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20世紀音楽の都パリを中心に広まった新古典主義は、現代音楽史の巨大な一派である。対して、復古主義(reactionism)はあまりパッとしない。ストラヴィンスキーやフランス6人組(ミヨー、プーランク、オネゲル、デュレ、タイユフェール、オーリック)、マルティヌーと言った音楽史上の巨人たちがぞろりと名前を連ねる新古典主義に対して、復古主義の作曲家たちはいささかマニアックである。ちなみに新古典主義と復古主義の明確な線引きは素人のおいらには断じかねるところ。復古主義は新古典主義の枠内と言う考え方もありか…。

さて、この復古主義で最も顕著な動きをしたのはイタリアだろう。レスピーギと言う新古典主義の作曲家群に匹敵する大作曲家がいるので印象は強い。そして、レスピーギの書いた名曲『古風な舞曲とアリア』は復古主義と言う流れの存在を強烈にアピールしている。しかし、それ以外はマニアックだ。

もう一つ、顕著な復古主義の動きがあった国がある。音楽史の陰の国、イギリスである。と言っても、この国での復古主義は、ごちゃ混ぜのサラダボールの中の野菜のひとつに過ぎない。ヴォーン・ウィリアムズのタリスの主題による幻想曲がその代表作だが、RVWは新ロマン主義ともいえるような近代イギリス音楽の礎を作りつつ、ジャズを取り入れてみたり、民謡の編曲を手がけてみたりと、いわば、何でもやった人。復古主義はその一つに過ぎなかったようだ。もちろん、RVWを復古主義の作曲家といってしまえば、レスピーギクラスの大作曲家が一人、復古主義に加わることになるのだが、RVWを復古主義に縛り付けるわけには行かない。このほか、ウォーロックのカプリオル組曲も復古主義的ではあるが、彼にしても、復古主義の作曲家というわけではなかった。

さて、ここでマークが振ったマリピエロの一枚を。やっぱ復古主義と言えば、メインはイタリアでしょ!ってわけで。マリピエロは、レスピーギ、ピッツェッティ、カセッラと共にの復古主義を牽引した作曲家。このCDに収められている中で特に推したいのが、ヴィヴァルディアーナ。名前の通り、ヴィヴァルディの曲を基にした曲。これぞ、復古主義!と言う香りがプンプンする。ストラヴィンスキーの『プルチネルラ』よりもモダンなテイストはより薄く、さらりと聴き流せる。あー、こんな現代音楽もありなんだなぁと感心して聴くのが吉。

指揮がマークと言うのが意外だが(レパートリーだけでなく、NAXOSに録音していたことも)、古典派のモーツァルトを得意としていたことを思い出せば違和感はない。

malipiero.jpg






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TITLE > 無題
schunsouさん、こんにちは~ 最近のここでの日記は、サイトのメインコンテンツなみに読み応えがありますね!

マリピエロの 「ヴィヴァルディアーナ」…レスピーギでいうと、「鳥」のような曲なんでしょうか? 「鳥」は結構気に入っている曲なので、探して聴いてみようと思います♪

…なんてったって、マークですから!(しかもNAXOSですから!)
sumito96 URL 2007/04/08(Sun)13:54:14 #EDIT
TITLE > 無題
こんにちわ!かきこみありがとです!
何となく重めの記事を書いてしまいました…。で、HPの方も更新しないとです(汗)。

レスピーギの鳥も編曲系のものですよね!残念ながら聴いたことはありませんが…近いかもです。

マーク!そう、ペーター・マークなんですよ。ナクソスもたまにコシュラーとか、スークとか出てくるのでびっくりします。
schunsou 2007/04/08(Sun)17:16:28 #EDIT
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