で、ジョージ・ロンドンによる黒人霊歌なんだが、これが全く黒人の魂の叫びではない。朗々とゆったりと歌い上げる。どっしりとした温もりのある低音のなんと堂々としていることか。冒頭のSwing low,sweet Chariotはそこそこ有名な曲だと思うんだが、この歌を聴くと新しい曲と出会ったような錯覚を覚える。Joshua fit de Battle of JerichoやI got to lie downなんかは、ゴスペルに繋がっていくようなノリの良さがある曲みたいなんだが、ジョージ・ロンドンの歌唱は揺るがない。立派に歌い上げる。