「ハンサムな男って何でみんな同性愛者なのかしら!!」
とは、バーンスタイン(以下、レニーと略す)について、マリア・カラスが仰せられた迷言である。そうなのである。ハンサムな男はみんな、女性には興味がないのである。カラスが言うんだから間違いない。テレビに出ているあの人やこの人も…女性に興味がない。残念。ははは…(虚)。
ってのは、どうでもいいとして。あの有名な指揮者が、レニーの愛人だったと言う噂を聴いたことがある!!って言うのも、あまり興味がないので、どうでも良いこととして。つか、レニーって性別はどうでも良かったんじゃないか?と言う疑問もこの際、「博愛主義者なんだよ!!」ってことにしておいて。
マジな話。レニーのハイドン、叩き売りBOX、12枚で2,000円台…買ったのだ。中のジャケットが軽くバーンスタイン写真集になっているので、カラスの言うところの「ハンサムな男」も満喫できる。おいらは、ハンサムの基準がさっぱり判らない男なのでどうでもいいんだけど、指揮者として、サマになっているよなぁ~とは思う。ただし、CDケースとしてのつくりは酷すぎるので、覚悟はして置いた方が良い。そうは簡単に取り出されないんだからね!!安いからって、そうは簡単に聴かせてあげないんだから!!仕様。ムカついたらカッターで切ってしまおう。所詮、SCとは言え、ソニーだ。若しかすると、ソニータイマーも入っているかも。TDKのCD-Rにバックアップしておく必要があるかもしれない。
さて、内容だけれども、値段以上の価値はある…って言うのは、不遜すぎる評価。だってさ、CD1枚200円くらいよ?それ以下の価値しかない、なんてことあるわけない。レニーよ?熱い漢レニーだよ?しかも、それだけじゃない。萌えたい人のために、テレジア・ミサにルチア・ポップも参加しているサービスっぷり。ちなみに、ポップ・コレクターとしては、入手困難になっていた、レア・アイテムだったりする。多分、ブルーレイの成功で調子に乗ったソニーが、最近、売り始めたBlue-spec CDと言うただのCD-Rで2,500円で売っても売れたんじゃないかな(おいら限定)。
演奏は、ザックリ荒削りな感もあるかもしれないけど、超ノリノリで突っ走る。86番の終楽章なんか、快感の極み。難しいことを考え過ぎない、眉間に皺の寄らないクラシックの代表。ハイドンは退屈とか、シンプルすぎるとか、悩みたい人は、向いていない。この頃のレニーの方が、晩年のテンポの遅くなったレニーよりおいらは好き。これが1980年代のウィーン・フィルとの録音だったら、購入は1日遅れていたかも(持ってるけど)。
それにしても、この人、ハイドン好きだったんだなぁ~。ここに収められたものだけじゃなくて、ドイツ・グラモフォンにも録音しているから、相当な数だ。名演揃いなので、おいらたち、後年のリスナーにはありがたいことだ。
ところで、バーンスタインのハイドンと言えば、手塚治が題材にして短編の漫画を描いている。『雨のコンダクター』って作品だ。バーンスタインが反戦の意を込めて、教会で戦時のミサを演奏するってやつ。事実は良く知らないけど、バーンスタインらしいやね。戦時のミサは、この叩き売りボックスにも入っているので、漫画を読みつつ楽しむのも一興。ちなみに、この漫画、バーンスタインに対局的な立場の指揮者としてオーマンディが描かれているんだけど…顔で善悪分けすぎだよ…。
[0回]
PR