ウィーンの街は治安が良いと聞いた。しかし、飛行機を降りて、電車に乗って、まず驚いたのが落書きの多さ。線路際の壁に、たっぷりと。貨物列車にもあちらこちらに。落書きの多さはロサンゼルスに負けない。で、落書きの多さと治安の悪さは比例する…らしい。そうであれば、ウィーンの治安って…いいのか?
夜、地下鉄の駅で喧嘩しているのも見た。シュターツオーパーやムジークフェラインのあるカールスプラッツの地下街はホームレスがたくさんいるし、風体の悪い人も歩いている。トイレもチップ制じゃなければ、ちょっと怖いかもしれない。女性の夜の一人歩きは場所を選ぶべきかもしれない。つか、ロサンゼルスでもそうだったんだけど、オペラ座やコンサート・ホールの近くってなんで治安悪いんだろ?
まぁ、そんなわけで、「治安の良い街、ウィーン」と言うのは、あまり信じ過ぎない方がいいと思う。あくまでも一国の都なので、それなりに治安の悪い場所がある。それでも、夜の街歩きは、普通にできるので、そういう意味では世界的に見れば随分治安のいい街と言えるのかもしれない。
街そのものの美しさについては、場所によりけり、としか言えない。案外、日本にもあるような普通のビルもあるので、それなりに雑然とした部分もある。あと、雪が泥と混じって掛っているので、走っている自動車は汚い。そして、そういう自動車がいたるところに路駐されている。前述の落書きも興醒めするようなところにまであって「流石に空気読めよ…」と思うことも。
とは言え、少し裏路地に入っていけば、石畳の道が走る古い街並みを見ることができる。そういうところを歩いていると、良い街だなぁ…と感じ入ることができる。中世に一気に帰ったような気分だ。もちろん、市庁舎や国会議事堂、王宮、シュターツオーパー、ムジークフェラインなどなど一つ一つの建造物は美しい。まさに、街をグルグル歩いているているだけで、芸術品を観ることができる感じだ。
そんな感じで、ちょろっと観光しただけだけど、ウィーンの綺麗なだけじゃない意外な一面を垣間見ることができた。夜の写真を撮りたかったのとコンサートで、夜歩きまわったので、治安の悪さも見てしまうことになったのかもしれないけど。あ、あと気になったのは、前述したけど、ホームレスの多さかな?ムジークフェラインの前には必ず物乞いがいたなぁ~。
追記しておくと、ザルツブルクの旧市街は、文句なく美しく、治安も全く不安がなかったなぁ。1泊しかいなかったけど。あそこは純粋に観光地なんだなぁ!
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