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メリィィィィィィ・クリスマァーース!!

そんなテンション高いわけじゃないんだけどね。つか、なんで日本のクリスマスはこんなに浮かれているのだ?そんなことを言うと、楽しめないやつの僻みに聞えるかもしれない。しかし、クラヲタってガチのクリスマス音楽に触れることが多いわけで、そうするとやはり違和感を覚えるのだ。ヨーロッパでも、サンタさんがフィンランド軍の制御を振り切って、子供にプレゼントを渡すんだろうけれども、お祈りしたり、ミサを歌ったりと敬虔な面もずいぶんあると思う。なのに、日本は何なのだ、けしからん、と言いつつ、自分も祈るわけでもなく、クリスマス関係のCDをポチポチしていたりする(汗)。

と言うわけで、クリスマスのための音楽のお話。前述の通り、このジャンルはクリスマスのための音楽が多い。そしてそれは大抵、宗教的に敬虔で荘厳で穏やかだ。情緒的でもないし、キャッキャウフフもしない。毎度お勧めなのが、フィンジのカンタータ『降誕祭(クリスマス)』なんだが、この曲にしたって、その範疇からは外れない。

そんな中で、何を選ぼうか。クリスマスは何つっても宗教行事なので、宗教曲、要するに、声楽曲が多い。器楽曲を探すのは、難しいとは言わないが、豊富とは言いがたい。特に宗教を意識した器楽曲と言うのは少ない。が、ここは敢えて器楽曲で行ってみようか。ヴァイオリン好きとしては、ビーバーのロザリオ・ソナタから第3曲『キリストの生誕』と言うのもありだ。ロザリオ・ソナタは、極めて宗教色の強い作品で、器楽では希少な存在と言える。だが、まぁ、器楽と言えば、素直にコレッリのクリスマス協奏曲を選ぶのが妥当だろう。何つっても、今年は、コレッリの没後299年なのだ。来年は、没後300年になる。来年のクリスマスに騒いでも、あっつう間に終わってしまうので、今年から備えておくのが吉。

そんなわけで、勝手に語りだす。

クリスマス協奏曲と呼ばれているこの作品は、コレッリの合奏協奏曲集 作品6の8番にあたるもの。作品6と言うとずいぶん若書きの作品のように見えるが、実はこれ、コレッリの作品番号では最後のものなのだ。1から4までがトリオ・ソナタ、5がヴァイオリン・ソナタ、そして、6が合奏協奏曲である。コレッリは12曲ごとまとめて曲集として出版していて、それが作品6までと言うこと。要するに72曲しかない。これに加えて、コレッリ作と判明している曲が数曲残されているので、実際には80余りの作品が今日に伝えられている。名声に比して、非常に少ない。CDにしたらせいぜい15枚くらいなもんだろうか。もちろん、もっと多くの曲を作曲したには違いないんだけれども、多くが本人の手によって破棄されている。イタリアの作曲家は国のイメージに反して、時々、妙にめんどくさい奴がいる。残念だ。

クリスマス協奏曲は、そんなコレッリの貴重な作品の一つ。心して聴こう。で、なんで、この曲がクリスマス協奏曲と呼ばれているかと言うと、最終楽章に「主の降誕の夜のために」と書かれていたからだ。全般的に荘厳で穏やかな曲だが、特に、この終曲のパストラーレの敬虔な雰囲気は、後世の音楽では得られない、バロックの、いや、コレッリならではの、美観が満ち溢れていて、感動的だ。時々、現れては消える、人々の喜びを表すような心温まるメロディも魅力的だ。

今聞いているのは、キアラ・バンキーニ&アンサンブル415によるもの。1687年にローマのスペイン広場で、コレッリ自身により行われた演奏会の様子を忠実に再現したもの。古楽器らしい軽やかさに加えて、曲の持つ柔らかさや穏やかさを十分に味わえる演奏だ。安心のハルモニア・ムンディ・フランスからのリリース。

corelli-banchini.jpg







 

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