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ちょっと前だけれども、タワーレコードのお勧めにのせられて、フランソワ=グザヴィエ・ロトとレ・シエクルによるストラヴィンスキーの『春の祭典』&『ペトルーシュカ』のCDを購入した。ちょっと視聴しただけで凄かったので、ついつい…。

で、これがめでたくレコード・アカデミー賞の大賞に輝いた。今時、国内盤のみを対象にした変なレコード賞だが、一応国内で最もメジャーなレコード賞なので、ちょいちょい脇見する。幸いロトのこのCDは、国内盤使用でも発売されたので、選考対象に引っかかったのだ。

さて、この由緒正しきレコード賞にも認められた、このCD何が凄いのか。

ロトは、古楽系の指揮者として知ってはいたけれども、ちょっと変わった方向で、ロマン派以降を主戦場にしており、何となく今まで聴いてこなかった。

そのロトがストラヴィンスキーを録音した。え?古楽器?そう、古楽器なのである。凄くストイックに時代考証をすると、凡そ20世紀の前半までは、今の演奏様式とは異なっていた。そりゃ、そうなんである。そうなんだけど、「そこまで突き詰めなくても」と言うのが一般的な考え方。

でも、ロトはそこに挑戦してしまった。

時代考証的、と言っても、『春の祭典』初演時のあの有名な事件を体感できるものではない。現代人の感覚では、当時の観客の感覚にはなれないし、オーケストラの団員だって、珍しい曲をやっている感覚はない。演奏技術だって格段に進歩した。

ロトは多分そんなことを意識したんじゃなくて、当時の演奏法、当時の楽器で演奏した方が、この曲をよく表現できると考えたのだろう。

とにかく、スカッとする名演だ。重苦しくなく、透明感があり、全ての音が明晰に提示されている。『春の祭典』に注意が向きがちだが、『ペトルーシュカ』がまた素晴らしい。大編成の楽団にはない、見事な機動力がエキサイティングな空間を作り出している。

ブーレーズ、サロネンと続いてきた、『春の祭典』演奏の変遷に新たな一幕が加わったと考えていいだろう。ぜひ聴くべき、1枚。



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