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音楽の都、ウィーンは街中音楽に溢れている。2月と言う寒い季節であっても、屋根のあるところ、地下など、場所を選んでフルート奏者やヴァイオリン奏者、アコーディオン奏者の辻音楽士が音楽を奏でていた。地下鉄の車両内で演奏が始まった時はさすがにびっくりしたけど。

そして、地下鉄の駅、街中のポスター塔などいたるところに、演奏会のポスターが貼ってある。バレンボイム、カサロヴァ、プレートル、メッツマッハー、ランラン…おいらにはお馴染みの名前が、普通にペタペタと貼られている。国立歌劇場のポスターも然り。そして、それらのポスターのデザインが野暮ったくないのだ(ムジークフェラインの演奏会ポスターは真金金だけど…)。

日本でもたまにコンサート告知のポスターを見るけど、蝶ネクタイのいかにもって感じの人が、お堅く写っている、ハイソぶった野暮ったいデザインが多いような気がする。または、クラシックを無理に柔らかくしたようなイビツな感じのするコンサートのポスターも多々散見される。

それに対して、ウィーンはすごく自然にコンサートのポスターが街中に溶け込んでいる。他のポスターと同じように馴染んでいて、特別な感じが全くしない。そして、それらのコンサートが超一流なのだから堪らない。

そうだ、この街は、クラシック音楽と呼ばれている音楽が、自然に溶け込んで溢れているのだ。日本では、変に構えて見られてしまうこのジャンルの音楽が、普通に受容されている。そういう意味では、とても、居心地がいい。日本じゃ、クラシック聴いてますってだけで、「高尚なんですね~」とか言われて…まぁ、居心地が悪い。普通に音楽なんだけど…。

そういう意味でも、音楽好きには堪らない街なんだろうなぁ。つっても、たかだか、観光で一週間いただけだけどね…。

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ウィーンの街は治安が良いと聞いた。しかし、飛行機を降りて、電車に乗って、まず驚いたのが落書きの多さ。線路際の壁に、たっぷりと。貨物列車にもあちらこちらに。落書きの多さはロサンゼルスに負けない。で、落書きの多さと治安の悪さは比例する…らしい。そうであれば、ウィーンの治安って…いいのか?

夜、地下鉄の駅で喧嘩しているのも見た。シュターツオーパーやムジークフェラインのあるカールスプラッツの地下街はホームレスがたくさんいるし、風体の悪い人も歩いている。トイレもチップ制じゃなければ、ちょっと怖いかもしれない。女性の夜の一人歩きは場所を選ぶべきかもしれない。つか、ロサンゼルスでもそうだったんだけど、オペラ座やコンサート・ホールの近くってなんで治安悪いんだろ?

まぁ、そんなわけで、「治安の良い街、ウィーン」と言うのは、あまり信じ過ぎない方がいいと思う。あくまでも一国の都なので、それなりに治安の悪い場所がある。それでも、夜の街歩きは、普通にできるので、そういう意味では世界的に見れば随分治安のいい街と言えるのかもしれない。

街そのものの美しさについては、場所によりけり、としか言えない。案外、日本にもあるような普通のビルもあるので、それなりに雑然とした部分もある。あと、雪が泥と混じって掛っているので、走っている自動車は汚い。そして、そういう自動車がいたるところに路駐されている。前述の落書きも興醒めするようなところにまであって「流石に空気読めよ…」と思うことも。

とは言え、少し裏路地に入っていけば、石畳の道が走る古い街並みを見ることができる。そういうところを歩いていると、良い街だなぁ…と感じ入ることができる。中世に一気に帰ったような気分だ。もちろん、市庁舎や国会議事堂、王宮、シュターツオーパー、ムジークフェラインなどなど一つ一つの建造物は美しい。まさに、街をグルグル歩いているているだけで、芸術品を観ることができる感じだ。

そんな感じで、ちょろっと観光しただけだけど、ウィーンの綺麗なだけじゃない意外な一面を垣間見ることができた。夜の写真を撮りたかったのとコンサートで、夜歩きまわったので、治安の悪さも見てしまうことになったのかもしれないけど。あ、あと気になったのは、前述したけど、ホームレスの多さかな?ムジークフェラインの前には必ず物乞いがいたなぁ~。

追記しておくと、ザルツブルクの旧市街は、文句なく美しく、治安も全く不安がなかったなぁ。1泊しかいなかったけど。あそこは純粋に観光地なんだなぁ!


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ウィーン滞在中は、コンサートが終わるのが10時近くで、ホテルに帰ってお風呂に入って簡単なご飯を食べて、簡単な始末をして…日記をつけるのがヘトヘトに疲れ果てた頃になっていたので、満足なものじゃなかったような気がする。なので、これから数日間、補足的に旅行後記を書き綴っていこうと思う。まだ、ウィーンネタが続いてしまうこと、ご容赦いただきたい。

では、さて、今日は何から書こうか…。まずは、音楽!と言いたいところだけど、それは後回し。メインディッシュからじゃ、しょうがないでしょう。なので、今日は食事のことなど書いてみようと思う。

とは言え、実を言えば、コンサートにお金を回し過ぎたこともあって、今回の旅行は食事にはそれほどお金をかける余裕がなかった。まともなオーストリア料理のレストランは2度行っただけ。あとはファースト・フードだった。しかし、このファーストフードがなかなか旨いのだ。

よく行ったのは、ANKERと言うパン屋さん。ちょっと栄えているところに行けばたいてい店舗を見つけることができる、ウィーンのメジャーなファーストフード店だ。気に入って食べていたのは、パンの間にハムとか、サラミとか、チーズとかが入っているもの。€2.8だったと記憶している。日本だとドトールのミラノサンドAと言うのを以前よく食べていたけど、あれをずーーーーーっと美味しくしたようなもの。パンも美味しいし、中の加工肉も美味しい。しかも、でかい。一つ食べれば結構、満足できる。ANKER日本に進出しないかなぁ~(無理だ)。

パンはホテルの朝のバイキングで食べたゼンメルも美味しかった。なぜか、焼き立てよりも冷めている方がカリカリしていておいしかった。このパンは丸くなっていて、横にナイフを入れて2つに割って、ハムとか、ベーコンとかを挟んでいただく。一見ハンバーガーっぽいが、温かいものじゃないし、どちらかと言えば、サンドウィッチの部類になるのかな?朝から、具をたっぷり挟んだゼンメルを2つは平らげていた。

ファーストフードに話を戻して…もう一つ、気に入ったものは、ホットドッグ。ホットトドグ、ホットドッグ(と言いながら作っている変な兄ちゃんもいた)。あのホットドッグ用のパンに切れ目を入れずに、真中に図太い穴を開けてそこにこれまた図太いソーセージをぶっ刺す。日本にウィンナー・ソーセージと言うものがあるくらいで、ソーセージは街中の適当な屋台チックなお店でも結構うまい。そして、ソーセージをパンの穴の中にぶち込んでしまうという発想、これが最高なのだ。絶対に形が崩れない。食べているうちにケチャップがはみ出してきて手が汚れてしまう…なんて惨劇はここでは起きない。もちろん、サイズはでかい。まともな日本人なら一つ食べればお腹いっぱいだ。

レストラン…正確にはバイスルと言うのだけれども、そういうまともなところは2回しか行っていない(ちゃちいレストランはほかにも何回か行っている)。

ともにガイドブックに載っているようなお店で観光客もだいぶ来るんだろうけど、とても美味しかったし、古くから続いていると言うことで、お店の雰囲気も素晴らしかった。しかし、量の多さには少々辟易。何人前だよ!と突っ込みを入れたくなる。

滞在中の日記で触れたのであまりここでは書かないけど、ヨーゼフⅠ世お気に入りだったというターフェルシュピッツ(茹でた牛肉)は、サッパリしていて柔らかくてホントに美味しかった。東京に戻って食べられそうなお店を探しているのだけれども、なかなか良さそうなところが見つからない。作るか…。

そんなわけで、ウィーン、食事的には◎だった。正直、まったく期待していなかったので、良い意味で期待が裏切られて嬉しかった。


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さて、帰国。
 
土曜日、夕方着の便でウィーンにやってきて、土曜日午後の便で日本に帰る。まるっと1週間いたことになるんだが、見たいところを全部見た!とは到底言えない。『地球の歩き方』のモデルプランには、シェーンブルン宮殿と美術史美術館ともう1箇所くらいを1日で見て、夕方コンサートみたいなプランになっていたが、まぁ、そんな観光ツアーのような見方は個人旅行ではなかなか難しい。
 
例えば、おいらの場合、シェーンブルン宮殿行って、グロリエッテまで写真なんか撮ったりして、その後、バイスルで昼食を食べて…その後に、美術史美術館は絶対に無理である。まぁ、やったとして楽しんでいる余裕はない。楽しまなきゃ意味ないし…。
 
そんなわけで、そうこうしているうちに最終日になってしまったわけだ。こりゃ、また行かなきゃならん…わけなんだけど、そうそう気軽に行けないしねぇ。困ったことだ(涙)。
 
最後なんて、備忘録的に言ったコンサート等イベントを列挙しておこう。
 
2月7日(日)
●王宮礼拝堂ミサ9:15-
 モーツァルト:クレド・ミサ
  ウィーン少年合唱団、ウィーン・フィル団員、ほか
●ウィーン国立歌劇場18:30-
 R.シュトラウス:歌劇『薔薇の騎士』
  P.シュナイダー指揮K.リドル、イソコスキほか
 
2月9日(火)
●ムジークフェライン19:30-
 ドビュッシー:『海』
 ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
 ベートーヴェン:交響曲第6番『田園』
  マゼール指揮ウィーン・フィル
 
2月10日(水)
●コンツェルトハウス19:30-
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
 ドヴォルザーク:交響曲第7番
 ハーン(vn)ドゥネーヴ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管
 
2月11日(木)
●ムジークフェライン19:30-
 ブルックナー:交響曲第3番ほか
  マゼール指揮ウィーン・フィル
 
2月12日(金)
●ムジークフェライン19:30-
 シマノフスキ:交響曲第3番『夜の歌』
 マーラー:交響曲第5番
  フェドセーエフ指揮ウィーン響
 
計6イベント。素敵な体験だった。ホンット、また行きたいなぁ。
 
ちなみに、往復ともにオーストリア航空のウィーン直行便を使ったんだが、機内食も美味しかったし、いい航空会社だと思った。って、国際線はほかに大韓航空しか乗ったことないけど。大韓航空も悪くなかったけど、オーストリア航空のが良かったなぁ。

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寝坊しつつ、今日はベルデヴェーレ宮殿、音楽館、セセッシオンを巡る。明日の飛行機で帰るので、今日が事実上の最終日。と言うわけで、少し頑張った。
 
ベルデヴェーレ宮殿はシェーンブルン宮殿と違って、何故か中は美術館になっていて、クリムトの絵がたくさんある。ウィーンの画家と言えば、クリムトだから観光客もたくさん来る。まぁ、クリムトもいいんだが、ナポレオンのアルプス越えの画があったのにはびっくりした。しかも、凄いでかいんだ…。
 
音楽館は、ちゃちい博物館かと思いきや見どころ満載。フルトヴェングラーやトスカニーニの指揮棒やシューベルトの眼鏡が置いてある。ウィーン・フィルコーナーもあって、クラヲタ必見。
 
さて、夜、最後の夜である。今日もムジークフェライン。飽きたぜ(嘘。言ってみたかった…暴言)。フェドセーエフ&ウィーン交響楽団でシマノフスキの交響曲第3番『夜の歌』とマーラーの交響曲第5番。
 
シマノフスキは合唱を伴う大編成の曲なんだが、狭いムジークフェラインの舞台からこぼれおちそうである。マーラーは今年が、生誕150周年の記念イヤー。この年、ウィーンで活躍したこの大作曲家の名曲をムジークフェラインで聴けるしあわせ。
 
ミスは散見されたが、熱い熱い演奏だった。と言っても、ロシアの指揮者ながらフェドセーエフってむやみやたらにがなり立てない。だから、ウィーンで活躍できるんだろうなぁ。
 
コンサートの後は、最後の夜なのでちょっといいものを食べに行った。のだが…
 
凄まじいボリュームに残しまくりで退散してきた。ゴメンナサイ。つか、昨日の茹でた牛肉でそのボリュームは警戒しておくべきだったのだな…。

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本日の観光のメインはシェーンブルン宮殿。コンサートの前、1、2時間は休むことにしているので、あまり観光は詰め込めない。
 
さて、シェーンブルン宮殿だが、まぁ、たいそう豪勢。こう言っちゃなんだが、無駄に豪勢。「立って半畳、寝て一畳、天下取っても二合半」…なんだよなぁ。この館にマリア・テレジアやその娘、マリー・アントワネットの生活がほとんどそのままに残っている。モーツァルトが6歳でマリア・テレジアの前で演奏したと言う鏡の間もそのまま残っている。歴史を感じる建造物。
 
その後、少し遅めの昼食を食べにグリーヒェン・バイスルと言うレストランに行く。モーツァルトやブラームスが食事していたと言う、歴史のあるレストランだ。創業は16世紀だと言うから凄い。
 
食べたのはターフェルシュピッツと言う牛肉を茹でた料理。あまり期待していなかったのだが、これがたいそう旨い。そして、ボリュームもたっぷり!モーツァルトもこれを食べていたのかな、なんて考えながら食べるとまた、格別。店内の雰囲気も凄く良い。
 
その後、ふらつきながらホテルに戻り…さて、今日のコンサートはムジークフェライン!今日は定期演奏会なので、日本の観光客は殆どいない。定期演奏会は、定期会員しか席が用意されていないので、普通はこの定期会員からチケットを譲ってもらうしかないのだ。極めて入手困難。おいらは、業者さんにあったストックを購入した。
 
どんな席かは、事実上選べない。で、おいらの席は…はい、殆ど何も見えねー。しかも、狭い!立てば、指揮者と第1ヴァイオリン側がいくらか見ることができるけど。どうして、こういう席を作ったのか、謎。
 
指揮者は先日に引き続き、マゼール閣下。演目は、マゼールの自作とブルックナーの交響曲第3番。マゼールの自作は…まぁ、いいとして、ブルックナー、良かったなぁ。舞うようでもあり、豪壮に響いてカッコいいようでもある。今日も満足なコンサートだった。

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今日は、シュターツオーパー・ミュージアムとモーツァルトの家に行った。
 
シュターツオーパー・ミュージアムは、その名の通りシュターツオーパーの歴史がぎっしりと詰め込まれた博物館。小さな博物館だけど、クラヲタには見逃せない場所だと思う。併せて、お土産屋さん、アルカディアにも寄ってきた。普通に日本語で注意書きが書かれていて…萎えた。店内には、スター歌手たちの写真とサインが飾られていて、一つ一つ見るのも楽しい。アルフレード・クラウスもあったなぁ。
 
お昼御飯は、通りすがりに見つけたすし屋に入ってみた。不味かった…(自滅)。まぁ、しょうがないさ。そろそろ和食が食べたかったのだ。極度に和食依存しているからなぁ、おいら。海外旅行の辛いところだ。
 
モーツァルトの家は『フィガロの結婚』を作曲した家で少し前まではフィガロ・ハウスと呼ばれていたらしい。モーツァルトはウィーンで何回も引っ越しをしているが、ここが現存する唯一の家とのこと。日本語オーディオガイドを借りて、ゆっくりと見学。オーディオガイドによれば、窓から見る景色は当時と変わっていないとのこと。シュテファン聖堂の裏のこの小道をモーツァルトは歩いていたんだなぁ。少しモーツァルトと経験を共有した気分になる。250年以上も時を越えて、おいらをこの世界に引き込んだ張本人、モーツァルトの住んだ家の空気、見た景色…感激。
 
ちなみに、このオーディオガイドのバックに流れている演奏、すべて解説に明記されている。大切なことだよなー。
 
さて!今夜は、コンツェルトハウス!ドゥネーヴ&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団でプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番、ドヴォルザークの交響曲第7番ほか。独奏はヒラリー・ハーン。
 
プロコフィエフのような20世紀音楽ではハーンの切れ味のよい透明感のある演奏は最適なんじゃないか。実に気持ちのいい演奏だった。席が前から3番目のど真ん中あたりだったので音響的にはバランスが良くなかったけど、ハーンの姿はよく見えた。綺麗な演奏姿だと思う。アンコールにバッハの無伴奏から1曲(細かい番号は忘れた)を弾いてくれたのは、凄く嬉しかった。やっぱ、いいなぁ。
 
ドヴォルザークは、交響曲全集を録音しているロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団にとっては十八番。やや大味の演奏だったと思うけど。それより良かったのは、アンコールのスラブ舞曲(これまた番号は忘れた)。ノリのいい怒涛の演奏。すごい迫力だった。アンコール2曲目のお国もののダンス(曲名不祥)も楽しかった!アンコールになって、一気に弾けた感じ。
 
ドゥネーヴと言う指揮者、今回初めて知ったんだけど、まだ35歳。これからどう成長していくのだろうか。楽しみにしたい。
 
そんなわけで今日は、外来演奏家によるウィーン外作曲家の作品を楽しんだ。日本人、いなかったなぁ。ゼロではないんだろうけど、観光客はおいらのほか、何人いたことやら。昨日のムジークフェラインは日本語が飛び交っていたからなぁ。今日の方が、外国でコンサートを聴いていると言う緊張感はあったかも。自分も観光客なのに、日本人があまりたくさんいるのは、なんだかなぁ、だ。
 
さぁ、明日も頑張ろう。

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午後一番でザルツブルクからウィーンに帰る。今夜は遂に…ムジークフェラインなのだ!いよいよメインディッシュ。
 
19時半開演。ホテルを18時20分頃出発して30分過ぎには着いてしまう。近いなぁ。一歩踏み込めば紳士淑女が盛り沢山。重厚だぜ…。つっても、日本人もたっぷり。席に着いて隣に座った紳士にも「日本から来たのか?」「東京?」と話しかけられる。ウィーンでは、中国人や韓国人にはなかなか間違えられないから嬉しい。
 
さて、ムジークフェラインだが、まぁ、凄い。眩い黄金に包まれた工芸品の中に入り込んだ小人の気分だ。紛れもない世界最高、最強のホール…もう、いるだけでジーンときてしまう。全世界のクラヲタが憧れる殿堂に踏み込んでしまったのだ…。
 
演奏は、マゼール指揮ウィーン・フィルで、まず、ベートーヴェンの交響曲第6番『田園』、休憩を挟んで、印象派の代表作2品(ドビュッシーの『海』、ラヴェルの『ダフニスとクロエ』第2組曲)。
 
素晴らしかった!マゼールは1990年代以降の録音にパッとしたものがないような気がするが(全部聴いているわけじゃないけど)、今日の演奏を聴く限り、やはり良い指揮者だ。呑気な『田園』ではないが、所々、鬼才らしい仕掛けをしてきて、個人的には楽しく聴かせていただいた。ふと、若い頃にウィーン・フィルと録音したシベリウスの交響曲全集を思い出した。なんで、最近の録音で聴くとあんなにつまんないんだろう。
 
後半の印象派は更に素晴らしかった。ともにあまり好んで聴く曲ではない、と言うか、普段は印象派のオーケストラ作品は、少々苦手なのだ。しかし、こういう色彩感あふれる音楽をムジークフェラインでウィーン・フィルが響かせると…なんと、美しいのだろう。特に『ダフニスとクロエ』は凄すぎた。マゼールも力が滅茶苦茶入っていて、渾身の演奏だったんじゃなかろうか。
 
終わって、楽団員が引き揚げても、マゼールは喝采に引き摺り出されていた。
 
それにしても、ムジークフェラインで聴くウィーン・フィルの素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。そうかぁ、これがウィーン・フィルの本来の音なんだなぁ。
 
さぁて、素晴らしい『田園』を堪能したことだし、明日はウィーンの森にでも行こうか。いや、冬だからなぁ。『田園』っぽくはないかも。
 
ちなみに、今日でちょうど滞在予定半分を終了。少しスローペースにして観光も楽しんでいきたい。

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モーツァルト生誕の地、ザルツブルクにやってきた。ウィーンから約2時間半。途中、リンツを通る。「36番だね!」と思うとついついテンションが上がってしまう。

そして、いよいよザルツブルク到着。はい、右も左もわかんねー。バス?行き先が意味不明すぎて、どこへ連れ去られてしまうかわからない。恐怖過ぎる。アバウトなガイドブックの地図を頼りに適当に歩き始める。途中、地元の人に、「市街地はあっちだよ!」と教えてもらう。親切なり。助かったぁ。

ホテルチェックイン後、旧市街を歩きまわる。

まず、モーツァルトの生家へ。モーツァルトの生まれた部屋に入ってジーンとくる。ここで生まれたのかぁ、ここで作曲したのかぁ。ザルツブルクの奇跡が起きた部屋…思いを馳せれば、切りがない。その後、ザルツブルク大聖堂、ホーエンザルツブルク城塞、祝祭劇場と巡る。

少し疲れたのでいったんホテルに戻り、一休憩。陽が沈んでから夜景を撮りに再出発。メンヒスベルクのエレベーターに乗って展望台に昇ると旧市街が一望できる。まさに別世界。ファンタジーワールド。日本にもヨーロッパの街並みを真似たテーマパークはよくあるけど、もう全然別もの。純粋に街の美しさと言うならウィーンよりザルツブルクのほうが確実に美しい。もっと雪があったらよかったけど…なんて、贅沢か。


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聖地巡礼2日目。まぁ、1日目はあってなかったようなもんなので、事実上、1日目かな。
 
まず、最初は、王宮礼拝堂でウィーン・フィル団員等のサポートでウィーン少年合唱団によるミサ。そう、今日は日曜日なんだよね。時差ボケのおかげで早めの活動開始も苦ではない。人の少ない王宮の庭園をぼんやり歩きながら礼拝堂に向かう。

30分ほど前に礼拝堂入場。観客に日本人多い…。つか、アジア系がいたらたいてい日本人だ。ロサンゼルスは中国人と韓国人が幅を利かせていたのに、ウィーンは日本人がアジアのメジャー。時々、日本語の案内があるくらいだ。
 
どきどきして、待っていると、後ろの団体の中年女性が…
 
「生演奏なのね!」
「火曜日はウィンナー・フィルハーモニー?」
「ウィーン・フィルよ!」

みたいな会話が。興味がないのに、なんで大金はたいて行く気になるんだろか?解らん…。
 
さて、ミサ開始。厳かな儀式が粛々と進む。何言っているか分かんないけど、敬虔な気分になる。と、そこにモーツァルトのクレド・ミサが流れ始めた。そうだ。これが、ミサのあるべき姿なのだ!途中途中に挟まる聖職者の説法もあってしかるべきもの。雰囲気ごと楽しむ。いやぁ、実に美しい空間、穢れのない美しい音色。1時間ほどのものだが、これは来てホントによかった。

ミサが終わって外に出てみると、本格的に雪が降っていて、さっきまで殺伐としていた冬の街並みが雪景色をしていた。雪はうざったいが、こういう景色を見てみたかったんだよね!

その後、雪を突いて美術史美術館へ。ブリューゲルの画…別に今まで特にどうと思っていなかったけど、実際見てみるとすっごくいい。とても気に入ったので、ポストカードを買う。そのほかにも見所いっぱいだったけど、全部まじめに見ていたら1日では見切れない。さっくり、2時間ほどで全部を回る。

外に出てみると雪が止んでいて、ホッとする。その後、モーツァルト像の前でものの見事にこけたものの、無事、シュテファン大聖堂など街歩きを楽しむ。

3時ころ、疲れてきたので一時、ホテルに帰り休憩。夜は…オペラなのだ!
 
18:30から国立歌劇場で『薔薇の騎士』。あー、あの場所に実際にいるんだなぁ~。感慨深げ。で、舞台の方なんだが、ルチア・ポップを見慣れている身には…ゾフィーが小さい!おかしい。ゾフィーはもっとふくよかだ!とわけのわからん突込みをいれつつ、演技、声も含めて、どうしてもゾフィー役に最後まで馴染めず。素晴らしかったのはオックス。クルト・リドルなんだが、流石の風格。2幕でのちょっとおどついた様子など、傍若無人だけではない、オックス像も見せてくれた。指揮はペーター・シュナイダー。墺独のオペラ界では評価の高い人らしい。カルロス・クライバーばかり聴いていた身では、随分と物語を落ち着いたものにしているなぁ、と思ってしまう。
 
ウィーンでウィーンの作曲家のウィーンを舞台にしたオペラを堪能してホテルに帰ると23時過ぎ…。疲れた…。

 
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