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今日は、ヴァイオリン教室の発表会。何度目かな?舞台に乗って演奏するのは。「緊張する~!」と言いつつ、以前ほどは緊張していない。音も大きく出せるようになった気がする。そして、大々的に間違える(汗)。

と言っても、ほかの発表者たちの演奏を聴くのと違って、客観的に聴くことができないので、どうなんだかはわからない。要するになんだ、自己満足。これに尽きる。一緒に演奏した仲間には迷惑をかけたかな?毎度のことだけど(汗)。猛省。練習せよ、自分。

演目は、Scotland the BraveとYou raise me up。前者は、前回の発表会でも演奏した曲。このチームのテーマ曲的存在かも。Wikipediaによれば、スコットランドの非公式の国家的存在らしい。エディンバラに行ったときは、駅前でよくバグパイプで演奏している人がいたなぁ。You raise me upもケルティック・ウーマンの曲と言うことで、タータンチェックのネクタイで演奏。取り敢えずかっこうから入る(笑)。

そこそこ楽しめたかな。で、これは、数名の発表。それ以外に、ヴァイオリンとチェロで合奏する曲があって、こちらは大人数。ちょっとくらい間違えても目立つまい、とブンブン鳴らした(つもり)。演目は、『見上げてごらん夜空の星を』。こういうのも面白い。

あとは、ほかの発表者の演奏を聴いて、最後に、講師演奏。そりゃ、上手い(笑)。いやになるじゃないか…(汗)。

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NHK交響楽団の定期演奏会へ。会場は、NHKホール。喧しいので、渋谷を避けて千代田線で行く。と言うか、NHKホールを避けたいんだが、それは、しょうがない。NHK交響楽団だもん…と思っていたら、今シーズンのパンフレットの表紙の絵、これ、サントリーホールじゃんね。

さて、それはともかく。今日の指揮者は、ブロムシュテット御大。御年86歳。ピシッとした姿勢、矍鑠たる足取り…どっから見ても、86歳じゃない。さすが。

演目は、ブラームスの交響曲第2番と同第3番。やっぱ凄いな、この人。正統派と言うのかな?奇を衒わない演奏だけれども、それでも、新鮮に感動してしまうのだ。2番も良かったのだけれども、2番の終楽章から一気呵成に熱を帯びて、そして、3番は、ホント素晴らしい演奏だった。NHK交響楽団も、ブロムシュテットの熱い指揮に応えようとすごい集中力だったと思う。ドイツ・ロマン派王道の分厚い弦の響きも十分堪能できた。

そう言えば、ブロムシュテットって、ドイツロマン派を得意にしている割には、ブラームスの録音をあまり見かけない。是非この節、交響曲全集を出してほしいな。もちろん、今日のプログラムは、NHKで放送されるはず。改めて観るのが楽しみだぁ。

ブロムシュテットって、ヨーロッパでは、凄く評価が高いらしいんだけれども、日本だとイマイチな気がする。今でも、カラヤンなんだよねぇ(苦笑)。

 

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東京オリンピックの開催が決定した。ロンドン・オリンピックでは、ロンドンを代表するオーケストラであるロンドン交響楽団が、今日のイギリスを代表する名指揮者であるサー・サイモン・ラトルの指揮で、開会式を盛り上げた。

もちろん、東京でも国際的に名声を博している地元の楽団が開会式を盛り上げてくれるだろう、と期待したい。そう、東京クァルテットに!って、彼らは先日解散したか…。

では!バッハ・コレギウム・ジャパンでどうだろう?徹底的にバッハ。場面場面に合わせたカンタータを披露する。うわー、楽しそう。ごく一部以外は、「???」な開会式。

実際には、NHK交響楽団なのかなぁ。国際的な名声を得ているって程じゃないけど。本来であれば、東京都交響楽団か。都響と言えば、マーラー。はっ!開会式からマーラー。千人の交響曲で幕を開ける壮大なオープニング。指揮は、インバル。もちろん、オクタヴィア・レコードが高音質録音しようと準備を整える。EXTONから1年後にSACDシングルレイヤーでリリース。3,800円。マニアからは野外コンサートゆえの音響の悪さを指摘される。

これもないな…。なんか、クラシック系の楽団が活躍してくれればいいんじゃないか。←投げやり。

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先日記事にしたYoutubeのこの演奏、CDで出てた…。CDにして欲しいなぁ、と書いたんだけれども、何と言うこともない。単なるサーチ不足だったと言うこと。タワーレコードで見つけた時は、飛びつきそうになった(笑)。もちろん、購入。幸い安くなっていた。

CDのタイトルは『ルイ15世のコンセール・スピリチュエル』。ジョルディ・サヴァールとコンセール・デ・ナシオンの演奏。このコンビは、同じルイ15世をテーマに『ルイ15世のオーケストラ』と言うタイトルでラモーの管弦楽曲集を出しているけれども、『ルイ15世のコンセール・スピリチュエル』はオムニバス。コレッリとテレマンとラモーの曲を収録している。イタリアとドイツとフランスのバロック期の作曲家を1枚に収めているってのは、珍しい。いくら地域色の薄いバロック期の音楽とは言え、この3カ国は、それぞれにバロック期の音楽大国であって、個々の潮流は全く別物。

それを単なる寄せ集め名曲集ではなく、一つにさらりと組み立てるのは案外難しいのではないだろうか。しかし、そこは企画ものが得意のサヴァール品質。安心して、違和感なく、楽しめる。

さて、サヴァールが2枚のCDを出したルイ15世、実は、先王ルイ14世ほど音楽に熱心ではなかったと言う。実質、ルイ15世の頃にはヴェルサイユ楽派と言われるフランス古典派の全盛期は黄金期を過ぎつつあったと言っていいかもしれない。しかし、この時代、現代のコンサートの原型となるコンサートが、パリの街で開かれていた。それが、コンセール・スピリチュエルである。当時、王侯貴族と教会のためのものだった音楽を一般市民に解放したのだ。1725年に発足したこの楽団による演奏会は、テュイルリー宮殿で開催され、1778年にはモーツァルトの交響曲第31番『パリ』を初演するなど、音楽史に重要な足跡を残すが、1791年にフランス革命の余波を受けて姿を消すことになる。

では、コンセール・スピリチュエルではどんな音楽が演奏されていたのだろうか。音楽史に興味のある人なら、その雰囲気に浸ってみたいと思うだろう。その欲求を満たすのが、このCDってわけだ。演目は、以下の通り。

コレッリ:合奏協奏曲 作品6-4
テレマン:組曲ニ長調TWV55:D6
テレマン:フラウト・ドルチェとヴィオラ・ダ・ガンバ二重奏曲TWV52:a1
テレマン:組曲ホ短調TWV55:e1(ターフェルムジークより)
ラモー:『優雅なインド』組曲

華麗で賑やかな音楽が多く、演奏も闊達で聴く者を退屈させない。ヴァイオリンにオノフリとミナージが入っているので、イル・ジャルディーノ・アルモニコ風の刺激的なスパイスが、入っているのが良いのかもしれない。youtubeでも聴けるようにコレッリでのオノフリとミナジのヴァイオリンの掛け合いはなかなか聴きもの。なんか、楽しい。バロックで騒いで、すっきりしたいときにはピッタリのCDだ。

 

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■ 山口再訪

野暮用で山口へ。2年連続2度目。去年の訪問は、初山口だったんだけれども、何の縁か、短期間で再訪することとなった。未踏の県は、島根だけだけれども、こちらは縁がないものと思っておく(汗)。

で、行先は、下関でも、宇部でも、萩でも、防府でも、岩国でもなく、山口市。去年も山口市。宿泊地も、去年同様に湯田温泉へ。温泉に浸ってのんびりしたいのではなくて、山口駅近辺にはあまりホテルがないので、宿泊はこの辺になる。

とは言え、ちゃんとした温泉に入れるし、温泉街の風情もある。今回泊まったホテルには、屋上に大露天風呂があって、なかなか爽快だった。

観るものは…あんまないかな?これはほかの温泉地も同じようなもので、見応えのある観光地は案外隣接していない。湯田温泉に一番近い観光名所は瑠璃光寺。去年は行くことができなかったけれども、今年は何とか行くことができた。

随分と立派な県庁の裏に佇む風情のあるお寺。国宝の五重塔が印象的。山口と言えば、最近、豪雨災害があったばかりだけれども、この日も、雨。水滴を避けるように見上げた立派な五重塔は、くすんだ渋い色合いが良い味わいを醸し出していた。遠景からも、緑に馴染み、絵になる。

瑠璃光寺を後にして、しばらくすると、青空が出てきて、翌日には、快晴に。こんな天気が多ければ良いんだけれども…。一刻も早く復興することを願わずにはいられない。

お土産は、ういろう。山口と言えば、これ。わらびの粉が入っているので、わらび餅っぽい。名古屋のういろうとは、全く別物なので、「あれか…」と思わずに、山口に行ったら食べてみるといいかも。日持ちがしないので、生のものは現地販売のみ。アマゾンでも買えない(笑)。


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今週末は、Last Night of The PROMS。PROMSと言えば、Last Nightなんだけど、実際にはそれまでに数々のコンサートが行われているわけで、祭りの終わりを「待ってました!」と言うのもなんだか気が引けるんだけれども、やっぱ楽しい。今年は、オールソップが指揮台に上ると言うこと。女性初かな?それから、お祭り男、ナイジェル・ケネディが出演する。演目を確認すると、「揚げひばり」をやるらしい。羨ましすぎて、悶絶しそう。それと、「ロンドン・デリーの歌」にも出るのかな。これは来日公演で聴いた。すっごく良かったので、今回も期待できるはず。一昨年行ったPROMSの雰囲気を思い出しながら、いつか地上波で放送されるのを待ちたい(BSは見られないのだ)。

さて、そんなPROMS真っ盛りの最近、手元に注文してあった、とある1枚のCDが届いた。タイトルは、An Evening at The PROMS。夜じゃなくて、夕べ。「プロムスの夕べ」。ぷぷっ…ばったもの?Last Night振れない指揮者が、PROMSの名を騙ってCD作ったんかい?なんて、馬鹿にしちゃいけない。指揮者は、サー・マルコム・サージェント卿。Last Nightの伝説的な人気指揮者。オーケストラは、当然、BBC交響楽団。

ただし、Last Nightのライヴ録音ではなくって、スタジオ録音。ええ、スタジオ録音、なのに、だ。トラック1 Applause。そして、最後の曲の威風堂々第1番もコーダに被せるように拍手がわき起こる。何というか、安っぽい演出…時代を感じずにはいられない。

曲目は、サリヴァンの『舞踏会』序曲、チャイコフスキーのオペラ『エフゲニー・オネーギン』より「タチアナの手紙」、ドヴォルザークのスラヴ舞曲第10番、ホルストの組曲『ベニ・モラ』全曲、シャブリエのオペレッタ『いやいやながらの王様』より「ポーランドの祭り」、チャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレ(シュミット編曲)、リトルフの交響的協奏曲第4番よりスケルツォ、エルガーの威風堂々第1番。

昔のLast Nightの知識は、多くは持ち合わせていないんだけど、定番曲は、威風堂々第1番くらいなもので、あとは、何となくやりそう、って感じの曲目が並んでいる。そういう意味で、Last Nightそのものではなく、Eveningとしたのかもしれない。

演奏は無難なもの。奇も衒わないし、アグレッシブにも攻めてこない。特段、Last Nightの熱狂を感じることもない。安全運転の名曲集…いや、珍しい曲が多いか。良くも悪くも安心して聴いていられる。聴きどころはどれかな?『ベニ・モラ』は、ホルストの東洋趣向が色濃く出た作品で、異国情緒を湛えながら、なかなかカッコいいメロディを奏でてくれる。十八番のサリヴァンも、軽いノリの楽しい曲だ。リトルフと言う作曲家ははじめて聴いた。今回の録音では、チェルカスキーが参加している。

録音は、『ベニ・モラ』が1956年で、それ以外が1959年。ステレオ録音。HMV音源。GuildレーベルのHISTORICALシリーズから復刻リリースされたものを入手した。ステレオだけれども、1950年代なので、さほどの高音質を期待してはいけないが、年代を考えれば、悪いと言うわけでもないと思う。昨今、古いライヴ音源のリリースが、数多く出てきているが、それらは大抵、1960年代でもモノラルなので、比較すれば、不満は言えない。

それにしても、ジャケットのサージェント卿の写真、絵に描いたような「古き良き英国紳士」だなぁ(笑)。



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9月になった。秋だ!バロックを聴こう。何の根拠もないけど、秋ってバロックぽいよなぁ。

と言うわけで、ロマヌス・ヴァイヒラインと言う作曲家の作品を聴いている。何者か。ウィーンが音楽の都になるずっと前の1652年にオーストリアのリンツで生まれている。コレッリが1653年生まれだから、同時代の作曲家と言うことになる。しかし、当時の音楽先進国、イタリアで活躍したコレッリとは、安易に比較はできない。ヴァイヒラインに近い音楽を作っていたのは、ビーバーやシュメルツァーと言ったドイツ系の中期バロック音楽の作曲家。実際、ヴァイヒラインはザルツブルクで音楽活動をしており、ビーバーと何らかの繋がりがあったと推測されている。コレッリの「コ」の字もない異世界の音楽だ。良く知られているようなバロックの音楽ではない。

聴いている曲は、インスブルックで1695年に出版された『音楽による祝宴』(Encaenia Musices)。副題に「様々な楽器のための5声のソナタ12編」となっている。前にも何度か書いていることだけれども、この当時のソナタは、ソナタ形式云々関係なく、ただ単に器楽曲と言う意味。この作品も、弦楽合奏とオルガンによる曲集である。ただし、第1、5、12番には、一対のトランペットが入り、華々しく盛り上げてくれる。

曲そのものは、どことなくビーバーの奔放さを受け継いでいるようなんだけど、メロディはビーバーほど豪快な感じではない。歌心は大切に、丁寧に響くように出来ているようだ。はじけ散るような強奏で始まり、華麗なトランペットの響きと交わる第1番、憂鬱に浮き沈みするような音楽の中、ヴァイオリンがせわしなく動き回る第3番のバッサガリアの魅力、第7番のアレグロの気持ちのいいヴァイオリンの掛け合いも良い…その他の曲も楽しい音楽あり、ほの暗く物悲しい音楽ありで聴き飽きない。そして何と言っても、後世のようなルールに縛られない自由な音楽の流れが、何とも心地よい。

演奏は、グナール・レツボールとアルス・アンティクヮ・アウストリア。オーストリアのバロック音楽と言えば、この人たちだよなぁ。相も変わらず、激しくやっちゃってくれている(笑)。守りに入らない。世界初録音だろうがなんだろうが、己を貫く。尖がってこそバロックなのか?

レーベルはPan Classics。お高い。しかも、2枚組。ダブルお高い。レツボールの解説付き。ビーバーからもう一歩入ってみたい人にお薦め。ビーバー聴いたことなければ、まずはそちらから(笑)。

さて、次はどんなバロックを聴こうか。秋はまだはじまったばかりだ…いや?今日はまだまだ暑かった。夏じゃないか…。

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デトロイト市が連邦破産法9条の適用を申請したのは、先月の17日のこと。方々で話題になっていると思うんだけど、これだけ大きな自治体が破綻するとは…びっくりだ。

で、クラヲタが真っ先に心配するのが、デトロイト交響楽団。当然である。アメリカのオーケストラは、ヨーロッパの多くのオーケストラとは違い政府等の公的な補助金に頼って運営しているわけではなく、企業や個人のスポンサー収入をベースに運営を行っていると言う。しかし、市が破綻するような状況下で、そうした民間のスポンサーは集まるのだろうか。昨年、創設125周年を迎えたアメリカ屈指の老舗楽団の今後はどうなるのだろうか。

オーケストラの破産と言えば、(あ、いやデトロイト響は破産していないのだが(汗))、フィラデルフィア管弦楽団が思い出される。エッシェンバッハの頃は、ONDINEから盛んに銀色のギラギラしたジャケットのCDをリリースしていたので、調子が良かったのかと思いきや、この頃から低迷しはじめ、そこに不況の煽りを食らって、財政状況がひっ迫したと言う。とは言え、実は、破産申請をしなくても、まだ頑張れる状況であったらしい。現音楽監督であるネゼ=セガンの就任前に、過去の負債を綺麗にしておきたかったという目論見があっての破産だったと言う。いわば、前向きな破産。

デトロイト響は、今どういう状況なのかわからないけれども、もし破産するようなことがあると、フィラデルフィア管のような前向きな状況になれるのだろうか。そう言えば、デトロイト響と言えばアシモの指揮で演奏していた姿が思い出されるんだけれども、HONDAってスポンサーになっているんだろか。ってか、HONDAは自動車の街、デトロイト的には微妙な存在なような気がするんだけど、こう言うのって、どうなんでしょうね(笑)。

何はともあれ、こういう心配が杞憂に終わることを願わずにはいられない。なんつっても、今の音楽監督は、レナード・スラットキンだし!確か、GMが経営危機に陥って労働者がリストラの嵐にさらされたときは、スラットキンがデトロイト響を振って、慈善コンサートをやった記憶。さて、今回は?スラットキンならなんかやってくれそうな予感がする。せっかく、こう言う自国生まれのスター指揮者抱えているんだから、頑張ってもらわないと。

さて、そんなデトロイト交響楽団、こんなタイミングで新譜をリリース。スラットキンの指揮でコープランドの作品集。バレエ『ロデオ』、ダンス・パネル、エル・サロン・メヒコ、キューバ舞曲と言うプログラム。コープランドを聴くならばスタンダードな選曲だ。スラットキンは、セントルイス交響楽団時代にAngelやRCAに多くのコープランド作品を録音しており、高い評価を得ていた。今回収録された曲もどれも十八番と言っていい曲だ。レーベルは、相変わらずNAXOS。廉価盤レーベルとは言え、コンスタントにスラットキンのレベルの高い演奏をリリースしてくれるのは、素直に賞賛に値すると思う。仕事は、メジャー級。

演奏はやっぱり素晴らしい。複雑なリズムな曲も、スマートにピシャリと決まっている。ジャズの要素を上手く響かせる。カッコいい。『ロデオ』の「畜舎の夜想曲」のような幻想的な曲も、冷たい感じのする綺麗な音楽を聴かせてくれる。エル・サロン・メヒコも透明感のあるシティ派のスタイリッシュな演奏で素敵だ。スラットキン節、衰えないなぁ。これはコープランドを聴くにあたっての最初の1枚にお薦めしたい逸品。久しぶりにコープランドの名録音に出会えてちょっと嬉しい。願わくば、『アパラチアの春』や『ビリー・ザ・キッド』の再録も期待したい。

それにしても、NAXOS、ジャケット何とかしてほしいな…。デジタル音源普及の時代にせっかくCD買うんだからそこはもう少し力を入れてもいいのでは?

 

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先日、歌舞伎を観に東銀座の歌舞伎座に行ってきた。初歌舞伎である。午後2時開演、終わったのは午後6時頃。演目は2つ。一つ目の舞台は、割と聴き取りやすかったけれども、二つ目は何を言っているのかさっぱり(汗)。オーディオガイド必要だったか。

んで、集中力はそんなに持たないので、ぼんやりオペラとの類似点と相違点を考えていた。まず、最初に感じたのは、これは、延々とレチタティーヴォをやっているものだ、と言うこと。歌がないだけで、あとはオペラに似ている。現地人が聴いてもわからないという点でも似ている(笑)。歌舞伎座があるのに対して、オペラ座がある、幕間に軽い食事をしたり何か飲んだり、と言う形も似ている。

じゃぁ、文化として、オペラは歌舞伎に置き換えられるかと言うと、それは違う。オペラはそもそも貴族文化の産物だ。力のある王侯貴族が、「おれ、こんな豪華なオペラを上演する力があるんだぜ?凄いだろ?だからいうことを聞きな!」と言うジャイアニズムの推進を目的として、発展してきた。要するに、採算度外視。バブリー文化。だから、満席になっても、利益を出すのは難しいし、今日においても、国や地方公共団体と言った、王侯貴族に替わるパトロンを必要としている。

対して、歌舞伎は大衆文化だ。江戸時代に江戸の庶民に支えられて発展してきた。そして、いまだに庶民に根強い人気を誇り、利益を得て運営している(補助金の有無は知らないけど)。国からいかに補助金を引っ張り出そうか四苦八苦している欧州のオペラ座とは対照的な姿に見える。

そんなわけで、歌舞伎とオペラでは文化を支える基盤はまったく異なる。とは言え、座席数もチケットの値段も大して変わらないのに、片や儲かって、片や補助金なしにはやっていけない。どんだけ、舞台に差があるのか。パッと見で感じたことは、何といっても、人の数。100人規模のオーケストラ、合唱団、場合によってはバレエ団を擁するオペラは、人手がかかり過ぎる。歌舞伎は楽器奏者を含めても精々、30人。そりゃ、利益率違いすぎる…。

しかし、いずれの観客も高齢層ばかり。将来はどうなるんだろう?年を取れば、観に行くようになるものなのだろうか…。

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記録的な猛暑がはじまった今週の初めのこと。夕方、半袖Tシャツ1枚で街を歩いていると酒屋の前で作業をしていた老婆に声を掛けられた。「そんなかっこうで寒くない?」確かに、少し肌寒さを感じていたところだったので、「そうですね。ちょっと寒いです」と言葉を返した。

もちろん、ここは東京ではない。日本の北の果ての離島、礼文島の香深。離島と言うと、沖縄であったり、小笠原であったりと、南のイメージが強い。しかし、北海道の離島も魅力的なところが多いのだ。なかでも、花の浮島と呼ばれる礼文島は観光客に人気が高い。レブンアツモリソウやレブンソウ、レブンウスユキソウなどの固有種が多いことで知られるが、何といっても、海岸から咲き乱れる高山植物の群生は他では見られない風景だ。島全体の風景はニュージーランドに似ているとも言われている。

隣の利尻島は、島中心部に標高1,700mを超す利尻山を擁する山の島。遠くから見ると、端正な三角錐をしているため、利尻富士と呼ばれることもある。しかし、近付いてみると、その峨峨たる山容は、富士山とは似ても似つかない。北海道銘菓『白い恋人』のケースにプリントされている山が、この利尻山なんだけれでも、これをみて富士山を思い浮かべる人はまずいないだろう。登山道も、富士山とは比較にならないほど変化に富み面白い。山頂付近のお花畑も素晴らしい。

そんなわけで、この1週間ほど、利尻、礼文、そして、ついでに大雪山を少しだけ歩いてきた。

最初は、利尻島。羽田から稚内へは直行便で2時間ほど。稚内からハートランドフェリーに乗り継ぎ、利尻島の鴛泊港までは、2時間弱。9時過ぎに家を出ても、到着するのは、18時近い。目的はもちろん、登山。

海抜0mから登り始めることもできるが、一般的には、標高200mほどの登山口から登り始める。それでも、標高差1,500m。登りっぱなしなので、日本アルプスの標高差1,500mよりはずっと楽だけれども、日帰りしなくてはいけない。登りより下りの方がきつい。私が登った日は、雲が多く、山頂付近で漸く青空が覗く程度だったが、それでも、お花畑やローソク岩、長官山からのすっと聳え立った利尻山などを満喫することができた。

 

礼文島は、少しの散策と、定期観光バスツアー。花の季節は終わっていたけれども、レブンウスユキソウの咲き残りなど、その片鱗を楽しむことができた。印象的だったのは海の色。深く濃い色をした透明な輝きは、沖縄のそれとは全く異なる魅力がある。空の色もまるで海の色に染まるように透明だ。この海に高山植物を抱えた草原を頂き柔らかくも、険しく聳える西海岸の風景は、一幅の絵のようだ。スコトン岬ではシオリガモ、バスの車窓からは、アザラシの群れを見ることができたのも良かった。

礼文から稚内に戻り、納沙布岬へ。夕日に染まる利尻山は登った身には、一入の思い入れを持って眺めることができた。

翌日は、レンタカーでサロベツ原生花園を経由して、旭川へ。ここからバスに乗り継ぎ、層雲峡温泉に入る。ここで一泊して、翌日に黒岳を目指す。さらに、旭岳を目指すが、荒天のため、登頂をあきらめて旭岳を巻く道を通って旭岳ロープウェイへ。この巻道は、お花畑が素晴らしく、結果的にはラッキーだった。秋の紅葉の見どころでもあるとのこと。登山の最後に道に飛び出してきた愛らしいシマリスとの出会いも忘れ難い。

 

下山後は旭岳温泉で汗を流し、バスで旭川へ。翌日、飛行機で東京帰着。

と、以上がざっとした旅の流れ。全般的に天気は良くなかったんだけれども、道北の魅力をいっぱいに感じることができたと思う。

あと食事。これはさすがに文句のつけようがなかった。利尻のエゾバフンウニ、モズク、ホッケは、今までの常識を覆す味。礼文ももちろん、美味しい海の幸だらけ。旭川のジンギスカンも◎。

  

また行きたいな、北海道。都市部はもういいけど(汗)。特に、利尻・礼文にはぜひ再訪したい。

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