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イギリスから1冊の本が届いた。amazon.co.jpで気軽に日本語で個人輸入が出来てしまう時代。もちろん、amazon.comやamazon.deでしか買えないものもあって、面倒な個人輸入もまだまだ健在なんだけれども、以前に比べればグッと「日本で手に入り難いもの」が身近になった。

さて、今回、届いたのは、Venetian Curiositiesと言うCD付のハードカバーの小冊子。ヴェネチアの…珍品と訳すべきなのか、好奇心と訳すべきなのか。英語は苦手なので読む気はしない。ヨーロッパの美術館の隅っこに飾ってありそうな絵画がふんだんに使われているので、楽しめないこともない。本文の作者はドナ・レオン。ヴェネチア在住のアメリカ人女流作家…だそうだ。和訳されているものがあったら、今度読んでみるか、って程度しか興味はないんだけれども、付録で付いているCDが魅力的なのだ。

ヴェネチアと言えば、そうそう、ヴィヴァルディ。と言うことで、ヴィヴァルディの7つの協奏曲が収められている。演奏は、リッカルド・ミナジ率いるイル・コンプレッソ・バロッコ。再び、ミナジの登場である(気にいると続けて買う傾向あり)。イル・コンプレッソ・バロッコは1992年に設立されたイタリアの古楽楽団。これまでVirginにヘンデルのオペラをいくつも録音しているほか、オペラ・アリア集やヴィヴァルディのオペラをリリースしている。しかし、HMVを検索する限り、歌ものばかりで、器楽曲の録音はないようだ。

本の附録CDなのに、この演奏陣で、この企画のために録音したという凄い代物。本の付録なら、適当な音源の寄せ集めとか過去音源の復刻とかでいいじゃん…と思わず、本気でCDを作っちゃった、と。いや、何と言うか、もったいないというか、ね、もう。ちなみに、リリースされたのは、ミナジが登場したnaiveのヴィヴァルディ・エディションよりちょっと前なので、おいらが、ミナジのヴィヴァルディを是非リリースして欲しい!と言っていた頃にはリリースされていたのかもしれない。リサーチ不足…なんだけど、なかなか、このCDの存在には気付かないよなぁ。

演目は、ヴァイオリン協奏曲『お気に入り』RV.277、チェロ協奏曲RV.398、オーボエとファゴットの為の協奏曲RV.545、ファゴット協奏曲RV.489、弦楽の為の協奏曲『マドリガル風』RV.129、オーボエ協奏曲RV.448、ヴァイオリン協奏曲RV.386。様々な楽器の協奏曲を集めたもの。ミナジはコンサートマスターで、『お気に入り』のソロも務めているが、RV.386はドミトリー・シンコフスキーと言うロシアの新進バロック・ヴァイオリニストが務めている。チェロ協奏曲のソリストはマルコ・チェッカートと言う奏者だが、楽団には、ルードヴィコ・タケシ・ミナジと言うチェリストが出ている。兄弟だろうか。マサヒデの次は、タケシ。うん。まぁ、いいや。

演奏は、期待を裏切らない出来。すんごーく、活き活きしている。もちろん、明朗。華麗に暴走してくれるヴィヴァルディってホント、カッコいい。RV.386のヴァイオリン協奏曲の終楽章の伴奏でハイスピードでゾワゾワゾワと言うあたりとか、すんごいノリだと思う。この曲、カルミニョーラも録音しているんだけど、あんまりにも印象が違って面白い。シンコフスキーのヴァイオリンも良い。出身のロシアは古楽的には辺境の地だけれども、今後、ロシア・バロックなんてものを持ち出してきてくれたりするんだろうか。つか、ロシアのバロック音楽なんて聞いたことないんだけれども。ファゴットの為の協奏曲でも、演奏は溌剌としている。主役は低音でボコボコ鳴っているのに。

こんな楽しい録音を本の付録にだけ収めておくのはあまりにも勿体ない。まぁ、本買えばいいんだけど。CDと値段変わらないし。今後も、ミナジのヴィヴァルディには、期待していきたい。取り敢えず、『四季』欲しいよなぁ。

なお、今回も、PVをちゃんと作ってyoutubeにアップしているので、こちらへどうぞ。

donnaleon.jpg
 

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