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ホルストと言えば惑星、惑星と言えば…ホルスト、じゃないか。でも、まぁ、ホルストって言えば、組曲『惑星』で有名な作曲家であることには違いない。で、これが壮大な管弦楽曲なので、宇宙の大スペクタクルを描いたような勘違いがされているわけだが、ここで言う惑星は、そんな夢あふれる惑星ではない。ホルストと言う作曲家は、東洋かぶれのところがあって、組曲『惑星』も実は占星術にインスピレーションを受けて作曲されたのだとか。で、なんで、「快楽の神、木星」(ジュピターで有名な部分)で民謡風のメロディが出てくるのかは、謎。ホルストは民謡収集家だったのでその辺の趣味がごっちゃになっているのだろうけれども…。

さて、ちょっと前にリリースされて「買わねば!」と思っていた、とあるCDを漸く購入した。それが、ホルスト作曲の『ベニ・モラ』、『日本』組曲、組曲『惑星』を収めた1枚。演奏はアンドリュー・デイヴィス指揮するBBCフィル。『ベニ・モラ』はアルジェリア、『日本』組曲は、当然、日本、そして、組曲『惑星』は前述の通り東洋の影響を受けた曲。で、ホルストはイギリスの作曲家。要するにこのCDは異国情緒溢れるカップリング…つうか、ホルスト的東洋を感じるようなカップリングなのだ。ありそうでなかった、楽しそうな企画。

で、この3曲のうち、何が興味深いかと言えば、日本人としては、やっぱ『日本』組曲だろう。この曲、日本人の舞踏家がホルストに作曲を依頼したものらしく、この舞踏家の鼻歌歌唱を元に日本の民謡が随所にちりばめられている。とは言え、これはあくまでも西洋伝統音楽。笙篳篥を吹き鳴らすわけではないし、音階等、バロック以来の音楽形式を用いて作曲されているので、どことなく、西洋人が鮨を握っているような違和感がある。なんか…楽しい。和風なのに、何か、妙に西洋風に流麗だったり、弦が歌ったり。イギリスのオーケストラの団員がどんな気分で弾いているのか、話を聴いてみたい(笑)。

これと反対なのが、山田耕筰の長唄交響曲『鶴亀』。これは、もうどっぷり伝統日本音楽。日本視点で西洋音楽を取り込んでいる。これも面白い。あと、ギャグ要員でサリヴァンの『ミカド』も名前を挙げておこうか。「ミヤサマ、ミヤサマ、オンマノマエニ、ヒラヒラスルノハナンジャイナ」ってお前がなんだよ…(笑)。

話を戻して、さきほどのCD。『ベニ・モラ』もアルジェリア風と言うことで、興味深いんだが、何せ、アルジェリア風とはどんな風なのか判らない。きっと、アルジェリアってこんななんだ、と思うのは、イギリス人がフランス人に「日本人って、ワビサビなんだぜ。鮨に入っているあれ」と訳の分からない説明しているのをフランス人が納得してしまうようなもんかもしれない。だから、『日本』組曲で感じる程度の違和感を差し引いて聴いてあげれば、アルジェリアを勘違いしないで済むのかもしれない。

最後に組曲『惑星』。こちらは無難に名演。力強く、かつ、美しい。下品に叫ばず優美にパワーを感じさせる。普通にお勧めできる内容。録音も優秀。

holst-japanese.jpg






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