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ヨーロッパが基準になりやすいクラシックの世界でも、日本での人気は、決してヨーロッパでの人気ではない。

と、前置きをして…今日は、ブロムシュテット&バンベルク交響楽団の来日コンサートへ。この指揮者、独墺での人気は凄い。ウィーンで聴いたときは、満席だったし、チケットの入手も簡単ではなかった。ドレスデンやライプツィヒで聴こうと思えば、更に用意周到に計画を練る必要があるかもしれない。だけど、今日は、「当日券S席100枚ほどあり」。ドイツ人が見たら「日本に行っている暇があったらドイツで演奏してくれ…」と言いたくなるだろう。佐渡裕は、一瞬で入手不能になるのに、ね。まぁ、おいらにとっちゃありがたい。ほんの1週間ぐらい前に、「やっぱ、行こうかなぁ」と思って取ったチケットだ。半年以上前から行く気満々だったのに、近くなってからの気分次第でいっか、って感じで取れてしまう。Viva日本、Viva東京。

今回の来日、実は、御大85歳の記念ツアー。85歳でドイツから飛行機乗ってくるのか。キャンセルになるんじゃないか。なんて不安は、その姿を拝見すれば、無駄とわかる。ピシャッと背筋の通った姿勢、淀みのない足取り…こんな85歳見たことない。なんだ、ベジタリアンってこんなに健康なのか。人体の神秘。

演目は、ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』、同第7番。ちなみに、おいらが、ブロムシュテットのコンサートに行くのはこれで3回目である。最初は、16年ほど前、NHK交響楽団を振って、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番(Pf コヴァセヴィッチ)、交響曲第5番『運命』をNHKホールで聴いた。2度目は前述のウィーンでのコンサート。ウィーン交響楽団を振って、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(Vn ツェートマイアー)、交響曲第7番をムジークフェラインで聴いた。そう、全部ベートーヴェンなのだ。おいらの中ではブロムシュテットといえば、ベートーヴェン、ベートーヴェンと言えば、ブロムシュテット…って、それはないか。CD持ってないし(汗)。

バンベルク交響楽団は、ドイツのドイツらしいオーケストラの代名詞みたいに言われる楽団だけれども、プログラムのブロムシュテットの話によれば、ボヘミア的な色も濃いらしい。そもそも、プラハ・ドイツ・フィルハーモニーを母体とする団体で、当初はチェコ人ばかりだったと言う。そうか、そう言えば、この楽団を振って、ヤルヴィ父がマルティヌーの交響曲全集を録音したり、ケンペが『売られた花嫁』を録音したりしたのには、そういう背景があるのか。と勝手に納得してみる。

さて、演奏。『英雄』が始まってすぐの印象は、やけに整った、やや迫力に欠く演奏だな、と。こっちの気分も乗っていなかったせいもあるかもだけど、まぁ、大体、コンサートの冒頭って、オーケストラもエンジンが掛かり切っていないことが多い。どうなるんだろうなぁ、と思っていると、だんだんと熱くなってきて、終楽章では十分な熱さに。バンベルク交響楽団の生演奏って今回が初めてなんだけれども、温もりのあるクリアで柔らかい響きが魅力的。派手さはないけれども、実に味わい深い。厚い響きではあるけれども、シュターツカペレ・ドレスデンのようなドスンとくるような重厚な響きとはまた違う。なかなか魅力的なサウンドだ。

後半の7番は、十分に熱くなったオーケストラが、小気味の良いテンポの弾けるような演奏を聴かせてくれた。当然、モダン楽器での演奏なんだけれども、ピリオド奏法を意識しているのかな、と思われる節もあった。まぁ、今のご時勢ヨーロッパの楽団だと、ピリオド奏法をまったく意識しない方が珍しいんだけどね。バレンボイムぐらい過去中毒をこじらせるとそれもそれで魅力的だったりもするけど(笑)。そして、あっという間に、終楽章へと。圧巻。あっという間に終わってしまった。そして、アンコールに『エグモント』序曲。かっこよく〆てくれた。と、同時に、これもベートーヴェンじゃんね。来週の演奏会も行けば、モーツァルトやブルックナーも聴けるけどなぁ。

終演後は、聴衆熱狂。オーケストラが引っ込んだあとに、指揮者を引き出す、通称、一般参賀あり。たぶん、今日の噂が広がって、来週のコンサートは満席になるんじゃないかな。そう願う。あれだけの指揮者なのに今日の空席っぷりは可哀想だ。

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