ウッキウキのワックワクな花火の翌日に…ヲタ話。恐縮至極。
早速、買ったのだよ、ラトルのブラームス、交響曲全集。今日が発売日。国内盤は予定通りリリースしてくれるので、嬉しい。そして、国内盤は特典でDVDが2枚ついちゃっている。全曲の演奏風景が収められている上にメイキング映像も鑑賞できる。どっちがおまけだか判らないようなセット。いや、特典が完全に主役食ってるか。そんで、6,000円は何気に安過ぎる。更に…今なら、ラトルのポストカードも貰える。これは微妙か…(汗)。それはともかく、買うしかないっしょ?輸入盤待って買う意味全然ない。
で、演奏どうなのよ?と言うと、これが素晴らしい。実は、youtubeで以前、このコンビがプロムスに客演して3番を演奏したものを観たんだけど、そのときから、「何気に良くない?」と思っていて、今回の発売を楽しみにしていたのだが、期待は裏切られなかった。
ベタベタな感傷を取り払ったスッキリした演奏。そう、バルビローリ&ウィーン・フィルとは対極にあるような、歌心に幻惑されない、理知的な演奏である。いや、バルビローリの演奏も良いんだけど、ラトルは全く反対のブラームスの別の顔を見せてくれる。これはこれで大変美しく、魅惑的なのだ。これを現代的と断じるのは少し乱暴で、あくまでもラトル的であると思う。ベルリン・フィルのサウンドも機能的に鳴り響いていて◎。迫力もあるし、緊迫感もある。
ただ、録音側に少し疑問が残るのは、HQCDでの発売になったこと。確かに、音は普通のCDより良いようだが、なぜ、SACDにしなかったのだろう?もともとEMIはSACDに積極的な姿勢を見せていなかったのは確かではあるが…。惜しまれるところである。SACDと言うメディアの先が見えたということなのか?
それと、これは嬉しいことなのだが、安永徹さんの雄姿がDVDで観ることができる。ベルリン・フィルを勇退した今となっては、貴重な映像だろう。いままでのDVDには写りまくっているけど、最後だからなぁ。1番ではコンマスを務めていて、素敵なソロも聴ける。
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