春眠暁を覚えず…今日は1日中眠たかった。ではあるが、夕方からコンサート。良いコンサートだと目は冴えるんだけどね。
マーラー:交響曲第3番ニ短調
エリアフ・インバル&東京都交響楽団
サントリーホールまで重い足を引き摺って行ってきた。「あー、めんどくせぇ。最近、マーラーって気分じゃないんだよなぁ」と心の中でひとり呟きながら。実際、チケット買った時は「マーラー聴くんだ!」って張り切っていても、コンサート当日はどういうテンションか、分からない。音楽を楽しめるかどうかって、演奏されている音楽云々だけじゃなくて、本人の気分に因るところも大きいからね~。で、今日は最悪にマーラー気分ではなかった。なのに、どっぷりマーラー。しかも、最長の3番(夏の詩って書いてあるCDを見たことがある)。楽しめるか不安だったけど…。
始まったら、そんなん、杞憂だったことをしかと思い知らされた。すげぇっす。長大だったけどあっつうまに時間が過ぎて行った。鳥肌、ザーラザラ。おいらの気分を覆してくれた。わりと幸福感なんかも満ちていたりする曲なんだけど、やっぱ、こう傲然と鳴り響くマーラーの宇宙みたいなものを確り感じさせてくれて、これ、凄い曲なんだな、とあまり聴いてこなかったことを後悔させられた。
インバル&都響と言うマーラースペシャルのコンビは、ホント侮れない。今日も、緊迫感があって、熱を帯びているのに決して冷静さを失わず、この長大な曲を弛緩なく仕上げていた。少しでも弛緩していたら、こんな長い曲退屈でしょうがない。今日はもう昼からダルダルだったし。
コンサートマスターは、四方さんと言う人…コンミス。お馴染みの矢部さんは今日は、出ていたけど、急遽交代しちゃったみたい。四方さんも柔らかい音色で良かったけど、ちょっと残念。昔から都響のコンサートに行く時は矢部さんだったので、今日も素敵なソロが聴けると思って期待していたのだ。
まぁ、それはともかく今日は弦楽器も迫力を持って強靭に鳴り響いていて、凄かったなぁ。金管もたっぷりなっていたけど、弦も全然負けていなかった。数も多かったけど。マーラーには絶対の自信を持っているんだろうなぁ。やっぱ都響のマーラーってとても良い!ヨーロッパでもこれだけのマーラーはそうそう聴けないんじゃなかろか?カーテンコールに応えるインバルの表情も満足の笑み。そうだよなぁ。
てなわけで、100分の集中力、聴いているこっちも疲れた。都響の皆様おつかれでした!あんま細かいことは書く気にならない。どうやらCD化されそうな雰囲気だったので、出たらぜひ聞いてみていただきたい(たぶん、EXTONなので高いと思うけど)。さて、これで6月の2番も楽しみになってきたぞー!!
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