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パーヴォ・ヤルヴィのベートーヴェンの交響曲を聴いている。ちょっと前に勢いで買ったやつだ。今は9曲すべて出ているが、その時はまだ9番は出ていなかった。いまも、全集と言う形では出ていないので、買うならばらばらに買わないといけないんだが、おいらは全部は持っていない。

で、これが凄い演奏なんだな。一部の楽器で古楽器を使っていることからも判るとおり、相当、ピリオド奏法を意識した演奏だ。スピードも速くてそっけない。『運命』の冒頭部なんか、従来のイメージを持っていると肩すかしをくらわされたような気分になる。ジャジャジャジャーン!に浸らない。そんな風に書くと、どんだけ冷めた演奏なんだろう?と思ってしまうだろうが、冷めていると言うのはこの演奏を聴いた限りでは感じないだろう。小編成が功を奏してか、引き締まったサウンドと小気味の良いテンポで、自由闊達で活き活きとしたベートーヴェンを奏でていく。生命力が、楽譜の合間から湧き出してくるような鮮やかな演奏だ。勢いに乗った7番なんて、聴いていてワクワクしてしまう。ヴィヴラートを控えめにすることで情緒に溺れ過ぎず、こういう演奏ができるんだろう。

そう言う風だから、ひと昔前までのベートーヴェンとはまるで違う音楽になっている。重厚で、どっしりと歌うロマン派的な演奏とは完全に一線画する。フルトヴェングラーやカラヤン、クーベリック、ケンペ、クリュイタンスと言った一昔前の名演奏と比べてみるといい。そこにいるベートーヴェンはまるで別人のようだ。ベートーヴェンの曲は、あらゆる解釈が出尽くしていて、新しい演奏の出る余地がない、なんてのは、過去に依存した者の傲慢。それは、パーヴォやプレトニェフが証明してくれた。たぶん、こういうのが現代のベートーヴェン。きっとフルトヴェングラーやカラヤンの演奏は“20世紀のベートーヴェン”だったんだと思う。本当のベートーヴェンは誰も知らない。オーセンティックを主張しているように見える古楽奏者たちは実は、そのことを一番、痛感しているんだと思う。

と言いつつ、20世紀型のベートーヴェンだってバレンボイムやティーレマンによって、今も健在で、おいらはそう言う演奏も楽しみたい。実際、ケルンで聴いたバレンボイムのベートーヴェンは、とてつもなく素晴らしい演奏だった。もちろん、パーヴォの演奏とは対極的だったけれども。

さぁて、パーヴォのベートーヴェン、残りのCDも全部買わないとなぁ。大した枚数じゃないけど(汗)。

paavojarvi-beethoven.jpg






 

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