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最近、タワーレコードに行くたびに、推薦盤でどうにも気になるCDがあった。国内盤の新譜で高かったのだけれども、何度かお店に通っているうちに決心がついて、ついに先日購入してしまった。宣伝文句が上手いと言うのではなく、そのCDの企画の奇抜さがどうにも気になって仕方がなかったのである。ものすごくすべりそうな企画なんだけれども、ほんの僅かな可能性に賭けたい、そんなギャンブラー精神がふつふつと湧いてきてしまったのだ。

そのCD、タイトルは『SO FAR, SO CLOSE』と言う。和訳「とても遠く、とても近く」…内容はと言うと、バロック・ヴァイオリンとアコーディオンによるバロック音楽のソナタ集だ。演奏者は、バロック・ヴァイオリニストのアレッサンドロ・タンピエリとアコーディオン奏者のジョルジオ・デッラローレ。Incoerente Duoと言うコンビ名を付けている。「矛盾したデュオ」と言う意味だ。確信犯。

古楽器での演奏は、何かにつけて「オーセンティック」と言う言葉が付きまとう。「本来はこう演奏されていたんだから、こうするべき」と言う論調が、モダン楽器派をイライラさせていた。でも、最近の古楽器演奏って、オーセンティックと言っても、「バロックの音楽家って、自由にやっていたんだから、自由に演奏すればいいんじゃない?」と言う、オーセンティックと言う名のフリーダムになりつつあると思う。

で、このCDだ。いくら通奏低音に楽器の指定がないとはいえ、バロックの時代から200年から300年もあとに出てきた楽器を使ってしまおうと言う、どうにもフリーダムにすぎる発想。もちろん、「矛盾したデュオ」にも言い分はあって、スピネットが持ち運び可能なチェンバロと言うならば、アコーディオンは持ち運び可能なオルガンと言えるのではないか、と言うのがこの企画の根拠。バロック音楽とアコーディオンは確かにかけ離れた存在(SO FAR)だけれども、案外オルガンに代用して合うのではないか(SO CLOSE)と言うこと。

うん、とんでもないこじつけ(笑)。で、これ、どうなのかと言うと、悔しいんだが妙にマッチしているのだ。アコーディオン、軽妙なオルガンになっている…。メールラのチャッコーナのような軽快な曲では、特に合うような気がする。逆に言うと思っていたほど新しい響きじゃないかもしれない。曲によっては「あ、なんかありそう」みたいな。「うわっ、なにこれ、面白い!」っていう驚きを期待して買うと裏切られたような気持になる。面白いのは、J.S.バッハの作品が一番面白い。これは「なんか違う」感が漂う。馴染みがあると言うのと、アコーディオンが代役を務めるチェンバロが通奏低音から一歩踏み出して活躍しているせいもあるだろう。

メニューは以下の通り。

カステッロ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 第2番
フレスコバルディ:スピネットとヴァイオリンのためのトッカータ
ロニョーニ:パレストリーナの「春野の山は新しい愛におおわれて」によるヴァイオリンと器楽のためのディミニューション
パンドルフィ:ヴァイオリンとバスのためのソナタ「ラ・カステッラ」
チーマ:「協会協奏曲集」よりヴァイオリンのためのソナタ
メールラ:2つのヴァイオリンとバスのためのチャッコーナ
コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ op.5-1
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第6番 BWV1019

コレッリとJ.S.バッハを除けば、バロック初期の音楽を選んでいるのがポイント。新しい時代の音楽に挑戦しているこの時代の音楽がこの企画にピッタリだと思ったとか。自由度は確かに高そう。言い換えると変なことをする隙があると言うか…。

バロック・ヴァイオリンのタンピエリ…はじめて聞く名前だけど…なんて、言っちゃいけない。この人の演奏、実は聴いたことがある、と言うことを調べてみて気が付いた。ジャルスキーの来日公演で、ジャルスキーの主宰するアンサンブル・アルタセルセのコンサートマスターやっていたんだそうだ。あの時聴いたヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲『ムガール人』でのソロ、よーくよく覚えている。あの人だったか。わかっていたらもっと早く買っていた。

オノフリの幼馴染で共演も多いそうだ。なんか、凄いなぁ。どういう幼少期だったんだろう。夢溢れる。今は、アカデミア・ビザンティナのコンサート・マスターとして活躍している。今回の演奏も好演。単なる変わった企画ものと言うだけに止まらない演奏を披露している。

なお、アコーディオンはA=415Hzに調律された特別仕様のもの。その辺はちゃんとしている、と言うのか。この企画でしか使えないじゃんね。

面白がりの人にはお勧めのCD。タンピエリの独奏CDって少ないので、その辺で興味のある人にもいいかも。

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