今日、自転車で両国橋を渡ろうとすると、なにやら工事をしていて道が狭くなっている。何事かー?と思ってふと気がついた。もうすぐ隅田川の花火大会なのだ。そのために、毎年ここは「なんか」している。一時的なものだから大した工事じゃないと思うんだけど、施工業者は飛島建設だったなぁ。なんか、因縁があるんだろか。
さて、両国橋を越えて…用は秋葉原なのだ、もちろん。今日は当てがなかったんだけど、結局、結構買い込んでしまった。で、今聴いているのが、ルノー・カピュソンのフランス・ヴァイオリン名曲集。
まぁ、名曲集って言っても、世に出ているもので、ほんとに、いわゆる有名曲の詰め合わせって少なくって、製作者側の思い込みの激しい名曲集ってのが殆ど。それは悪いことじゃなくって、クラヲタ的にはそう言う選曲に個性を感じたりして楽しいんだけど、「ヴァイオリン聴いてみたいなぁ~」的なノリの非クラヲタがこういうCDを買ってしまうと悲惨なことになる。ベートーヴェンの第九と間違えて、マーラーの第九に行っちゃったみたいな。いわゆる有名曲の詰め合わせは一時期流行った「BEST100」シリーズみたいなものになって、こちらにはクラヲタは白けた目を向ける。
前振りが長くなったけど、カピュソンのフランス・ヴァイオリン名曲集も全然、有名曲の詰め合わせにはなっていない。かといって、すんごいマイナー曲が入っているわけでもない。通好みでも、万人向けでもないCD。収録曲は以下のとおり。フランスでヴァイオリンときたらサン=サーンスだらけになるのは…まぁ、止むを得ない。
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
マスネ:タイスの瞑想曲
サン=サーンス:ハバネラ
ラヴェル:ツィガーヌ
サン=サーンス:ワルツ・カプリース
サン=サーンス:死の舞踏
ベルリオーズ:夢とカプリッチョ
ミヨー:屋根の上の牡牛
今更なんだけど…カピュソンと言うヴァイオリニスト、まだ30台半ば(録音当時は20台半ば)でありながら、実に、美しく魅力的な音色の持ち主だ。と思ったら、グリュミオーに代表されるフランコ=ベルギー派の流れを汲んでいるらしい。どうも、おいらは、グリュミオーと言い、フランチェスカッティと言い、フランスとか、ベルギーとか…あの辺のヴァイオリニストが好みらしい。所有のヴァイオリンも御フランス特製だしね!
このCDで特に楽しかったのが、ミヨーの屋根の上の牡牛(屋根の上のヴァイオリン弾きとは関係ないっぽい)。この20世紀音楽にはあるまじき、ドンチャン騒ぎの、どうしようもなく俗っぽい曲(笑)を実に爽快に演奏してくれる。ヴァイオリンの音色が妙に艶っぽかったりもするんで、お腹いっぱいに楽しめる。ハーディング&ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンとガチで取り組んじゃってくれているんだから、そりゃ、最高なわけだ!!その他、タリス瞑想曲やツィガーヌも名演。国内盤で1,500円とお求め安い価格と言うのも魅力的だ。
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