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ヴィヴァルディの『四季』をはじめて、生演奏で聴いたのは、イ・ムジチ合奏団の来日公演だった。毎年のようにやってくるイ・ムジチ合奏団だけれども、海外の一流楽団と言うことで、ワクワクして会場に向かった記憶がある。まだ、数回しか全曲を通して聴いたことがなかった頃だ。コンサート・マスターの楽器がストラディバリだとかで、感心していた記憶。

今は、ビオンディだの、カルミニョーラだのを知っているので、イ・ムジチ=『四季』ではないが、当時は、『四季』と言えば、イ・ムジチだった。もうすでに、ビオンディはOPUS111から最初の『四季』をリリースしていたはずなんだけれども。

今は、古楽の演奏と比較して、楽しんでいるわけなんだけれども、考えてみると、イ・ムジチのヴィヴァルディは『四季』しか持っていない。これはゆゆしきことである。と言うわけで、ヴァイオリン協奏曲集を買ってみた。ユニバーサルのClassical Choiceシリーズからお安く再リリースされた1990年代の録音。おいらが行った『四季』のコンサートでもコンサート・マスターを務めていたマリアーナ・シルブが、6曲中、4曲で活躍している。演目は、ヴァイオリン協奏曲RV.271『恋人』、同RV.582『聖母マリア昇天祭のために』、同RV.180『喜び』、同RV.253『海の嵐』、同RV.552『遠くのこだま』、同RV.362『狩り』。全てタイトルが付いているものだ。取っ付きやすい。

演奏なんだが、なんか…新しい(笑)。古楽に慣れてしまうとこのヴィヴァルディは新しい。古楽でしか聴いたことのない曲だと特にそう。こんなにもビブラートを掛けるのか、とか、音が均整で整っているな、とか。何度も、古楽系の演奏と聴き比べてしまう。優美で美しい佇まい。早い楽章でもエキサイティングしないし、優雅に歌う、歌う。部屋を支配する雰囲気は、気品のある、落ち着いた空気だ。これも、これでヴィヴァルディ。これは、もちろん、これでいいんだが、これしかないとなると、詰まらないかもしれない。エキサイティングなヴィヴァルディがあって、優美なヴィヴァルディがある。選択肢のあるということは大切。良い時代になったんだと思う。モダン楽器のヴィヴァルディは駆逐されつつあるような気はするんだけれども、まぁ、録音は残るから…。

しかし、もっと聴いてみようか、と思っても、意外と『四季』以外の録音が少ない(と言ってもそこそこあるけど)のと、あと、声楽曲を全く無視しているんだよね、イ・ムジチ。モダンの他の楽団もそうだけど。オペラの録音なんて全くない。録音するほどの価値を見出さなかったのだろうか。よくモダン楽器の演奏はロマン派的と言うけれども、前時代のオペラを否定的にとらえたロマン派の流れをこう言うところでも汲んでいると言うことなのかもしれない。オペラまで行かなくとも宗教曲なんかはやればいいのに。

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