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古典派ってピリオド奏法的には端境期のように見える。バロック以前の音楽は古楽器での演奏が優勢で、ロマン派以降の音楽はまだまだモダン楽器の演奏がメジャーだ。で、古典派はと言うと、どっちがメインと言うこともない。古楽オーケストラの演奏も盛んだが、モダン楽器のオーケストラもこれまで通りレパートリーとしてしばしば演奏会で取り上げ、録音もしている。もちろん、時代の流れと言うものはあって、モダン楽器であってもピリオド奏法が取り入れられていることは、今日のヨーロッパのオーケストラでは珍しいことではなくなった。

で、さて、この何とも微妙な時期をメイン・レパートリーとしている楽団が、コンチェルト・ケルンである。このブログで何度か取り上げているので、改めてくどくど書くつもりはない。古典派のマイナー作品を中心に数多くの録音を行っている楽団である、とだけ書いておこう。残念ながら、来日公演はこれまだたったの1回だけ。2回目が今年あるんだけれども、歌手の伴奏としての来日なので、コンチェルト・ケルンを満喫するって言うほどのものではない。そうじゃなければ確実に行くんだけれどもね。

と言うわけで、今日はコンチェルト・ケルンのCDをご紹介。“Mozart Concerto Koln”と言うタイトルの1枚。2006年、モーツァルト生誕250年の時のCDだから今更感満載だが、ふと気になって買ってみた。正直に言えば、発売当時は、「コンチェルト・ケルン?マイナー専門でしょ?なぜ、モーツァルト?」と気軽に考えていた。しかし、思い返してみればわかるはず。マイナーだって、この人たちの音楽は、飛び切り面白かった。メジャーな曲だって、ありきたりに終わることはない。と言うわけで買ってみた。

メニューは、『魔笛』序曲、バレエ『レ・プティ・リアン』より抜粋、グラン・パルティータから第3楽章、ディヴェルティメントK.136、『劇場支配人』序曲、アイネ・クライネ・ナハトムジーク。名曲集でありながら、ちょいちょい玄人好みしそうな演目を挟めてくるあたり、“らしさ”を感じさせる。

1曲目の『魔笛』からいきなりアグレッシブなコンチェルト・ケルン節を炸裂させる。「超名曲でも一筋縄ではいかなかったか」と言う満足感と妙な安心感。続くどの曲もハイスピードで突っ込んでいく。K.136だって優美なだけでは、許してもらえない。引き締まったリズムに乗って、キビキビと歌い上げていく。アイネ・クライネも切れ味のいい刃物でメロディが切り抜かれていくようだ。低音も良く鳴って、ノリが良くって、カッコいい。食傷気味ですらある超有名曲を、これほどまでに新鮮な響きを持って聴かせてもらえると、また違った魅力があることを思い知らされる。

なお、この録音で、コンサート・マスターを務めているのは、アントン・シュテック。ヴィヴァルディやピゼンデルの録音でも素晴らしい演奏を披露してくれている名手である。ジャケットは、新宿に迷い込んだモーツァルトの後姿。殆ど日本に来たことのない彼らのCDのジャケットになぜ新宿が選ばれたのか…謎。

mozartconcertokoln.jpg








 

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