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クラシックとはなんだ?と言う問いに明確に答えるのはなかなか難しいが、西洋音楽史抜きに語れないものであることには間違いない。暴論だが、クラシックとは西洋音楽史そのものである。クラシックをより深く楽しみたいと思うのならば、西洋音楽史を無視してはいけない。

と言うわけで、本屋さんに行くと西洋音楽史に関する本をチェックすることが多い。先日もふらりと立ち寄った本屋さんで面白そうな本を見つけたので、買ってきて読んでみた。時代順に、キーワードと作曲家を挙げ、それぞれを解説していく。初心者向けに書いたと思われる内容だ。しかし、各論的に書いていくとどうしても、総合的な流れが見失われがちになる。この本は、その辺をどうにかしようと言う努力は見えるけど、やはり少々無理があるように感じられた。

ただ、そのことは本屋さんでぱらぱらっと立ち読みした段階で何となくわかっていたこと。それでも、面白そうな企画だと思って買ったわけだ。しかし、いざ読んでみると内容がいけない。「え?そんなことないでしょ…」と何度突っ込みを入れたことか(笑)。その突込みを入れるのが楽しくて、最後まで読んでしまったけれども(汗)。そういう意味では、ぼちぼち楽しめる。

例えば、テレマンについて、「名曲はなく、今日では殆ど聴かれることはない」と断じてしまっているのだ。テレマンだよ?確かに30年くらい前なら録音も少なかっただろうけど、今日では、バロック期の重要な作曲家として需要はある。古楽系の演奏家によって録音もだいぶ出てきている。ほかにも、ルネサンス音楽=初期音楽と言い切ってしまったり、クララ・シューマン以前に女性音楽家はいなかったと断言してしまったりしている。前者については、中世音楽を含むし、バロックを含めることも多い。後者についても、まったくいないわけではない。あんまりにもざっくりと割り切り過ぎだ。この2つに限らず、こんなことがいくつもある。

んで、トドメがカラヤンについて。曰く、「カラヤンを批判すれば音楽が判っていると思い込んでいる人もいる」「精神性なんてわけのわからないものを持ち出す人はカラヤンが嫌い」。で、「カラヤンの評価でその人の音楽観がわかる」と言うのだ。

カラヤンそのものは確かに大音楽家だが、演奏家としては過去の人である。良い悪いは別として、演奏手法は古い。今日において、カラヤンの音楽は絶対的な存在ではない。過去の名演奏家の一人であり、前時代の音楽を聴くための一選択肢に過ぎない。過去の演奏家しか選択肢がないほど今の演奏家たちの才能は枯渇していない。カラヤンへの賛否だけでその人の音楽観がわかるなんて乱暴にもほどがある。

この著者は古い音楽愛好家なんだろう。で、こういう人が、お勧めするから、いまだにカラヤンが売れ続ける。ただし、それは日本でだけだ。ヨーロッパでは、身近に最新の音楽があるから、今更、生の演奏に接することができない演奏家に執着することはない。カラヤンだってそう。特別ではない。未だにカラヤンが売れ続けていることに違和感を感じなくてはいけないのにこの本では「普遍的な美しさだから売れている」なんて言っている。

筆者は音楽雑誌の編集者で著書も多いみたいだけど、ちょっとどうなんだろうか?このブログと変わらないレベルの責任感で書いているのだろうか。西洋音楽史の本であれば、岡田暁生氏のような学者が書いた本の方が、客観的で考察も確りしているし、説得力もある。

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