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古本祭りのディスク・ユニオンで入手した廃盤CD、ゲーベル&ムジカ・アンティクァ・ケルンのビーバーのロザリオ・ソナタを聴いている。最近、どっぷりとはまっている曲。バロック時代のヴァイオリン音楽の凄さを2時間掛けて堪能できる名曲。

技巧的な音楽なんだけど、中でもスコルダトゥーラと言う技法を多用していることで知られている。これ、何かと言うと途中で調弦を変えるという、めんどくさい技法なのだ。普通、ヴァイオリンの弦は左からGDAEと並んでいる。これが、例えば、ソナタ第2番では、AEAEと言う調弦になる。15曲のソナタと1曲のパッサカリアで構成される曲なんだけど、ソナタ第1番とパッサカリアのみが、通常のGDAEで、ほかは全て変則的な調弦になっている。楽譜には、それぞれの曲の冒頭に、調弦が指示されている。第11番では、D線とA線を駒の手前でクロスさせて張らなければいけない。実際の演奏会では、どうするのか。これは、楽器を何台か用意する以外に手はない。おいらは、一度シューマンのピアノ四重奏曲でチェロを持ち替えるのを見たことをあるが、ロザリオ・ソナタは、それを慌しくやっている。まぁ、聴いている分にはどうと言うことはない。頑張れ、ヴァイオリニスト。ちなみに、第11番のソナタでは楽譜にforteとか、pianoとか、バロックには珍しく強弱の指示が書かれている部分がある。fやpじゃなくて、forte、pianoと言うのが、面白いけど。他のソナタではさらっと見た限りない指示だった。

曲は、タイトルの通り、宗教色が濃いものだ。15の秘蹟をそれぞれのソナタが演奏する。パッサカリアは、まぁ、おまけ。ビーバーは、もちろん意味を持ってくっつけたんだろうけど、真意は不明のまま。それぞれの楽譜の冒頭に版画が載っていて、一応、パッサカリアにも天使が子供の手を引いている版画が載っている。そんでも、不明なものは、不明。不明と言えば、実を言えば、この曲、表紙が紛失しているので、本当のタイトルがわからない。しかし、表紙の次のページと思われる部分は残っていて、キリスト教の15の秘蹟に基づいて作曲したと書いてあるし、版画もあるので、曲の主旨は解る。それで、秘蹟のソナタ、カトリックでは、その秘蹟をロザリオの秘蹟と呼ばれていることから、ロザリオ・ソナタと呼ばれている。要するに通称だ。

さて、んでんでんで、この曲、妙に神秘的なときもあるんだが、言われなきゃ、宗教がらみの曲だとは思えない。そもそも、この手の音楽で宗教曲って珍しい。ビーバーはザルツブルクの宮廷楽長で、この曲も大司教マクシミリアンに献呈するために作曲されているんだが、どういう場面で演奏することを想定していたんだろうか。宗教的なのに舞曲がちょいちょい混じってくるあたりもなんだかよくわからない。とにかく、この曲はなんだか、よくわからない。曲は凄い。それは間違いない。それと併せて、こうしたミステリアスな部分も、中二病の心をちょいちょい突いてくる。

作曲年代は、1670年代の後半とされている。J.S.バッハとヘンデルが生まれたのが、1685年。ヴィヴァルディが生まれたのが、1678年。彼らの生まれる前に、こんなヴァイオリン曲が書かれていたと言うこと、これ、実は、J.S.バッハ以前の音楽に興味のない人が知ったらびっくりすると思う。

編成は、ヴァイオリンと通奏低音、パッサカリアだけは独奏ヴァイオリンのための曲。通奏低音はお任せ。マンゼ&エガー盤では、チェンバロ&オルガンだが、大抵は、様々な楽器を使っている。ゲーベル&ムジカ・アンティクァ・ケルン盤は、チェンバロ&オルガンに、チェロとリュートが加わる。リュートは、ユングヘーネル。この人はおいらでも知っている有名人。もちろん全てピリオド楽器による演奏だ。つか、これ、モダン楽器による演奏ってあるんだろうか。ネットで調べるとラウテンバッハー盤が1962年の録音らしいけれども、これはモダンか、ピリオドか。

演奏は、ゲーベルだからにして、切れ味鋭い。快刀乱麻。クセがあると言えば、その通り。この曲の持っている神秘性とか、宗教性とか、そういうのは、あんま気にしないで、バッサバッサ進んでいく。でも、そんな演奏が逆に神々しくなったり、神秘的に響いたり。もちろん、舞曲でも、本領を発揮したり。好き嫌いはあるだろうけど、これは名演。

ロザリオ・ソナタはバロック・ヴァイオリンの傑作だからにして、バロック・ヴァイオリニストの録音は多い。ミナジ、マンゼ、ホロウェイ、ベズノシウク、ゲーベルと揃えて、次に聴きたいのはレツボール何だが、これも廃盤なんだよなぁ。何とかして、ディスク・ユニオンで見つけ出したい。安いから(笑)。

rosary-goebel.jpg








 

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