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古楽を聴く、バロックを聴くと言っても、器楽、特に、バロック・ヴァイオリンに偏りがちなのは、個人的には、良くないな、と思っている。ヴァイオリンを習っているので、そっちに興味が向いていくのは致し方がないんだけれども、そのせいで、聴く音楽の幅が狭くなると言うのは、褒められたことではない。バロック期の音楽について言えば、器楽曲が増えてきているとは言え、音楽の中心は声楽曲だった。そもそも、バロック音楽の誕生=オペラの誕生なのだから、声楽を抜きにしては語れないのだ。

と言うわけで、バロック期の声楽曲を聴いている。「ギーズ家のためのモテット集」をテーマにしたマルク=アントワーヌ・シャルパンティエの作品集。ギーズ家は、シャルパンティエがローマへの留学からパリに戻って以降、仕えた(または、「気に入られていただけ」という説も)貴族で、シャルパンティエは音楽好きのギーズ侯爵マリー夫人のために、相当な数の宗教曲を作曲した。シャルパンティエがローマから帰ってきたのが1667年で、1688年頃までギーズ家との関係が続いたことを考えるとその期間は約20年間にもなる。

この間、太陽王ルイ14世に気に入られて、王室の音楽関係を取り仕切っていたのは、ジャン=バティスト・リュリであり、シャルパンティエは、リュリとは仲が悪かった(と何かの本で読んだ記憶)。シャルパンティエがパリで活躍するためには、ギーズ家と言う大きな後ろ盾が必要だったのだろう。特に、シャルパンティエは、リュリと当時敵対関係になっていたモリエールと仕事をしていたので、リュリから音楽活動の邪魔をされたことは想像に難くない。ちなみに、リュリ自身もギーズ家の一族の者にその才能を見いだされて、出世の糸口をつかんでいる。

さて、今聴いている「ギーズ家のためのモテット集」は、そのタイトルの通り、上記の20年間に作曲されたモテットの一部を収めたもの。ミゼレーレ H.193、Annunciate superi H.333、それにこのCDのメインタイトルになっている聖母マリアのためのリタニ― H.83が収められている。また、それぞれの曲間には、器楽曲のアンティエンヌ H.526と序曲 H.536が演奏されている。有名なテ・デウムとは、まったく異なる静謐な作品揃いだ。

演奏は、セバスティアン・ドゥセ率いるアンサンブル・コレスポンダンス。ハルモニア・ムンディ・フランスからのリリースで、これがこのレーベルでのデビュー盤となる。それまでは、Zig-Zagから何枚かCDを出している。

今回のプログラムは、祈りの音楽だが、彼らの演奏は透明感があり、実に美しい。純粋な信仰心を持つ響きが、部屋の空気を震わせる。ココロ、洗われる。パリを訪問した際、シャルパンティエの活躍したギーズ家の邸宅だったスーピーズ館も見てきたのだが、その室内の様子を思い出しながら聴くのも、個人的には一興である。もちろん、シャルパンティエをイヤホンで聴きながら館内を巡ったんだけど、ここには貴重な公文書が展示されており、ナポレオンの自筆の文書などを見た記憶。音楽好きなら、パリを訪れる機会があったらぜひ寄りたい場所だと思う。

ちょっと話がそれたけれども、たまにはこういう落ち着いた、と言うか、綺麗なバロック期の音楽も良いなぁ…と思った、寒い寒い秋の夜…。

 

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