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映画と言うものは、あまり見る方じゃないんだけれども、洋画の中には作曲家を題材にした興味深い作品がちょいちょいある。大抵、作曲家と言うと肖像画と堅苦しいバイオグラフィでしかその人物を知ることはないんだけれども、映画となると一歩踏み出して、よりプライベートな素顔を描こうとするので、題材となった作曲家をより親しんで見ることができるようになる。その人物像が必ずしも正しいものとは限らないけれども。

そんな映画の一つに、『めぐり逢う朝』(1991年、仏)がある。サント・コロンブとその弟子マラン・マレのお話。マレとコロンブの娘の恋愛を中心に話は進められていくんだけれども、どうにも薄暗いストーリーで、正直、個人的には好きになれない。映画を芸術作品とみるならば、大変素晴らしい作品なのかもしれないけれども、娯楽とみるならば肩が凝ってしまう。バロック音楽にしてはしっとりした曲調の多いヴィオラ・ダ・ガンバの曲が中心とは言え、観終わった後に憂鬱になってしまうんだから、どうにもいけない。映画慣れしていて、真っ当に評価できる人ならば、その真価は判るのかもしれない。軽薄な自分には、一度見れば十分な映画。

とは言え、この映画、音楽的には凄いんである。なんつっても、題材がコロンブとマレ。バロック期以降表舞台から姿を消したヴィオラ・ダ・ガンバの曲を得意とした作曲家だ。この映画が公開された1991年当時、まだまだ忘れ去られた楽器だっただろうから、これを題材にするとは、なかなか斬新だったと思う。マレは、宮廷の音楽家をやっていたこともあって、それなりに知られた存在だったけれども、コロンブを世に知らしめたのは、この映画の大きな功績だろう。生々しい当時の様子が映像で見られるのも◎。決して華やかではなかった17世紀のヨーロッパの様子が映し出されている。

音楽を担当したのは、ジョルディ・サヴァール。これ、大切。彼なしではこの映画の成功はなかっただろう。そして、自分もこの映画を見ようとは思わなかっただろう(笑)。演奏が素晴らしく、サントラ盤もだいぶ売れたらしい。

内容は好き嫌いがあるかもしれないけれども、音楽的にはお薦めな映画。古楽好きには堪らない。今更な映画だけれども…サントラ盤も買ってみようか。



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