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クラシックCD、特にロマン派以降の市場ってもう限界なんじゃないだろか。有名曲は、もう何十種類も録音されて発売されている。ベートーヴェンの交響曲なんて、今更、膨大な費用をかけて新たな録音をする必要があるのか。優秀な指揮者がいるとしても、既に消費者は多種多様な選択肢を持っているのだ。

と言うことで、最近、めっきり、スタジオ録音の新譜って少なくなった。出てくるのは、新旧様々なライブ音源が圧倒的に多い。そう言う状況が良いのか、悪いのかは判らないけれども、若手の指揮者にとっては決して喜ばしい事じゃないだろうな。世界に向けて自分を発信する手段を一つ失うのだから。

しかし、そんな状況でありながら、今の若手指揮者には有望な人が多い。ドゥダメル、ユロフスキなんてのはもう随分とメジャー路線に出てきているが、その外にも、ペトレンコだの、ネルソンスだの、ソヒエフだのといった30代前半までの有望株が着実にワールドクラスの指揮者に登り詰めつつある。

さて、そんな中、ターリヒ、アンチェル、クーベリック、ノイマン、コシュラー、ビエロフラーヴェクと名匠を輩出してきたチェコはどんななんだろうか…と言うのは、前から気になっていた。そんな時に出てきたのが、トマーシュ・ネトピル。既に、2006年のモーツァルト・イヤーにザルツブルク音楽祭で歌劇『ルーチョ・シッラ』を振っているほか、SupraphonからいくつかCDも出て来ている。1977年の生まれだから、まだ33歳くらい。チェコ指揮界有望株の筆頭である。

と思っていたら、もう一人、メキメキと名をあげてきた指揮者がいた。ヤクブ・フルシャ。まだ、29歳。最近、東京都交響楽団に役職を得たので、日本での知名度も上がってきそうだ。折角なので、都響の演奏会に一度足を運んでみないといけないな~。

って、それだけじゃないんである。なんと、今年のプラハの春音楽祭でオープニング・コンサートを振ってしまった。プラハの春音楽祭のオープニングと言えば、『わが祖国』。この音楽祭、いや、チェコにとって最も大切な曲である。クーベリックがチェコに復帰したのも、アンチェルがカナダに亡命する直前に振ったのも、このオープニング・コンサートでの『わが祖国』である。29歳にはとんだ重責である。ところが、この重責を確りこなしてしまうから、非凡ってやつなんだろう。演奏はライヴ録音が最近発売されたので、気軽に聴くことができる。

と言っても、録音されたのはスメタナ・ホールでのオープニング・コンサートではなく、続けて演奏されたルドルフィヌムでのもの。オーケストラは、チェコ・フィルではなくて、プラハ・フィル。ちなみに、チェコ・フィルのほとんどの録音はルドルフィヌムで演奏したものである。

それにしても、なんと、瑞々しく、歌心が溢れている演奏だろう。オーケストラも豊かによく鳴っている。迫力も十分だ。思い切って変なことをしているわけではなく、この音楽祭の伝統に敬意を持ちつつ、若い感性を存分に発揮した演奏と言えるんだろな。

ネトピルもいるし、チェコ指揮界の将来は明るい。てか、ビエロフラーヴェクまでの間の世代はどこ行っちゃったんだ?

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