最近、おいらにとって魅力的な新譜が少なくて(ないわけじゃない)、経済状況的にはありがたい…と思っていたら石丸の閉店セールが始まっちまったわけで、結局、相も変わらない状況。
さて、そんなおいら的新譜不作の中で、キラリと輝く逸品が出てきた(変な言い方だな)。アンドリュー・ディヴィスがBBCフィルを振って録音した『惑星』。「なんだ…再録か。前回はBBC響だったよなー」と、あまり上がらぬテンションでカップリングを見てびつくり。日本組曲が収録されているのだ。さすが、シャンドス。ただ名曲録音をしました、ってだけでは終わらない。何と言うか、シャンドスの意地、と言うか、心意気みたいなものを感じる(←言い過ぎ)。
これまで日本組曲は、ボールトがロンドン・フィルを振ったLyrita盤が孤高の名盤として君臨していた。いや、と言うか、他に録音が殆どなかった。で、このLyrita盤ってのが曲者で、漸く最近復活したところ。んで、いつまた廃盤になるかわからない。要するにLyritaってだけで、一般的に流通しにくいんである。今でこそ、入手しやすいだろうが、おいらはどうしても欲しくって、イギリスの会社から個人輸入をした。送料だのなんだのでえらく高くついてしまった記憶がある。
そんな折に、ニコニコ安心供給、巨大マイナー・レーベル、シャンドスからリリース、しかも、イギリス音楽のスペシャリストで最高の演奏をお聞かせいたします、ときたら、日本人なら買わずにはいられないでしょう?(笑)更にカップリングにもう1曲、ベニ・モラって曲も収録。こちらは、アルジェリアに旅行した時の印象から作曲されたものだそうだ。好奇心あふれる、面白がりやの人なら思わず手が伸びてしまいそうな新譜。メインが『惑星』であることを忘れてしまいそうだ。
なお、この録音は、シャンドスのホルスト管弦楽作品シリーズの一環だそうで、まだまだホルストのあまり知られていない曲の発掘は続く…はず。そうだといいな。
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