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携帯電話の待ち受け画面に星座占いが出る。毎日何とはなしに見てしまうんだが、昨日は、なんと、1位だった。「かっこいいとか、かわいいとか言われるかも!」と…それは下地がなきゃ無理じゃないか?とは言え、1位とは気持ちが良いじゃないか…!

が、しかし、昨日は首が回らなかった。ア○ムと武○士と…じゃなくて、寝違えて。今もまだ痛い。いつもイタいんだが、そうじゃなくって(汗)。せっかく星座占い1位なのにまるで楽しめない1日になってしまった。いや、そもそも1日中悶絶したのになんで1位なんだ?とか、まぁ、占いなので、真剣に怒らない。

さて、今日は、ちょっと前に買ったメユールの交響曲を聴いている。Warnerの廉価盤シリーズ、apexで再発となったミンコフスキ&ルーブル音楽隊による演奏。

メユールは、1763年生まれのフランス人作曲家で、パリ音楽院の創設メンバー。オペラで成功した人である。つか、古典派の頃の作曲家ってオペラありき。オペラが成功しなければ大成功することは難しかった。ハイドンなんて、今じゃ、全然オペラは評価されていなくって、実際、オペラの得意な作曲家ではなかったと思うんだけど、それでも結構たくさんオペラを書いている。モーツァルトだって一番力を入れていたのはオペラだった。そんな状況だったから、メユールも頑張ってオペラを書いて成功をおさめたのだろう。

でも、今日、古典派のオペラなんてモーツァルトとグルックの一部の作品を除けば演奏される機会なんて滅多にない。そして、古典派のたいていの作曲家は忘却の彼方へ…。メユールもそんな残念な作曲家の一人である。が、最近の物好きな演奏家の皆様のお陰で、録音がいくつも出ているようだ。

いま、ここに聴いている交響曲は第1番と同第2番であるが、交響曲は全部で4曲(加えて、未完の曲が1曲ある)あると言う。注目すべきは、交響曲第1番。これは…びつくりする。ベートーヴェンの交響曲第5番にそっくりなのだ。もう少し正確に言うと5番を古典派に退化させたような音楽である。1楽章から何となくベートーヴェンを感じるのだが、終楽章が激烈にベートーヴェンなのだ。「運命の動機」にそっくりな一節が頻出して、それが曲を支配し、盛り上げていく。ただし、ベートーヴェンよりも古典派色が濃く、流麗で聴き心地はいい。

作曲時期は、ともに1808年。初演は、ベートーヴェンが、作曲と同年でメユールが翌年。これは、もう、どっちがパクッたかは判らない。まぁ、どちらがパクッたにせよ、ベートーヴェンの作品は生き残り、メユールの作品は歴史の闇に埋没しようとしている。それが全て。とは言え、似ている駄作として捨て置くにはこれはこれでもったいないなぁ。


mehul.jpg






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