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ヨハネス、と言えば、ブラームス。このドイツ圏にありがちな名前をファーストネームに持つ音楽家は、案外少ない。

ヨハネス・プラムゾーラーと言う名前をはじめて見たとき、ふと頭に浮かんだのはそんな、どうでも良いことだった。むしろ、名前であれば、プラムゾーラーと言うファミリーネームの方が気になりそうなものだけれども…。

さて、そんなわけで、今回は若きバロック・ヴァイオリニスト、ヨハネス・プラムゾーラーの新譜を聴いてみた。

プラムゾーラーは、1980年、南チロルの生まれ。レイチェル・ポッジャーの主宰するブレコン・バロックにも参加している。自身でも、インターナショナル・バロック・プレイヤーズを主宰し、徐々に頭角を現してきている。

ソリストとしてCDをリリースするのは今回が2枚目。しかも、自主制作レーベル、Audax RECORDSの第1弾となる記念すべき1枚だ。テーマは、ヴァイオリンのためのソナタ集。伴奏のチェンバリストは、プラムゾーラーと同い年で、フランスのナンシー出身のフィリップ・グリスヴァール。このフレッシュなコンビで挑むのは、コレッリのヴァイオリン・ソナタop.5-1、テレマンのターフェルムジークからイ長調のソナタ、ルクレールのヴァイオリン・ソナタop.9-6、ヘンデルのヴァイオリン・ソナタHMV.371、アルビカストロのラ・フォリア。

1曲目のコレッリから、瑞々しくも引き締まったプラムゾーラーの音色に魅了されてしまう。リズム感も素晴らしく、バロック・ヴァイオリンの魅力を存分に楽しむことができる。できれば、op.5を全曲聴きたいものだ。続くテレマンとルクレールでも、豊かで素敵な音色、技術の冴えを披露してくれる。腕自慢のバロック・ヴァイオリニストたちが録音を残してきたヘンデルでも活き活きとした演奏を聴かせてくれる。ヒロ・クロサキほど芳醇な響ではないし、リッカルド・ミナージほど過激ではないけれども、キリリと引き締まり、澄み切った響きは、この曲の新たな魅力に気付かせてくれる。

そして、〆のアルビカストロ、これが良い。ラ・フォリアは、コレッリとヴィヴァルディが有名だけれども、数多くのバロック期の作曲家が惹かれたテーマであり、謎に満ちた作曲家アルビカストロの残した数少ない作品の中にも、ヴァイオリン・ソナタがある。コレッリやヴィヴァルディに負けず劣らぬ魅力的な作品だ。この佳作をプラムゾーラーは見事にさばいていく。仄かに香る狂気、ドラマチックで影のあるバロックの響きを雄弁に、その演奏に添えていく。見事。

今回のソナタ集は、2枚目のCDとは言え、プラムゾーラーにとっては、名刺代わりの1枚となるもの。今後が楽しみなバロック・ヴァイオリニストであることを強く印象付けることができたのではないだろうか。

 

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