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このブログ、最近、バロックのヴァイオリン曲の紹介が多くなった。偏っちゃいけないんだけど、私的流行って言うことで許してもらおう。

で、バロックのヴァイオリンの、それも通奏低音のあるなしに関わらずソロの曲を聴く上でいつも引き合いに出されるのが、J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータである。まぁ、あれだ、なんだかんだ言ってこの曲は、客観的に見て、バロック期におけるヴァイオリン音楽の至高の作品であり、終着点であると思う。他にも素晴らしい曲があるんだ!と言うことは、大いに宣伝したいんだけれども、もしこの曲を聴いていないのならば、まずは聴いてもらわなければならない。それから、バロックのヴァイオリン音楽の深い世界に…まぁ、おいらも踏み込んだばかりではあるけれども、進んでいこう。

そんな名曲だもんだから、昔から今日に至るまで、ヴァイオリンの名手といわれる人たちが、次々とこの曲に挑戦してきた。曲の内容も、要求される技術力の高さも、己が一流であることを証明するのに、これほど打ってつけの曲はない、と言うことなんだろう。これまで数々の名演が生まれてきたわけなんだけれども、難しいことが大好きなヲタクは、厳しい陶芸家のごとく、「これではない!」と首を横に振りながらディスクを割り続けてきた(たぶん)。おいらも、なんとなく気になる演奏家がいると、この曲のCDを聴いてみることが多くて、所有枚数も増えてきてしまった。

だーが!別に、増えて困ることはない。と開き直ってみる。この曲は色々な演奏を聴いてみたい。

と言うわけで、この年末も押し迫った時に、また1種類追加した。ジグ・ザグ・テリトワールからリリースされている、アマンディーヌ・ベイエ盤。ジグ・ザグはフランスの古楽系レーベル。ジャケットはオサレだし、演奏家も選曲も通好みだが、洗練されている。

今回のCDも古楽の演奏、しかも、最後に、ピゼンデルの無伴奏バイオリンのためのソナタを演奏している。こういうクラヲタがちょっと喜ぶツボを抑えているから嬉しい。ジャケットは女性の後姿だが、ベイエ自身だろうか。これはジャケ買いをしたくなる(笑)。

演奏も素晴らしい。安定した技術力には感服させられる。早い楽章での爽快な推進力も素晴らしい。複雑で計算されつくされたような幾何学模様を軽快に、しかし、的確に編み出していく。余計なヴィヴラートが抑えられているために、歌い過ぎずに、より明確にJ.S.バッハの仕組んだ音楽の凄さを実感できる感じがする。遅い楽章では仄暗い音色が魅力的に響き渡る。この大曲の見せ場であるシャコンヌは、速めのテンポで、リズム良く音を紡いでいく。さらりと進んでいくようでありながら、陰影のある響きが美しく、感動的だ。最後に収められたピゼンデルも素晴らしい演奏。J.S.バッハの後に持ってくるとどうしても意識して聴かざるを得ない。素晴らしい企画。録音は残響が多め。使用楽器は古いものではないようだ。

このベイエと言うバロック・ヴァイオリニスト、はじめて聴いたんだけど、こんな上手いヴァイオリニストがいるとはねぇ。今日の古楽器奏者は凄すぎる…。探してみると、次から次へとハイレベルな奏者が出てくる。

beyer.jpg








 

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