1月も中旬だと言うのに、今更なんだが…今年もニューイヤーコンサートを観た。今年も…かどうかは実はよく覚えていないが、ポケーッと観ていることが多いような気がする。なんで、そんなに記憶がないかと言うと、ウィンナ・ワルツを聴かないからである。ええ、まったく。要するに惰性。そりゃ、忘れる。
今年も、モニタに向かって、「2年連続のマーラー年の折り返し点なんだからマーラーやればいいのに!」とか、とんでもなく暗いことを語っていた。「新年です。あけおめ、ことよろ。あ、今年は我らがウィーンで活躍した作曲家、マーラーの没後100周年なので、交響曲第7番『夜の歌』をやります」なんつって。指揮者は、ハイティンク。華も何もありゃしない。ここまで来たら合わないんだから、会場の花も全部取っ払って…とか、憂鬱な1年が始まりそうだな。
って、今年のプログラムには、リストが入っていた。黙ってスルーしたい苦手な作曲家リスト。と言うわけで、ここでも一切関わらない。あとは、ウィンナ・ワルツ。ところで、このコンサートって、超一流の演奏家による珍曲紹介大会じゃないか?これ。それともワルツ・マニアには堪らない名曲揃いなのか?おいらは知らない。
さて、今年の指揮者は、ヴェルザ=メスト。いつの間にか、この世代を代表する指揮者に。つか、この世代って誰がいるんだ?パーヴォ・ヤルヴィとか、ダニエレ・ガッティとか…そこそこスター指揮者はいるっちゃいるんだが、地味な世代じゃないか?とか、失礼なことを言ってみる。
とは言え、ヴェルザ=メストはカラヤン以来、半世紀ぶりのオーストリア人のウィーン国立歌劇場音楽総監督である。昨年、来日した時はmixiのコミュニティで「だれそれ?」的な扱いを受けていたけれども、地元的には大歓迎じゃなかろか。そんなわけかどうか、今年は日本人が少なかったように思う。着物姿の人をあまり見なかったような気がするのだ。映らなかっただけかなぁ。その代り、アラブの王様みたいのがやたら写っていた。彼は何者なのだろうか…。
演奏は、さすがワルツで、ノリノリ…じゃなくて、端正なんだよなぁ。ラデツキーどんなだろう、と期待していたら、野暮用が入って、ドナウ以降観られなかった…。
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