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ヴェラチーニの名前をはじめて知ったのは、大方の人と同じかもしれないが、ラルゴを聴いた時だった。グリュミオーの小品集の中に収められていたのだけれども、あの甘く切ないメロディは数ある名曲の中にあって、特に耳に残った曲の一つだった。

そこで、ヴェラチーニに興味を持って、CDショップなんかをうろついたんだけれども、古楽に興味のなかった頃で、大した収穫もなく「一発屋かな?」くらいで終わってしまった。

もちろん、古楽を知るようになれば、ヴェラチーニを一発屋呼ばわりをするわけにはいかない。特に、ヴァイオリン好きであれば、尚更だ。だけれども、なぜか、それほど執着するでもなく、今まで過ごしてきた。ラルゴ好きだったのになぁ…。

で、さて、やっぱり、改めて聴きなおしてみるとヴェラチーニは好きな作曲家である。ここ数日手に入れたばかりのこの作曲家のCDをよく聴いているんだけど、バロックらしいノリの良さと、独特のメロディアスな響きが何とも魅力的なのだ。あのメロディラインは、聴きようによっては、バロックらしからぬ気もするんだけれども、どうだろうか。他のバロックの作曲家と比べるとメロディがはっきりとしていて、ドラマチックだ。

そんなわけで、当然、演奏者はラルゴを除けば、バロック・ヴァイオリニストが多いんだけれども、モダン楽器でも十分映える作曲家だと思う。

今聴いている前述のCDは、バロック・ヴァイオリニストのリュディガー・ロッターと彼の創設したバロック・アンサンブル、リリアルテによるもの。このコンビと言えば、ビーバーのロザリオ・ソナタをライヴ録音すると言う暴挙(?)に出たことで印象に強い。もちろん、演奏も素晴らしかった。また、今回の録音では、ブロックフレーテにオベルリンガー、チェロに、フライブルク・バロック・オーケストラの首席チェリストを務めるフォン・デア・ゴルツが参加している。

タイトルは、The Enigmatic Art of Antonio and Francesco Maria Veracini。謎めいているのか、ヴェラチーニ。ちなみに、ヴェラチーニと言うと、一般的にはフランチェスコ・マリアだが、彼の叔父であるアントニオも、音楽家であり、フランチェスコ・マリアの師匠だった。このCDには、タイトルからもわかるとおり、アントニオの作品も収められている。フランチェスコ・マリアがアントニオから多大な影響を受けていたことがわかる内容だ。

ロッターは、ゲーベルの弟子だが、師匠ほどスリリングなことはしてこない。ロザリオ・ソナタでもそうだったけれども、流麗で音が綺麗だ。ヴェラチーニの歌心を満喫するには、この上ない響き。古楽器奏者らしい闊達さもあって、一気に聴き切ってしまう。ジャケットのロッターの写真もなんだか、雰囲気があって、良い感じだ。安いんだか高いんだかわからないレーベルOEHMSからのリリース。ヴェラチーニ入門には最適な1枚。

 

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