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Behold, the sea itself,
And on its limitless, heaving breast, the ships:
See, where their white sails, bellying in the wind speckle
the green and blue, See, the steamers coming and going,
steaming in or out of port.
See, dusky and undulating, the long pennants of smoke
Behold, the sea itself, And on its limitless,
heaving breast, the ships.

見よ、あの海そのものを、
そしてその果てなくうねる、胸のような海原に浮かぶ船たちを
見よ、そこで風に膨らむ白い帆船が、
緑や青の海に点々と浮かぶところを、
見よ、港に出入りする、蒸気をはきながら行き来する汽船たちを、
見よ、暗くはためく三角旗のような細長い煙を、
見よ、あの海そのものを、そして、その果てしなくうねる、
胸のような海原に浮かぶ船を


…と言うわけで、行ってまいりました。東京交響楽団の東京芸術劇場シリーズ第95回演奏会。指揮は大友直人で、プログラムは、ヴォーン・ウィリアムズ(以下、RVW)の“グリーンスリーヴス”の主題による幻想曲、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、そしてメインがRVWの海の交響曲(上の詩は、海の交響曲の冒頭の歌詞)。

在京の楽団が海の交響曲をやってくれるとは…さすがはアニバーサリー、ヴィヴァ、RVW没後50年。日本じゃ、RVW滅多に演奏されないからなぁ。すっごく貴重な体験だ。ちなみに、おいらがRVWを生で聴いたことがあるのは、A.デイヴィス&BBC交響楽団のロンドン交響曲とスラットキンがNHK交響楽団を振ったタリス幻想曲だけ。

海の交響曲はド派手な交響曲だ。ファンファーレに続き、一気呵成に合唱と大管弦楽が巨大なエネルギーとなって迸り出る。CDで聴いていてもなかなかのものだけど、生で聴くとほんとに凄い。圧巻。痺れる。Behold, the sea itself!!一緒に叫びそうになった。何にも考えずに1時間、RVWワールドにどっぷり浸った。演奏がどうのと言うより、海の交響曲を生で聴けたと言うことでとても幸せな時間がすごせた。うん、良かった良かった。

ところで、今日の演奏会、ちらほらと空席があるだけで、ほぼ満席だった。空席は今日来れなくなった人の席くらいのものだろう。そうお客さんを呼べるようなプログラムではないのに、なんなんだろうなぁ。年齢層が若返ったわけではないので、ほれ、あれ、団塊の世代ってやつかなぁ。それとも熱狂の日とか、のだめの影響かなぁ?良いのか悪いのか判らないけど、ちょっと意外な感じだ。これで若い人がこれば、ある程度、将来的にも日本のクラシック界に明かりが見えるのかも。

あ、そういいつつ、おいらは、コンサートと言えば、最近熱狂の日くらいしか行っていない…。マナー的においらは小うるさいこと言わないほうだと思う。若い人も憶さずに熱狂の日以外のコンサートに行ってみるのが吉。

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