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最近、と言うか、ここ数日、ブラームスがマイブームなんである。特に交響曲第3番。第3楽章の哀調漂う調べは殊更有名だけど、終楽章の弾けた感じが妙にツボに入ってしょうがないんである。最後はおとなしくなって、静かに終わるんだけど、まぁ、ホッとすると言うか、戦闘の後の祈りみたいな感じでこれまた一興だ。

で、クラヲタお得意の誰がいいかって話。家にあるこの曲を探し出して、聴いてみた。いや、まぁ、新たに買う気はしないし…

アバド&ベルリン・フィル
ハイティンク&ボストン響
ハイティンク&ロンドン響
クレンペラー&フィルハーモニア管
ドホナーニ&クリーヴランド管
ヴァント&北ドイツ放送響×2
ケンペ&ベルリン・フィル
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
アーノンクール&ベルリン・フィル
ヨッフム&ロンドン・フィル
クーベリック&バイエルン放送響
クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィル
ショルティ&シカゴ響
バルビローリ&ウィーン・フィル
ワルター&コロンビア響
バーンスタイン&イスラエル・フィル…

要らないよねー。これ以上あってもしょうがないし!…あれ?カラヤンは?ケルテスは?ムーティは?…ってきりがない。同曲異盤の異常に多い曲である。要するに、録音をする演奏家からしてみたらやたらと競争率の高い曲だ。よほど惹かれるものがないとヲタもなかなか買ってくれない。

さて、どれが良いか。難しい問題である。

間違いなく良いのはアバドか。なんつっても、おいらが最初に買ったこの曲のCDだ。刷り込み盤ってやつ。ベルリン・フィルの輝かしい音色が存分に発揮されている上に活き活きしている。ケンペもベルリン・フィルで、これも凄いサウンドが楽しめるんだけど、やっぱアバドの方が新しいだけに録音いいからなぁ。

ワルター、フルトヴェングラーはさすが。なんだけど、最近、オーケストラのモノラル音源を聴く気がしなくて、フルトヴェングラーは敬遠気味。ワルターは意外と燃えていて、迫力がある。CBS音源だけど、音質もそんなに悪くないと思う。

クレンペラーはこういう曲でもスケール感のある演奏を展開して、んで、成功してしまう。『スコットランド』でもそうなんだけど、「クレンペラーの演奏で名演?」って思う曲が、案外に凄い結果になったりするから、クレンペラーはただの変態ではなかった。イギリスの楽団では、ヨッフムの演奏も良い。案外、ドイツな響きなんだよね、ロンドン・フィル。

とか、なんとか言って、一番聴くのは、ハイティンク&ボストン響だったりする。飛びぬけて凄いことやっていないように感じるんだけど、このテンポ、このサウンド…気弱にならない渋い味わい。凄くしっくりくる。欲求不満にもならず、頭に血も上らず。理想的な交響曲を築き上げている。

ちなみに、ジャケットはWordで作った(ウソ…いや、そうかも)。


haitink-brahms3.jpg






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