モーツァルトのレクイエム、略して、
もつれく
と言うらしい。焼き鳥屋のメニューに並んでいても違和感ない。当店の“もつれく”は備長炭で丁寧に焼き上げて、塩でお出ししております。お値段は、1串110円。串盛にも入っているので、お試しください。
さて、それは兎に角、このレクイエム、おいらは積極的には聴いてこなかった。つか、レクイエムと言うのはあまり聴かない。
ラ・フォル・ジュルネでコルボの演奏を聴いて身震いして、鳥肌立っちゃって…こりゃ、相当ひどい風邪だ、と勘違いするくらい感動したときは、演奏会後すぐにコルボのCD買って、ゾクゾクしていたもんだけど、最近は、またあんまり聴いていない。
ちなみに、最初に買ったCDはショルティ&ウィーン・フィルのシュテファン聖堂ライヴ、セカンドチョイスは、ポップが出ていると言うだけの理由で、クリップス&ウィーン・フィル。いずれも買ったときは聴いたけど、それ以後はCD棚の飾りとなりつつある。肥やしにもならん。
そんな状況なので、敢えて、新しいソフトを買うこともないんだけど、最初に買ったショルティ&ウィーン・フィルのシュテファン聖堂ライヴは、映像で見たら良いんじゃないか?と思いついてしまって、DVDを買ってみた。
これ、モーツァルト、没後200年を記念して執り行われたもので、雰囲気は、物凄く味わい深い。コンサート・ホールで聴くレクイエムは、贋物だ!と叫びたくなる。とっても、厳か。途中、祈祷っぽいのが色々入って、音楽的に楽しむには、難があるけど、レクイエムのあるべき、演奏状況のような気はする。ほかにも、教会でのミサ曲の類は映像で見たけれども、これほどまでに本格的に、ミサ曲然としているコンサートの映像は、おいらははじめて観た。
ショルティは相変わらずのタコ踊りきびきびした指揮ぶりだったが、天井の高い教会サウンドも手伝って、すこぶる感動的な演奏になっている。まぁ、雰囲気に飲まれてしまう、っていうのもあるけど。
ちなみに、このシュテファン聖堂、モーツァルトの結婚式と葬式が行われた場所としても知られている。そんなわけで、ここでレクイエムを演奏したんだろうけど。
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