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ピゼンデル…と言う名前に最近、滅法弱い。ピゼンデル自身の曲も魅力的ではあるんだけれども、彼のために作曲した音楽に素晴らしいものが多いのだ。J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータも彼のために作曲したと言われているし、ヴィヴァルディやアルビノーニもいくつか曲を書いている…と言うことは、このブログでこれまでも書いてきた。ちょっとしたマイブームになりつつあるのだ、ピゼンデルとその仲間たち。つっても、さほど、CDがたくさんリリースされているわけではない。バロック・ヴァイオリンを堪能するにはこの上ないテーマだと思うんだけれども。

と言うわけで、このテーマのCDを1枚紹介しよう。タイトルはPer Monsieur Pisendel。そのまま訳せば、「ピゼンデル氏のために」となるのだろうか。HMVでは、「ムッシュー・ピゼンデルが弾くために」となっている。まんま、上記のテーマに当てはまるタイトル。サブタイトルに、Six Virtuoso Violin Sonatas of the Baroqueとなっている。作曲家は、ヴィヴァルディ、アルビノーニ、そして、ピゼンデル自身である。ヴィヴァルディの作品は、“ヴィヴァルディからムッシュー・ピゼンデルのために”と言う一文が付された、RV.6とRV.2のソナタである。アルビノーニの作品は、So.32とSo.33のヴァイオリン・ソナタで、こちらにもピゼンデルのために作曲した旨、一文が付されている。これに加えて、ピゼンデルの2つのソナタ、それからヴィヴァルディかピゼンデルのどちらかが作曲した、ヴァイオリンと通奏低音のためのサラバンドが収められている。ピゼンデルを満喫するには最高のメニューだ。

演奏しているのは、バロック・ヴァイオリニスト、エイドリアン・チャンドラーと彼の創設したラ・セレニッシマ。当然、ピリオド楽器の楽団だ。2002年の録音で、これがこのコンビのデビュー盤。チャンドラーは、ガブリエリ・プレイヤーズやニュー・ロンドン・コンソートで活躍した後、この楽団を立ち上げている。サウサンプトン大学の特別研究員。と言うわけで、イギリス人。イギリスで古楽と言えば、ガーディナーであり、ピノックであり、ホグウッドである。イタリアやドイツとは、ちょっとわけが違う。穏健派と言うほどではないけれども、過激じゃない。

が!チャンドラー&ラ・セレニッシマは、少々事情が異なる。デビュー盤以降リリースするCDがヴィヴァルディばかり。イギリスの古楽奏者で、ここまでヴィヴァルディに執着している人っているだろうか。ヴィヴァルディのスペシャリスト。と言うことは、おとなしく収まるはずがない(笑)。イギリスの紳士なので、イル・ジャルディーノ・アルモニコやエウローパ・ガランテのようにド派手にはぶっ飛ばさない。あれ、人によっては下品に聴こえてしまう。チャンドラーは、そんなことはしない。しかし、軽快に、スリリングに駆け抜ける。ピゼンデルのニ長調のソナタの終楽章の空駆けるような心地よさ!
ホ短調のソナタの2楽章の哀愁を帯びた疾走感!綺麗だし、ノリがいいので、頭の中と言うより、体の中にスッと入ってくる。ヴィヴァルディの曲も、鮮烈だし、やたらカッコいい。さすがスペシャリスト。アルビノーニは、今まで、あまり聴いてこなかったけれども、これも素晴らしい。つか、凄過ぎる(笑)。アルビノーニってこんななのか。熱くなり過ぎずに、スタイリッシュで過激なイタリア・バロック…最高じゃないか。どの曲も良いんだけれども、このCDは演奏者に耳を奪われる。

実を言うと注文するに当たっては、企画に釣られただけで、「チャンドラー?だれそれ?」って感じだったんだけれども、あっという間に、ファンになってしまった。と言うわけで、今後要注意。レーベルは、AVIE。モニカ・ハジェットもこのレーベルだったよなぁ。ちょっと、AVIEのホームページでカタログチェックしてみようか。

pisendel-chandler.jpg








 

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