最近、1日1枚ペースだな…。恐るべき物欲。聴きたいCDがたくさんあるのは間違いなくって、それはそれでいいんだけど、ちょいとCDを置くスペースがきつくなりつつある。どうするんだ?PCに全部ぶち込んで、箱にしまってしまうか…。それもめんどい。悩むしか。悩みと言えば、クラヲタ的には「苦悩から歓喜」と言うベートーヴェン・パターンが待っている。いや、CDのスペースの問題でそれはないか…。棚を黄色や赤に染めたい、と言う野望はまだまだあるけど、な。
さて、今聴いているのはグルダのモーツァルト・テープ。で、前に聴いていたのは、コンドラシンの『新世界より』。コンドラシン、ああ、そうそう、ソ連(ロシアではない)の、あの方。1979年のデジタル録音。オーケストラは…ウィーン・フィル。え?コンドラシンとウィーン・フィル?最初見たときは信じられなかったけど、本当にウィーン・フィルなのだ。多分、録音はこれしかないだろうなぁ。物凄く、珍妙な組み合わせ。いや、貴重と言うべきか。奇跡のカップリング。
で、演奏なんだけど、こういう珍しい組み合わせって、往々にしてミスマッチが多い。ついつい買ってしまうんだけど、「やっぱ、しっくりこないなぁ」って思うものが多い。でも、コンドラシン&ウィーン・フィルは違う。コンドラシンの熱血と言うか、ブチ切れた熱さにウィーン・フィルの美音が見事に絡んでいる。指揮者が不完全燃焼になっているわけでも、オーケストラが本来の音色を失っているわけでもない。変にデフォルメしているけど、そう言うのも面白い。
これ、ぶっちゃけ、『新世界より』屈指の名演だと思うんだけど、そんなに有名な録音ではないようだ。おいらが知らなかったのは、不勉強だったから…というのも多少はあるんだろうけど、それ以上に、知られていないんではないだろうか。不遇な扱いを受けていると言って、過言ではない。もっと、広めるべき録音。
あ、モーツァルト・テープ、トルコ行進曲になった。この曲いいなぁ…。
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