山に行くと色んなものを見る。色んな音を聴く。満天の星空、燦然と輝く朝陽、夕陽、抜けるような青空、谷から吹き上げる風の音、山から吹き降ろす風の音、天然の可憐なお花畑、ライチョウの寝ぼけた眼差し、呑気な鳴き声、湧き上がる霧、轟々となる雷、爽快な稜線、魁偉な山々、夏の雪…挙げだすと切りがない。そして、それらが何時も貴重な体験をさせてくれる。ピークも踏みたいけど、そういう貴重な見聞を大切にしたい。一つ一つの登山を大切にしていきたい。だから、山に行く。下界では体験できないものがたくさんあるから山に行く。
ところで。今回、北岳の山頂ではじめて、ブロッケン現象を見た。これ、昔はご来迎と呼ばれ、神様の降臨と思われていたらしい。割とご来光を見に行った山頂なんかで見たりするものだから、特にありがたみが増すのだ。写真ではちょっと解りにくいかもしれないけれども、ちょうど上半身の後ろから後光が射しているのも◎。なるほど神々しいのだけれども、これ、自分の影w自分の中にいる神を見るとか…そんな感じかな?稜線の一方の谷の方から陽が射していて、もう一方の谷から霧が湧いていると見られる…という感じがした。
そんなわけで、今回も貴重な体験。山って良い。
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