アダム兄様の来日公演を聴いて、踏ん切りがついた。アダム兄様のハイドンの交響曲全集を買おう!と。折りよく、HMVでポイント15倍セールをやっていた。お値段も8,000円を切って、まぁ、そろそろ買ってもいいかな、ってレベルに達したと思う。これ以上待つと、下手したら廃盤になりかねないし。
で、さて、いざ手にとって見ると、33枚という重量感は凄まじい。箱を開けるとツルツルと飛び出してくるCDの波にアダム兄様の業績の重さも感じざるを得ない。偉大なり、アダム兄様。
33枚…「こんなたくさん聴けるか…」と、思う人も多いだろうが、もちろん、こんなもの頭から1枚ずつ聴くような忍耐力は、おいらにはない。そんなん、苦痛でしかない。聴きたいときに聴きたいやつを聴く。素敵なアルヒーフを手に入れたのだから。
しかし、おいらはそんなにハイドンが好きなのか?答えは好きなのである。今でこそ、ロンドン・セットとパリ・セットくらいしか聴かないけれども、実は、クラシックを聴き始めのころ、ハイドンの交響曲にはまったことがあって、その頃は若い番号の交響曲もずいぶんと聴き込んだもんである。ただ、これらのCDは殆どが図書館にあったもので、実際に、何番の交響曲を聴いたのか、あまり良く覚えていない。そのうろ覚えの記憶の糸を辿りながら、一枚一枚引っ張り出していくと、懐かしい響きにめぐり合う。「あー、これは○○番だったか…」「あれ、この番号じゃなかったな…」とか、このアルヒーフは何だか、昔の初々しい気分を呼び起こしてくれる。
そして、番号すらよく覚えていなかったのに、妙に昔聴いた録音の演奏を覚えていたりもする。あの時聴いた演奏はもっと線が細かったなとか、早かったなとか。で、そういう過去の記憶と比較しても、やっぱり、アダム兄様の演奏は素敵なのだ。流麗で温かい。一家に1セットは常置すべき。爆売れしただけのことはある。
さてさて、ハイドンイヤーも残すところ、半月。ラスト・スパートでハイドン聴きまくろう!
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