バーンスタイン&フランス国立管のラヴェル作品集(DVD)を買ってみた。バーンスタインは40台の壮年、フランス国立管はフランス国立放送管から改組されたばかりの1975年の収録。この頃のバーンスタインは、やっぱ凄い。
半端なく熱い。指揮台で跳ねて舞って、暴れまくる。白けることは許さない。逆に言うと、白けている人たちにはとんでもなくうざい奴である。汗飛び散らかして、「燃えようぜ!!」と熱狂しまくる。「うーわっ、うっぜぇ。だっりぃな」と言ってはいけない。一緒に狂乱するのだ!!
どの収録曲も男気溢れて、でら熱いんだが、中でもピアノ協奏曲が吹っ飛んでいる。半端なく忙しい。手を上げてオーケストラに指示を出したかと思えば、次の瞬間、ピアノを強打している。滝のような汗をかきながら、この超絶多忙な難儀を難なく…いや、男気ド根性で乗り切っている。モーツァルトとかならわかるんだけど、ラヴェルで弾き振りって、大変なんだなぁ、ってのが、見ていて良く判る。やっぱな、熱い男じゃないとこれはできない演技だろう。
画質は、まぁ、何とかカラーということで勘弁してください、ってレベル。音質は…ノイズが…。しかも電子音系の。ピアノ協奏曲の第2楽章、汗臭くもしんみりと美しく歌っているところで、この雑音は残念すぎる。なんとか、消せなかったのかなぁ。ま、Dreamlifeって高品質のDVDあんま見ないから期待はしていなかったけど。
あ、ちなみに、こちらのDVD今なら1995円の特別価格でご奉仕中。遠からぬうちに消えていきそうな感じ。シリーズになっていて、バーンスタイン壮年期のほかの映像も楽しそうなので、買ってみてもいいかも。
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