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アレクサンドル・タローというピアニストがいる。タローと言うと太郎っぽいんだけど、どうやら日本とはまったく関係ないようだ。とは言え、タローという名前、日本人にはインパクトがあって覚えられやすいと思う。ブニティアs(略)とかもうね、どんな良いピアニストでも、なかなか名前を覚えることが出来ない。

さて、このピアニスト前々から気になっていた。名前もさることながら、CDの企画が、なかなか興味深いものばかりだからだ。クープラン、スカルラッティ、ラモーと言ったバロック系のほか、シャブリエ、ラヴェル、サティ、ドビュッシー、シューベルトと、なかなかマニア心をくすぐってくれるレパートリーを並べているのだ。容姿も知的で端正。ハルモニア・ムンディ・フランスからリリースしていると言うのもポイントが高い。もちろん、入ってくる評判も良いものが多く、一度聴いてみたいと思っていたんだけれども、ここまでCD購入は1枚もなし。

と言うわけで、新譜を1枚買ってみた。「屋根の上の牛」と言うタイトルのCDで、副題にスィンギング・パリとある。「屋根の上の牛」と言うのはチャプリンの映画のためにミヨーが作曲した曲の名前。ミヨーは、ブラジルの大衆音楽に影響を受けてこの曲を作曲しており、このタイトルも実はブラジルの古いタンゴに起因している。で、この曲の名前を拝借したキャバレー(居酒屋)が、1922年パリにオープン。ここはフランス6人組やサティ、コクトー、シャネルと言った文化人の溜り場になっていたらしく、第2次世界大戦前のパリの粋を詰め込んだような空間だったらしい。

このキャバレー「屋根の上の牛」の雰囲気を再現しようと言う企画が今回のCD。ミヨー、ガーシュウィン、ラヴェルと言ったクラヲタお馴染みの作曲家の名前も並ぶが、ほとんどが聴いたことのない人たちの曲。副題のスィンキング・パリの通り、ジャズの色が濃厚な曲ばかりだ。先に挙げた3人にしたって、ジャズと関係の深い作曲家だ。第1次世界大戦後間もなくのパリ、ロマン派≒クラシックが終焉を迎え、次の時代への試行錯誤の中、ジャズは多くの作曲家、文化人たちに大きなインスピーレーションを与えていた。そんな時代の転換期の中で、キャバレー「屋根の上の牛」は社交の場として、少なからぬ役割を果たしていたのかもしれない。

さて、このCD、以上の話を裏切って、1曲目からお馴染みのメロディが鳴り響く。ショパンのポロネーズ、これは『軍隊』か。しかし、この曲、すぐにジャズっぽく変化していく。タイトルは、ショピナータ。この後もリストやワーグナーをジャズ風に編曲した作品が出てくる。ショピアーナの次は、ガーシュウィン。そして、どんどんスィングしていく。軽やかに、洒脱に…古きパリの粋が耳に心地よく吹き込んでくる。時には、歌や合唱、バンジョーやパーカッションも加わる。セント・ルイス・ブルースでは、ピアノがチェンバロになる。2台のピアニストのための曲ではフランク・ブラレイも参加。当時のキャバレーは喧しかったんだろうけど、この音楽を聴いていると、幻のように静かにその雰囲気が広がっていく。なんと言う小粋な空間だろう。タローの演奏も雰囲気があってかっこいい。

アレクサンドル・タローの企画も演奏も素敵なCD、ちょっと息抜きをしたいときにお勧めの1枚。

tharaud.jpg







 

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