、こうした録音を聴く限り、ピークは1970年代だったのだろう。今後もどこかでライブ録音が出てくることを期待したい。

neuman-smetana.jpg








 

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